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第171回 「中国の「大人買い」がコモディティー価格の高騰を招いた」

2009年6月8日

今日のまとめ

  1. コモディティー価格は最近高騰している

  2. その背景には中国の積極的な買いがある

  3. 安値での在庫手当が終われば中国からの需要が一段落するリスクもある

コモディティー価格が高騰している

世界経済は底なしの淵に落ちてゆくような、いわゆるフリーフォールの状態をどうやら抜け出し、ある程度安定化してきています。しかし世界的に見れば未だ経済は縮小しています。さらに先進国では住宅価格が未だ下がっているのでデフレ圧力が存在しています。そういう状態にもかかわらずコモディティーの価格は下のグラフのようにどんどん上昇しています。

大豆・銅・原油(出典:スーパーチャーツ)

中国の「大人買い」

このようにコモディティーの価格が上昇しているひとつの要因は中国が去年来の不景気の局面を利用して、この機会にどんどん原料や資源の買いだめをしていることによります。
例えば鉄鉱石の輸入は過去最高の水準に達しています。

中国の鉄鉱石輸入量(1000トン、バーレ)

石炭は鉄を作るときのコークスとか、火力発電所の燃料として使われますが、その石炭の輸入も最近、激増しています。

中国による石炭の輸入(百万トン、ドライシップス)

鉄鉱石や石炭の運搬には最も大きな船種であるケープサイズ(下のグラフの青線)のバラ積み船が適しています。実際、ケープサイズの船は中国の積極的な徴発により最近、傭船料が急騰しています。この一方でH型鋼の輸出やアジア域内貿易などで活躍する、比較的小さいパナマックス(オレンジ色)やスープラマックス(黄色)などの傭船料は余り上昇していません。

バラ積み船の市況(ドライシップス)

今後気をつけること

中国によるこうした積極的な資源の確保は「安い時に買っておこう」という、言わば「逆張り」の発想で行われています。実際、世界の最終製品の需要は強くありません。このため買い置きしてある輸入鉄鉱石で中国の埠頭在庫はキャパシティー一杯に膨れ上がっています。すると今後これらの在庫が順調に消費されない限り、現在の高水準の輸入ペースを維持することは困難と思われます。

中長期で見たコモディティーの見通しは明るいと思われますが、その反面、中国の「大人買い」が一巡した場合、市況が短期的に下がるリスクもあることも忘れてはならないと思います。

中国の「大人買い」で直接・間接に影響を受ける企業

ティッカー 銘柄名 業務内容
ARA アラクルーズ パルプ
BHP BHPビリトン 鉄鉱石、石油
MTL メチェル 石炭、鉄
PBR ペトロブラス 石油
RTP リオチント 鉄鉱石
SDA サディア チキン
SID ナショナルスチール 鉄鋼
SLT スターライト 鉱業
SSL サソル 石油・天然ガス
VALE バーレ 鉄鉱石


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