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第168回 「インドの総選挙で与党が圧勝 インド株への外人投資家の見方は激変する」

2009年5月18日

今日のまとめ

  1. インド総選挙は五分五分だろうという下馬評に反して与党の圧勝に終わった
  2. 左派の凋落は海外投資家を安心させる
  3. 市場開放、インフラ関連、民営化関連の株に注目が集まる

コングレス党(国民会議派)の圧勝

インドの総選挙の結果が5月16日(土曜日)に明らかになりました。今回は接戦だろうという当初の予想に反して、与党のコングレス党(国民会議派)が圧勝した模様です。これまでに報じられているところでは前回152議席だったのが250議席近くを制したとのことです。なお過半数は273議席です。一方、ライバルのBJPは160議席程度にとどまったようです。

インド共産党(マルクス主義派)の凋落

さて、ここが大事なところなのですが、今回、与党のコングレス党が政権を維持したので(またこれまで通りの政治が続くだけだろう?)と思われる読者もいるかもしれませんが、そうではないと思います。なぜなら今回の選挙のもうひとつの大事なポイントとしてインド共産党(マルクス主義派)がこれまでの60議席から25議席へと大きく議席数を落としたからです。

これまで与党のコングレス党は単独では政権を掌握できるだけの議席数が無かったので、政治哲学の面でも経済運営の点でも全く相容れない価値観を持っているインド共産党(マルクス主義派)をはじめとする左派と手を組み、連合政権を作るしかありませんでした。このため左派の顔色を常にうかがう必要があり、国際化、市場経済化のアジェンダを推進するうえで左派の存在が大きな足かせになってきました。その一例がタタ・モータース(TTM)が西ベンガルで準備を進めてきた超低価格車「ナノ」の工場建設の頓挫です。またアメリカ政府とインド政府が去年合意に達した原発協定にも左派から反対の声が上がっていたことは皆さんもご存じかも知れません。

外資はインド進出に積極的になる

こうしたインドの政治の特殊事情は外国企業のインド進出に二の足を踏ませる結果をこれまでもたらしてきました。しかし左派の影響力が大きく衰退したことから懸案になってきたインド経済の国際化、市場開放が一気に進む可能性も出てきました。具体的には金融サービス・セクターの外資規制の緩和が考えられます。また年金による株式投資の解禁もアジェンダに乗ってくることと思われます。インフラストラクチャー関連でも外国からの投資が活発化することが予想されます。さらに国有企業の株式の売り出しも始動するでしょう。

投資機会

先ず今回の選挙の結果は幅広くインド経済全体にとってプラスの影響を及ぼすことからETFでまるごとインドに投資するという方法が考えられます。香港に上場されているリクソーETF MSCIインディア(コード番号:02810)、ならびにiシェアーズBSEセンセックス・インディア・トラッカー(コード番号:02836)がそれです。

次に個別銘柄ではタタ・モータース(TTM)に市場の注目が集まると思います。その理由は同社が発売を開始した超低価格車「ナノ」は当初主力工場として西ベンガルのシンガルに建設を予定されていた自動車工場が左派の反対で断念された経緯があるからです。「ナノ」の人気自体は上々で、予約注文が殺到していますが、今はこの主力工場の計画が白紙になったことで、インド各地に分散して生産が開始されたという状況です。これが「ナノ」の収益性を大幅に削ぎ、納期遅延の原因になっていたのです。

インフラストラクチャー関連ではスターライト(SLT)が注目されると思います。この会社は亜鉛、銅、アルミを主体とする企業です。亜鉛は鉄にメッキをするときに使われます。銅は住宅建設や電線などが需要先です。さらにスターライトは自社の発電部門を持っており、将来は売電事業にも進出することが予想されます。インドは発電所が不足しているのでこれは魅力的な事業だと思います。

また、民営化関連では政府系のマハナガー・テレフォン(MTE)が株式売り出しや分社化の思惑で動く可能性があると思います。


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