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第219回 インドのITアウトソーシング・セクターの近況

2010年7月14日

今日のまとめ

  1. インフォシスの決算は落胆すべき内容だった

  2. 欧州のビジネスが懸念される

  3. 離職率の上昇は心配の種

  4. これらの懸念要因は他のIT企業にもあてはまる

インフォシスの決算

インドのITアウトソーシング・セクターのベルウェザー(指標銘柄)であるインフォシスが6月期(=2011年度第1四半期)の決算を発表しました。市場の期待にいまひとつ届かない決算でした。

今回の決算

EPS: 予想57¢、ウィスパー58¢、実績57¢
売上高: 予想13.4億ドル、実績13.6億ドル

第2四半期(9月期)のガイダンス

EPS: 予想61¢、新ガイダンス59.5¢(中値)
売上高: 予想13.8億ドル、新ガイダンス14.2億ドル(中値)

2011年度通年ガイダンス

EPS: 予想$2.48、新ガイダンス$2.47(中値)
売上高: 予想56.7億ドル、新ガイダンス57.8億ドル(中値)
  • =直前の期待値

今期の売上高は前年同期比で+21.0%、前期(2010年第4四半期=3月期)比で+4.8%でした。

今期の問題点のひとつは欧州の見通しが不透明になってきている点です。これは地域別の売り上げパフォーマンスにも表れています。

インフォシスの地域別成長率(%、前期比、インフォシス

この結果、同社の売り上げ比率に占める欧州の割合はだんだん低下しています。

インフォシスの地域別売上高比率の推移(%、インフォシス

2番目の問題点として営業費用の増加(前年同期比+24.4%)のペースが売上高の成長率(同+21%)より高く、結果としてグロス・マージンが圧迫されている点です。

インフォシスのグロス・マージン(%、インフォシス

離職率(アトリッション・レート)は今期15.8%(過去12カ月の平均)と3月期の13.4%からかなり増えています。因みに前年同期は11.1%ですからかなり急激な増え方だと言えるでしょう。これは人件費を低く抑えるのがだんだん困難になっていると解釈できます。

顧客の業種別の比率を見ると保険、銀行などの金融サービスの需要が復活してきていることがわかります。

  2010年6月 2010年3月 2009年6月
保険 8.4 7.7 7.1
銀行 27.7 27.1 25.9
製造業 19.5 20.2 20.5
小売 13.2 13.0 13.2
通信 14.1 15.3 16.9
公共 6.0 5.8 5.7
運輸 1.8 1.8 2.3
サービス 4.8 4.9 4.9
その他 4.5 4.2 3.5

売掛金の回収に必要な日数(デイ・セールス・アウトスタンディング=DSO)は今期60日で、これは前期の59日、前年同期の56日より悪化しています。

まとめると欧州の不透明感や賃金に対するプレッシャーは別にインフォシスに固有な問題ではなく、インドのITアウトソーシング業界全体が直面する問題だと思います。従って今回のインフォシスの決算は今後の各社の決算発表に暗い影を落としていると考えるべきでしょう。

今後の決算発表

今後のインドのITアウトソーシング・BPO関連企業の決算スケジュールは次のようになっています。

銘柄 ティッカー 発表日 コンセンサス
ウィプロ WIT 7月23日 10¢
WNS WNS 7月22日 16¢
コグニザント CTSH 8月3日 52¢
パトゥ二 PTI 7月29日 43¢
ジェンパクト G 7月29日 16¢

(出典:アー二ングス・ウィスパーズ)


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