現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート・コラム&コメント > FX > 石原順「外為市場アウトルック」 > 第463回 「8月初旬相場の次は8月下旬から9月相場に要警戒か?」

「外為市場アウトルック」一覧へ

2016年8月10日

第463回 「8月初旬相場の次は8月下旬から9月相場に要警戒か?」

先週末に発表された米雇用統計はまたしても市場予想とかけ離れた数字となった。非農業部門就業者数は2ヶ月連続の20万人増(今回の数字は25.5万人増、前月分も29.2万人増に上方修正)と5月分の落ち込みも一時的なものと受け止められる内容となっている。現在、日本もそうだが雇用統計はどこも悪くない。

ダドリー・ニューヨーク連銀総裁は8月1日のインドネシアでの講演で、「年内の追加金融引き締めの可能性を排除するのは時期尚早だ。私の見通しが今後の経済データで裏付けられれば、労働市場が一段と引き締まりインフレが加速する中で、米金融政策はより中立的な水準に向け、先物相場が示唆するよりも速いペースで動く必要がある公算が大きいと私は考える」と述べており、年内利上げ観測が再浮上している。

米国株は雇用統計でいったん持ち直したが、8月初旬の次は8月下旬から9月相場が要警戒である。いずれにせよ、米国の利上げ観測の再浮上で、8月26日のジャクソンホールでのイエレンの講演に市場の注目が集まるだろう。

米雇用統計の推移(2000年~2016年)

(出所:石原順)

失業率の低下と米国株の上昇は連動している
上段:失業率(青)と移動平均線(赤)
下段:NYダウ月足

(出所:ラリー・ウィリアムズの週刊マーケット分析(ラリーTV)8月8日)

NYダウ(日足) 次の焦点は8月下旬相場?米国株に強気のラリー・ウィリアムズも警戒?
*著作権のため画像の一部を隠しています

(出所:ラリー・ウィリアムズの週刊マーケット分析(ラリーTV)8月8日)

雇用統計の日のNYダウは雇用統計の良い数字を素直にうけ191ドル高となったが、ドル/円は良い雇用統計の数字を受けても102円までのおとなしい反応だった。円買いポジションがさほど溜まっておらず、大規模なショートカバーにはならなかったようだ。

8月月初の相場は予想通り荒れたが、ここから8月の中旬まではドルインデックスは堅調に推移しそうだ。しかし、利上げ観測からのドル高の進行は株安要因でもあり、円安という反応にはなりにくい。加えて、ドル/円や豪ドル/円は8月のシーズナリーサイクルが円高を示唆しており、円高バイアスから上値は重くなりそうだ。

ドルインデックスの日足(青)とフォーキャスト(赤)

(出所:石原順)

ドル/円(日足) 200日EMAフィルター付きストキャスティクスの逆張りシグナル
7月21日に売りシグナルが点灯
上段:200日EMA(紫)・52日ボリンジャーバンド±2シグマ(赤)・フィルター付き売買シグナル
下段:ストキャスティクス5.3.3

(出所:石原順)

豪ドル/円(日足) 200日EMAフィルター付きストキャスティクスの逆張りシグナル
7月19日に売りシグナルが点灯
上段:200日EMA(紫)・52日ボリンジャーバンド±2シグマ(赤)・フィルター付き売買シグナル
下段:ストキャスティクス5.3.3

(出所:石原順)

豪ドル/ドル(日足)
*著作権のため画像の一部を隠しています

(出所:ラリー・ウィリアムズの週刊マーケット分析(ラリーTV)8月8日)

現在のトレンドレスな相場環境で、 200日EMAフィルター付きストキャスティクスの逆張り売買とともに筆者がずっと続けているのがドル/円・ユーロ/ドル・日経平均の転換点売買だ。ストップ・ロスを置いて機械的に売買しているが、そのパフォーマンスは悪くない。

転換点売買

<修正平均ADX(パラメータ3)>がピークに達した次のローソク足の方向についていくだけの短期売買手法である。ストップ注文を置いて参入、直ちに利食いをおこなう場合もあるし、利が乗ってきたらトレール注文的な決済をおこなうこともある。いずれにせよ、損切り注文を入れることは必須である。

日経平均CFD(日足)
上段:25日エンベロープ±5%(青)・±10%(赤)
下段:3日修正平均ADX(青)

(出所:石原順)

ドル/円(日足)
上段:13日エンベロープ±2%(青)・±3%(赤)
下段:3日修正平均ADX(青)

(出所:石原順)

ユーロ/ドル(日足)
上段:13日エンベロープ±1%(青)・±2%(赤)
下段:3日修正平均ADX(青)

(出所:石原順)

「有能なトレーダーにとって重要なのはチャートにおける支持・抵抗水準ではなく、その日の高値や安値でもない。受け入れる苦痛の程度なのである。自分がどれだけの苦痛を受け入れるか前もって決めておくことが大切!学び、習い、考え、備え、そして、行動せよ」(ラリー・ウィリアムズ)

このレポートで取り上げた売買手法の詳細はDVD『相場で道をひらく7つの戦略-短期売買実践編』(石原順)で取り上げております。興味のある方はご参照ください。

新しいDVD『相場で道をひらく7つの戦略-短期売買実践編』(石原順) が楽天ブックスで好評発売中です。

日々の相場動向についてはブログ『石原順の日々の泡』を参照されたい。

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

石原順

「外為市場アウトルック」

海外のヘッジファンドを運用する現役のファンドマネジャーが、相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークを利用した「生」の情報を提供いたします。

新着レポート

窪田真之/香川睦

国内株式 2017/05/24

消化不良のロシア疑惑 今後の展開は?(窪田真之)

窪田真之/香川睦「3分でわかる!今日の投資戦略」

出島昇

国内株式 2017/05/23

アメリカの政治リスクを前に、19,500〜20,000円の中での日柄調整続く

出島昇「柴田罫線をベースとした相場分析」

池水雄一

金・プラチナ 2017/05/23

米政治ドラマは続く ほか

池水雄一「他にはない特別な金のレポート Bruceレポート拾い読み!」

土信田雅之

国内株式 2017/05/22

「アイランド・リバーサル」と「ブロードニング・フォーメーション」

土信田雅之「テクニカル風林火山」

出島昇

国内株式 2017/05/22

「柴田法則」個別銘柄分析 5月第4週

出島昇「柴田法則個別銘柄分析」

福永博之

先物取引 2017/05/22

引き続き5日移動平均線上を回復できるかが持ち直しのカギ

福永博之「週間先物テクニカル分析」

今中能夫

国内株式 2017/05/19

決算コメント:東芝、ルネサス、小野薬品

今中能夫「楽天証券投資Weekly:セクター・投資テーマ編」

吉田哲

コモディティ 2017/05/19

いよいよOPEC総会開催。減産延長は原油在庫減少への特効薬となるか?

吉田哲「週刊コモディティマーケット」

足立武志

ライフ 2017/05/19

誰もが絶対に知っておくべき!「小規模宅地の特例」(その3)

足立武志「個人投資家なら誰もが知っておきたい「相続」の基礎知識」

石原順

FX 2017/05/18

「標準偏差ボラティリティトレードでトレンド(収益機会)のうねりを取る・米国の株式市場を揺るがすであろうと思われる負の要因」

石原順「外為市場アウトルック」

外国為替証拠金取引のリスクと費用について

外国為替証拠金取引にかかるリスク
外国為替証拠金取引は、取引通貨の価格変動や、スワップポイントの支払いにより、損失が生じるおそれがあります。また、外国為替証拠金取引は少額の証拠金で、その差し入れた証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。また、その損失額は差し入れた証拠金を上回るおそれがあります。
外国為替証拠金取引にかかる費用等
外国為替証拠金取引の取引手数料は無料です。なお、取引にあたっては各通貨の売付価格と買付価格には差(スプレッド)があります。スプレッドは通貨ペアごとに異なります。
委託証拠金について
外国為替証拠金取引をおこなうには、通貨ペアごとに、取引金額の4%(最大レバレッジ25倍)の証拠金が必要となります。 (法人のお客様の場合は、取引金額の1%(最大レバレッジ100倍)となります。)