現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 広瀬隆雄「新興国投資情報レポート」 > 第176回 ロシア株式市場の近況

第176回 ロシア株式市場の近況

2009年7月21日

今日のまとめ

  1. 原油価格の下落とともにロシア株式市場もスピード調整した

  2. ロシア株式市場のPERは極めて低いが、これには理由がある

  3. ロシア中銀はルーブル防衛から景気テコ入れへと金融政策を転換している

割安感の強いロシア市場

ロシアの株式市場は年初の極めて売られ過ぎの状態から6月にかけて急反発しました。 その後原油価格が調整局面を迎えたのと歩調を合わせてロシア株もスピード調整しました。いま再び原油価格が騰勢を強めていますのでロシア株も興味深い局面を迎えていると思います。


(ロシアRTS指数/チャート出典:ブルームバーグ)

ロシア市場はずいぶん上昇したとはいえ、まだまだ割安感が強いです。

世界のPER(倍、6月24日、ビスボーク)

ただ気をつけないといけないことは、ロシアの株式市場は万年割安だということです。 このように同国市場が低評価に甘んじている理由は:
 1. 株式市場の構成が石油株、天然ガス株などに偏っており、それら市況株は、そもそもPERが低いこと
 2. ロシア企業はガバナンス(企業統治)の面で遅れているというイメージがあること
 3. ロシア政府が企業経営に口出しするリスクがあること
 4. 新興国通貨の中でもルーブルは頼りないと思われていること
 5. ロシアの金融システムの脆弱性が問題視されていること
などによります。これらの懸念点はどれをとっても軽視できない深刻な問題です。

歴史的に見ればロシアの株式市場は大体、10倍程度のPERで取引されてきました。ですから今の水準はそれと照らしてもかなり割安です。問題は原油価格が今後も低迷するのなら、ロシアの企業収益は落ち込むことが予想されるので、EPSが下がる分だけPERは割高になるという点です。

したがってロシアを割安だと感じるか、割安ではないと感じるかは石油価格の先行きに関して皆さんがどういう考えを持っているかによって決まると言えるのです。

通貨防衛から景気刺激へと方向転換するロシア中銀

ロシアの中央銀行は年初の時点ではルーブル防衛を金融政策の主眼に置いてきました。具体的には金利を高めに据え置き、マネーの供給を絞り込むという方法でした。しかしこの政策は国内の金回りを悪くし、企業の資金調達を困難にします。このためロシア企業はクレジット・クランチ(金詰まり)に苦しんできました。

ここへきて原油価格がしっかりしているのでルーブルに対する攻撃は一段落しました。原油価格上昇局面では国庫の収入はスルスルと増えるし、国際収支も改善するからです。

そこでロシア中銀は金融政策を国内の景気テコ入れへと移してきています。具体的には政策金利であるリファイナンシング・レートを相次いで引き下げています。

ロシアのリファイナンシング・レート(%、ロシア中銀)

マネタリー・ベースも拡大基調にあります。

ロシアのマネタリー・ベース(10億ルーブル、ロシア中銀)

外貨準備は最近少し減りましたが、これは原油価格の調整が原因であり、原油価格が再び騰勢を強めれば外貨準備も増えると予想されます。

ロシアの外貨準備高(10億ドル、ロシア中銀)

ロシアの鉱工業生産はようやく調子を取り戻し始めています。

ロシアの鉱工業生産(ロススタッツ)

ロシアの株式市場

ロシアの株式市場に投資する際、いちばん手っ取り早いやり方はETFを使う方法です。香港市場で取引されているロシアのETFにリクソーETFロシア(コード番号02831)というのがあります。同ETFはダウジョーンズ社のロシア・タイタンズ10指数をなぞるように設計されています。

リクソーETFロシアの組み入れ銘柄(%、3月31日、ソシエテ・ジェネラル)

また、個別株のADRもニューヨーク市場に上場されています。

銘柄名 ティッカー 業種
モバイル・テレシステムズ MBT 携帯電話会社
メチェル MTL 鉄鋼・石炭
ロステレコム ROS 固定電話会社
ビンペル・コミュニケーションズ VIP 携帯電話会社
ウイン・ビル・ダン WBD 乳製品


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに