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第194回 ブラジルにおけるミドルクラスの出現

2009年12月3日

今日のまとめ

  1. ブラジルの貧富の差は今後縮小する

  2. 中流に属する人口が増える

  3. このトレンドは幅広いセクターに恩恵をもたらす

貧富の差の激しい国

ブラジルは世界でも最も貧富の差の激しい国のひとつとして知られています。所得分配の不公平さを示すひとつの指標としてジニ係数というのがあります。これは数字が大きくなればなるほど不平等な社会であることを示しています。ブラジルの場合、2000年のジニ係数は0.567であり、米国の0.45(2007年の統計、CIA)日本の0.38(2002年の統計、CIA)などと比べても比較にならない大きな格差です。しかし下のグラフのように格差は縮小する傾向を見せています。

ブラジルのジニ係数(1=完全に不平等な社会、ブラデスコ)

その理由は、所謂、中流に属する国民の数がだんだん増えていることによります。
下のグラフはブラジル中央銀行が国民の所得階層を分類する際に使う区分け(A1が超裕福層、Eが極貧層です)に基づき、それぞれの階層が総人口に占める割合を示したものです。B2は「中の上」、Cは「中の中」ですが2000年と2020年の予想値を比較するとどちらも大幅に伸びると予想されていることがわかります。逆に貧困層の比率は低下が予想されています。

ブラジルの所得階層別人口分布(%、ブラデスコ)

同じ区分けを使用して、今度は2008年から2020年にかけての所得階層別の所属人口の増減数を予測したのが次のグラフです。B2、つまり「中の上」のカテゴリーは1,200万人増加するとみられています。

ブラジルの所得階層別人口増減数(1000人、2008年から2020年にかけての増減、ブラデスコ)

このようにブラジルでは今後、中流層が増えることで貧富の差の是正が起こるのです。

中流が増える理由

ブラジルで中流が増えている理由は失業率が低下していることと実質賃金が上昇していることが原因です。それに加えて、派遣や季節労働者が減り、正規採用が増えているという、日本と逆の現象が見られることも見逃せません。

ブラジルの雇用に占める正社員比率(%、ブラデスコ)

株式市場への影響

ミドルクラスの出現は日用品、食品、外食産業、娯楽、旅行、耐久消費財など幅広い業種に好影響をもたらすと考えられます。内需や消費のストーリーにはフォローの風が吹くわけです。またクレジットカードや住宅ローンなどの金融サービスはミドルクラスの暮らしには欠かせませんが、ブラジルにおけるそれらの普及率は未だ極めて低く、今後成長が期待されます。


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