現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 広瀬隆雄「新興国投資情報レポート」 > 第198回 中国のQFII制度の適用厳格化の影響について

第198回 中国のQFII制度の適用厳格化の影響について

2010年1月19日

今日のまとめ

  1. 中国政府はQFII制度の適用の厳格化を打ち出した

  2. これがA株市場に与える影響は殆ど無いと思われる

QFII制度の「又貸し」自粛

中国本土株の話題です。昨日、スイスの投資銀行、UBSがQFII(適格外国機関投資家制度)の投資枠の「又貸し」行為を自粛したというニュースが市場に流れました。

結論から言えばこのニュースがA株市場に与える影響は殆ど無いと思われます。しかし一般投資家にはわかりにくい話題であり、誤解や不安を招く可能性がありますので解説したいと思います。

QFII制度とは?

先ずQFII制度のおさらいをしておきます。

人民元建てで取引が行われる中国の国内株式市場、つまりA株市場では原則として外人投資家は自由に株を買えない規則になっています。

それはなぜかといえば、無制限に外人投資家にA株を買ってよいという許可を与えると海外から資金がドッと押し寄せ、人民元のレートを一定に保つ操作が難しくなるからです。

そこで外人によるA株投資は原則禁止とした上で、例外として適格機関投資家と呼ばれる、一定の条件を満たした優良国際機関投資家だけを対象に一定の枠内でA株に投資することが許されています。これがQFII制度なのです。

同様の制度は過去にも台湾などでも採用され、新興国が段階的に資本市場を開放してゆく際のひとつの手段と考えられています。

現在は世界の投資銀行、証券会社、投資顧問会社などのうち、86社だけが中国のQFIIの免許を持っています。

「又貸し」とは?

UBSは自社で獲得したQFIIの投資枠を自分自身で使うとともに、余った分を外部の機関投資家に「又貸し」し、A株投資の機会を提供することを行ってきました。ちょうど雨の日に隣人に傘を差し伸べるような行為であることから、これをアンブレラ(傘)という風に呼ぶ場合もあります。

この「又貸し」はこれまで法的にはグレーな部分でしたが、慣習としては中国のQFIIはもちろん、他の国のQFIIプログラムでも日常的に行われてきた行為です。中国ではUBS以外にも10社近い投資銀行がQFII枠を「又貸し」していると言われています。

しかし10月に中国の当局がQFIIの「又貸し」を禁ずると発表しました。そこでUBSがこの新しい指導を順守するために「又貸し」行為をストップしたというのが今回のニュースというわけです。

実はUBSが余った枠を「又貸し」していた先の運用会社を見ると、例えばMCチャイナという機関投資家の名前が見られます。MCチャイナはエジンバラに本社を置くマーティン・カリーという投資顧問会社の中国現地法人です。

マーティン・カリーはたいへん業界内でも尊敬されている国際機関投資家のひとつです。事実、マーティン・カリー自体もUBSがQFIIの免許を取った数年後に中国政府からQFIIの枠を貰い受けており、資格と言う点ではすでに合格しているのです。

ただ、自分自身で貰った枠と、それ以前に投資銀行から「又貸し」されてきた枠を合算すると中国政府が公認した枠よりも実際には多い金額の投資をしていることになる可能性も出てきます。

今回の措置はこのように期せずしてルールの援用があいまいになるのを整理し直すことが目的です。

大事なことは海外の投資家に与えられている枠の総量は変わらないと言う点です。

現在、QFIIの枠は全部で167億ドルあり、そのうちアンブレラという形で「又貸し」されているのは30億ドル程度に過ぎません。この程度の金額であればアンブレラ解消に伴う売り圧力は限定的であると考えられます。

楽天証券では、中国株式、中国ETFにおいて豊富に銘柄を取扱っています。また、外国株式の取引手数料もネット証券ならではの格安でご提供いたします。

中国株式はこちら


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに