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第229回 インドITアウトソーシング業界の決算

2010年10月18日

今日のまとめ

  1. インフォシスの決算では売上高成長が良かった

  2. 幅広い顧客で成長が見られた

  3. 従業員の離職率が再び高まっている

インフォシスの決算発表でシーズンが開幕

インドのITアウトソーシング業界のトップ・バッターとしてインフォシス(INFY)が先週木曜日に2009年9月期の四半期決算を発表しました。

売上高は予想の14.3億ドルに対して15億ドル、EPSは予想の61¢に対して65¢でした。

今期の決算ではトップライン、つまり売上高の成長が素晴らしかったのが印象に残りました。

インフォシスの売上高と営業費用(1000万ルピー、インフォシス)

売上高は24.4%成長、営業費用は24%成長でした。言い換えればインドのITアウトソーシング業界は再び「高度成長」の局面に入ったと言えるでしょう。

今期の決算では欧州の売上比率が上昇しましたが、これは大きな案件があった関係です。

インフォシスの地域別売上比率(%、インフォシス)

今期の案件金額別の請求件数をみると大型案件(下のグラフの左側)から小型案件まで、殆ど全ての商談で請求件数が増えている(直近の数字は緑色です)のがわかります。唯一、案件数が減ったのはいちばん小さい金額のカテゴリー(いちばん右)のみです。とりわけマージンの大きい1億ドルを超える大型案件が増えているのが注目されます。

インフォシスの案件金額別請求件数(件、インフォシス)

ITアウトソーシングのビジネスは案件数が順調に伸びているときには役務単価が安定する傾向があり、収益性を管理しやすいです。その意味では今期、上に見るように極めて広範囲に渡ってボリューム成長が見られたことは大変良い傾向であると言えます。今期のグロスマージンは42.8%でした。

次に役務内容別の売上構成比を見るとコンサルティング・パッケージインプリメンテーションの伸びが良かったことがわかります。

インフォシスの役務内容別売上構成比率(%、インフォシス)

また顧客の業種別では小売業の顧客が伸びていることがわかります。

インフォシスの顧客業種別売上構成比率(%、インフォシス)

懸念点としてはITアウトソーシング業界が再び活況を呈するとともに離職率が上昇している点です。

インフォシスの従業員離職率(%、インフォシス)

第2の懸念点としては、確かに顧客の自信は戻ってきているけれど、それはあくまでも向こう数カ月程度の見通しであり、それより遠い将来に関しては不透明感が依然強いという点です。

従って来年度の予算策定に入る時期においての景気の見通しによっては再び顧客が「守りの姿勢」に入るリスクもあります。

またルピー高は競争力を削ぐ原因となります。

総じて言えば極めて無難な決算だったと言えるでしょう。

今後の予定

さて、今週以降の他のIT関連企業の決算発表予定は次の表のようになっています。

日付 企業名 コンセンサス
10月21日 ウィプロ(WIT) 11¢
10月27日 パトニ・コンピュータ(PTI) 38¢
10月27日 WNS(WNS) 25¢
11月2日 コグニザント(CTSH) 60¢
11月4日 ジェンパクト(G) 19¢

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