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第138回 ロシア株式市場を再点検する

2008年8月25日

今日のまとめ

  1. ロシア株式市場は悪材料が重なり急落した
  2. ロシアの外貨準備は減り始めた
  3. ロシア株は割安だが原油価格が確実に底打ちするのを待ちたい

悪材料が重なるロシア

ロシアの株式市場の下げがきついです。8月22日までの過去3カ月の間にロシアの主要大型株10銘柄で構成されるDJロシア・タイタンズ10指数は ▼28%も下げました。世界経済の減速が先進国のみならず新興国にも波及することを心配する資金がBRICsをはじめとするエマージング・マーケットから撤退していることがその一因です。しかし、ロシアの場合は、それに加えて幾つかのロシア固有の悪材料が指摘できます。先ず原油価格が7月に天井をつけ、反落に転じていることが挙げられます。下のグラフはDJロシア・タイタンズ10指数をインドのボンベイ・センセックス指数と比較したものです。原油価格が反転して暫くした後にボンベイ・センセックス指数が底打ちしているのに対して、ロシア株は下げ足を速めていることがわかると思います。

(出典:ウォール・ストリート・ジャーナル)

原油価格の調整は未だ始まったばかりだし、世界経済の減速傾向はここへきて一層鮮明になっていますから、原油価格の下落局面は長引くと考えるのが順当でしょう。

次に7月下旬にプーチン首相が鉄鋼会社メチェル(ティッカー:MTL)に対し「ロシア国内での販売価格を不当に高くした」とコメントし、同社株が暴落しました。メチェルの価格政策に問題が無かったかどうかは議論する余地があると思いますが、しかるべき手続きを踏まえて企業活動を規制、監視してゆくのではなく、首相の「鶴の一声」で個別企業に懲罰を加える姿勢は国際機関投資家の多くにユコス事件を思い出させました。これにロシアによるグルシア侵攻が重なり、「ロシアへの投資はリスクが大き過ぎる」という感想を持った投資家は多かったと思います。

急激に悪化する外貨準備

こうした海外資金の動揺を反映して、今までは「鉄壁だ」と思われてきたロシアの外貨準備に早くも綻びが見え始めました。8月22日に発表された統計では先月に比べ164億ドル外貨準備が減り、5810億ドルとなっています。

このことは海外の投資家の資金がロシアから逃避し始めたことを示唆しています。

割安株がゴロゴロあるロシアだが

いま、ロシアの代表的な銘柄の株価収益率(PER)を見ると下のグラフのように極めて低い数字になっています。ロシアの株式市場全体では8倍程度です。

問題はロシアの石油会社、天然ガス会社の大半は生産量が頭打ちであり、EPSが伸びるためには石油価格の上昇に依存する形になっている点です。若し来年の原油価格の平均が今年より低いようだとこれらの企業の収益成長はマイナスになることは避けられません。一般にEPS成長がマイナスの株は、それがたとえどんなに安くても、なかなか投資家からは顧みられないものです。ですからロシア株に投資するのは確実に原油価格が底打ちした事が確認されてからでも遅くはないと思います。


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