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第283回 FRBの情報開示強化が新興国株式に与える影響

2012年1月27日

今日のまとめ

  1. FRBは今回のFOMCから情報開示を強化した
  2. その狙いは投資家のリスクテーキングを促すことにある
  3. 世界中の中央銀行が金融緩和しているときは突発事故が起こりにくい
  4. 実際、市場のボラティリティは下がっている
  5. ゆっくり上昇する相場では機関投資家は「ハイ・ベータ」を狙う

FRBが情報開示を強化

1月25日の連邦公開市場委員会(FOMC)から米国連邦準備制度理事会(FRB)が新しい試みを始めました。

それは以前よりもっと明瞭かつ詳細にFOMCメンバーが考えていることを市場に伝達するということです。

具体的にはFOMCを構成するメンバーのFFレート見通しを開示することでアメリカの政策金利を決めている人たちが総体としてどのような期待(エクスペクテーション)を持っているのかを公開する方針が打ち出されました。

なお政策金利の決定に際してはメンバー予想の平均値ではなく、あくまでもFRB議長の考え方が大きなウエイトを占めると言われています。

今回の開示では大半のメンバーが2014年までFFレートは上がらないと考えていることが明らかになりました。これまでは「2013年半ばまでは利上げしない」というのがFRBの公式なコメントでしたので、超低金利据え置き期間が実質的に1年延ばされたと解釈することも出来ます。

これはQE3(追加的量的緩和政策第3弾)などの具体的なテコ入れ策に訴えること無く、投資家のリスクテーキングを促す効果を持ちます。

その意味において今回の措置は安上がりな口先介入だと考えることも出来るでしょう。

ダメ押しをしたいFRB

このところ米国の経済指標は景気の底入れを示唆するものが多いです。それにもかかわらず超低金利の据え置き期間が更に延長されたということはFRBが(まだまだ安心は出来ない)と考えていることを示唆しています。

それと同時に(投資家のリスクテーキングが戻ってきつつある今のタイミングを捉えて、アニマル・スピリットを鼓舞することでダメを押したい)とFRBが勝負に出ている様子もうかがえます。

株式の投資家の立場からすれば超低金利があと2年も継続されるということはリスク資産に投資する際にセイフティ・ネットが張られるのと同じ効果があるわけです。

世界中で金融緩和されているとき「突発事故」は起こりにくい

私の経験では現在のように世界中の中央銀行が緩和の方針を打ち出しているときは一般論として突発的な株安は比較的起こりにくいです。

世界的な緩和局面ではボラティリティ(=相場のブレのこと)は漸減し、反対に株式はじりじりと値を切り上げます。

最近のVIX(ボラティリティ)指数の下落には目を見張るものがあります。

VIX指数
(出典:コンテクスチュアル・インベストメンツ)

これに呼応するカタチでダウ工業株価平均指数の日中値幅は極めて小さくなっていますし、全体としてじりじりと上昇する展開になっています。

ダウ工業株価平均指数
(出典:コンテクスチュアル・インベストメンツ)

投資家は「今はリスクが低い」と感じたら、β(ベータ)を掴みに行く

さて、投資家は「今はリスクが低いな」と感じたらそれまでの守りのスタンスから攻めのスタンスへと投資態度を変更します。

そこでは「同じリスクを取るのなら、値幅が取れる投資対象の方が良い」と判断するわけです。

いまマーケットが「1」上昇したときに、それ以上、たとえば「1.5」上昇するような投資対象の事を「ハイ・ベータ」と呼びます。逆にマーケットが「1」上昇したとき「0.8」程度しか騰がらない投資対象は「ロー・ベータ」と呼ばれます。

新興国株式は典型的な「ハイ・ベータ」の投資対象であり、市場環境が好転した際の機関投資家の基本動作としては新興国への配分を増やし、取れるときにパフォーマンスを稼いでおくという行動が見られるのです。

年初来の世界の株式市場のパフォーマンスを見てもそのような傾向がみてとれます。

世界主要株価指数年初来パフォーマンス(%、1月26日、ザラバ・ベース)
(出典:コンテクスチュアル・インベストメンツ)


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