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第132回 サウジアラビアの増産について

2008年6月23日

今日のまとめ

  1. サウジは1500万バレル/日までの増産の可能性を示唆
  2. 需給統計は石油価格を占う上で限界がある
  3. 中国、インドの現在の消費量との比較ではインパクトがある数字と言える

原油価格抑制に向けたジッダ会議

高騰を続ける原油価格を抑えることを目的にサウジアラビアのジッダに産油国ならびに消費国の閣僚が集合し対策会議が開かれました。その結果サウジは7月中にも20万バレル/日の増産に踏み切り、生産能力を970万バレル/日に引き上げるとともに2009年までにはこれを1250万バレル/日、そして必要であれば(実現の可能性はともかく)1500万バレル/日まで生産を拡大すると公約しました。今日はこの増産が世界の原油の需給関係の中でどういうインパクトを持つのかについて考えてみたいと思います。まず世界の原油生産高とサウジアラビアの原油生産高を、つい先週刊行されたばかりの2008年度版『BPスタティスティカル・レビュー』を元にグラフ化してみました。

なお、サウジアラビアの政府は現在の生産能力を950万バレル/日としているのですが、BPの統計ではすでにサウジアラビアは1000万バレルを生産しており、統計に齟齬があります。こうした食い違いはめずらしいことではありません。2007年の生産実績である1041万バレル/日で計算するとサウジアラビアが世界の原油生産に占める比率は12.6%になります。サウジアラビアが生産高を1500万バレルに引き上げたとすると増産分は550万バレル/日になりますが、それをBPによる世界の現在の石油生産高(8153万バレル/日)に加算し、世界合計を8703万バレル/日とした上で増産分の世界合計に占める割合を計算すると6.3%ということになります。

生産と消費

BPの統計では過去の世界の原油生産と消費の数字は必ずしも一致していません。下のグラフを見ると1980年頃からは消費の数字の方が常に多くなっていることがわかります。それ以前は生産の方が消費を上回っていました。

この食い違いの部分だけをグラフ化したものが下のチャートです。これで見ると原油価格が急騰した1970年代を通じて石油生産は消費を上回っていたことが判りますし、原油価格が長期に渡って低迷した90年代にはずっと生産が消費を下回っていたことになります。つまりこのデータ・ポイントからだけで原油価格を予想しようとするのはムリがあるわけです。

大口需要国の需要規模との比較

次に今回サウジアラビアが公約している550万バレル/日の増産がどの程度の規模なのかを中国やインドの原油消費量と比較してみます。BPによると2007年の中国の原油消費量は786万バレル/日、インドは275万バレル/日でした。すると今回の増産公約はこれらの国の消費量を合計したものの約50%に相当するわけです。


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