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第177回 鉄鉱石市場の近況

2009年7月27日

今日のまとめ

  1. 中国と鉄鉱石サプライヤーとの年間契約はまだ成立していない

  2. 時間が経つほど中国側に不利に

  3. ブラジルのバーレがマーケットシェアを伸ばす

難航する鉄鉱石交渉

中国と大手鉄鉱石サプライヤーとの間で行われている鉄鉱石の年間供給契約の交渉が難航しています。日本をはじめとする各国は既に去年に比べて33%の値引きという線で妥結していますが、中国だけは40%以上の値引きを要求しており、合意に至っていません。

これに関しては中国政府が大手鉄鉱石サプライヤーであるリオチント(ティッカー:RTP)の幹部をスパイ容疑で拘束するという事件にまでエスカレートしています。

中国は当初価格交渉を長引かせることで有利な値段を導き出そうとしましたが、この戦術は裏目に出ています。なぜなら中国経済は回復しつつあり、鉄鋼価格も上昇しているからです。

中国経済が復調している理由は4兆人民元にのぼる景気刺激策にあります。これを受けて中国では下のグラフに見るように固定資産投資が急増しています。

中国の固定資産投資伸び率(シー・イー・アイ・シー)

固定資産投資の増加は鉄鋼需要も刺激します。中国の鉄鋼メーカーはスポット市場で鉄鉱石の輸入を増やしています。

中国の鉄鉱石輸入(百万トン、季節調整済み、バーレ)

中国は国内でも鉄鉱石を産出しますが、品質の関係で必ずしも国内の鉄鉱石は適していません。そこで近年、輸入への依存度はどんどん増えています。

中国の鉄鉱石消費量のうち輸入依存分(%、バーレ)

バーレの立場が有利に

世界の鉄鉱石サプライヤーの御三家はブラジルのバーレ(VALE)、オーストラリアなどを拠点とするリオチント(RTP)ならびにBHPビリトン(BHP)です。

世界の鉄鉱石サプライヤー(百万トン/年間、スチール・オン・ザ・ネット)

これまで中国は地理的に近いオーストラリアから鉄鉱石を買う場合が多かったです。しかし:
1. 上で述べたリオチントの幹部拘束問題でオーストラリアと中国の関係がギクシャクしていること
2. バラ積み船の傭船料が去年に比べて安くなったため、距離的に遠いブラジルの鉄鉱石でもそれほど不利ではなくなったこと
という2つの理由でバーレのマーケットシェアが伸びています。

中国の鉄鉱石輸入に占めるバーレのマーケット・シェア(%、バーレ)


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