現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 広瀬隆雄「新興国投資情報レポート」 > 第320回 ベトナム経済の近況

第320回 ベトナム経済の近況

2012年11月5日

今日のまとめ

  1. ベトナムのGDPは良い
  2. 中央銀行は余り市場から信用されていない
  3. インフレ退治がようやく完了
  4. 今は緩和に傾斜
  5. 金融政策は功を奏しているが、投資家の人気は離散

GDPだけを見ると優等生

ベトナムのGDP成長率を見るとコンスタントに5~6%程度を記録しており、一見すると優等生のように見えます。

ベトナムのGDP成長率(%、IMF)

その割にベトナムの株式市場のパフォーマンスは冴えませんでした。これはどうしてかと言えばハイパー・インフレでベトナム中銀に対する市場の信頼が揺らいだからです。

ベトナムの消費者物価指数(%、季節調整済、3カ月移動平均線、年率換算、IMF)

金融引締めで信頼の回復

ベトナムがハイパー・インフレになった一因はリーマンショック後の景気刺激策を講じた際、野放図な信用の膨張を許し、大幅な実質マイナス金利を放置したためです。

ベトナムの実質金利(%、年率換算、IMF)

ベトナム中銀はこの態度を改め、2010年末から政策金利を7回に渡って利上げしました。これによりマイナス金利の状態は是正され、インフレも鎮静化しました。

今度は一転して景気支援が課題に

中央銀行の信頼は取り戻す事が出来ましたが、その一方で景気には陰りが見えています。

ベトナムの鉱工業生産(前年比、3カ月移動平均、IMF)

現在は再び景気への配慮から緩和に傾斜した金利政策へと戻りつつあります。

受け皿が小さい経済なので翻弄されやすい

ベトナム経済は国内の市場規模が小さいにもかかわらず貿易ならびに外国からの資本の流入・流出という面では、かなり開かれた経済になっています。このため外部要因の変化で国内経済のファンダメンタルズが翻弄されやすい体質になっています。

とりわけ外貨準備高が同国の輸入の1.3カ月分しかないため、若し突発的に外国の資本がベトナムから引き上げられたら、ショックに弱い体質になっています。

外貨準備が輸入の何カ月分あるか(月、IMF)

ドン安による競争力の向上で、ベトナムの経常収支は随分改善しました。

ベトナムの経常収支(GDPの%、IMF)

まとめ

これらの事を総括すれば、ベトナムは一度失った中央銀行に対する信頼を、ある程度、取り戻したかのように見えます。同国の経済は極端から極端へと振れやすいので注意が必要です。BUY&HOLDするより、トレーディングすべきマーケットだと思います。今はファンダメンタルズの改善が見られていると同時に投資家からの人気が離散しているので、これは良い組み合わせだと言えるでしょう。


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに