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第288回 フィリピン経済の近況

2012年3月8日

今日のまとめ

  1. GDP成長率は東日本大震災の影響で一時的に落ち込んだ
  2. 物価は安定している
  3. 財政政策は保守的
  4. 対外債務の圧縮は着実に進むと見られている
  5. 経常収支は黒字を維持
  6. 外貨準備は十分

国際通貨基金(IMF)はフィリピンの経済運営を評価

国際通貨基金(IMF)がフィリピンに対して年次協議(Article IV consultation)を行いました。IMFはフィリピンの経済運営は全般的に上手く行っていると評価しています。

経済成長

2011年の同国のGDP成長率は+3.7%にとどまりました。2010年が+7.6%だったことを考えるとかなり成長が鈍化したことになります。これは輸出の不振が原因です。輸出不振の背景には東日本大震災で電子部品のサプライ・チェインに混乱が生じたことがあります。

フィリピンのGDP成長率(%、2011年以降は予想、IMF)

2011年に成長が鈍化したもうひとつの理由は公共工事が絞り込まれたことによります。公共工事は今年から再び増えると予想されています。これは同国のGDP成長にとってプラスです。フィリピンはBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の拠点として最近注目を集めていますが今後もこの分野は成長が期待出来ます。

インフレ率

フィリピンの消費者物価指数は安定的に推移しています。

フィリピンの消費者物価指数(%、2011年以降は予想、IMF)

リーマンショック後に採られた一時的な緩和的金利政策は徐々に手仕舞われ、現在は平時の状態に戻っています。

財政政策

フィリピンは政府支出を抑えることで財政赤字幅の縮小を目指しています。それと同時に徴税基盤を拡充することも検討しています。

フィリピンの財政赤字(GDPの%、2011年以降は予想、IMF)

対外債務

フィリピンの対外債務はGDPの36.5%で、これは健全な水準です。フィリピン政府は今後財政規律を厳格化することでさらに対外債務を圧縮する計画です。

フィリピンの対外債務(GDPの%、2011年以降は予想、IMF)

経常収支

フィリピンの経常収支は黒字です。

フィリピンの経常収支(GDPの%、2011年以降は予想、IMF)

フィリピンは東日本大震災の後、電子部品輸出の低迷に見舞われました。それでも国際収支のバランスが保たれてきた理由は海外に出稼ぎしているフィリピン人からの送金やBPOの役務対価の受け取りに加えて海外からの直接投資があるからです。

外貨準備

フィリピンの外貨準備は着実に増えています。

フィリピンの外貨準備高(10億ドル、2011年以降は予想、IMF)

外貨準備は輸入額の10.2カ月分であり、これはマレーシアやインドネシアなどのアセアンの優等生と比べても遜色ありません。


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