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2016年2月18日

第439回 「日本株が一番下がっている本当の理由・相場の転換点の発見方法」

30分で判る 経済の仕組み

2015年4月2日「今は1937年と同じというレイ・ダリオの警告」、2015年4月23日「おそらくヘッジファンドは人為的な価格形成中に資金回収をはじめるだろう」、2015年8月27日「危機は到来するのか?ダリオ、サマーズ、ガンドラックの見方と市場の非流動性がもたらす時限爆弾」、2015年11月26日「Dr. Gloom(陰鬱博士)マーク・ファーバーの相場観」、2015年12月3日「円の8年サイクルと円安の賞味期限」、2016年1月7日「1937年の亡霊と混乱の2016年相場」、2016年1月14日「値幅でなく日柄調整か?中央銀行バブルは終わりの予感を感じにくい」などのレポートで、筆者は中央銀行バブルクラッシュのリスクと流動性パニックの発生のリスクを度々指摘してきた。 

今は1937年と同じというレイ・ダリオの警鐘
「Dalio warns Fed of 1937-style rate risk(「FRB次第で37年リスク再来も」ブリッジウォーターのダリオ氏)」(2015年3月11日 ブルームバーグ)で、レイ・ダリオは「FRBの利上げペースが速過ぎる場合、1937年と同じような相場の大幅下落を引き起こすリスクがある」と警告した。レイ・ダリオは30年以上の長期にわたって最も顧客に利益を与えたヘッジファンド史上最高の運用者といってもよいだろう。以前にも紹介したが、レイ・ダリオが作成した「30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio
(世界最大のヘッジファンドBridgewater作成の日本語版動画) は、投資家にとって必見の動画である。

(出所:石原順)

流動性パニック相場とミンスキー・モーメントの到来

「驚きが発生した時に、株式や特に債券の再評価は急激で劇的になりうる。同じ混雑した取引に捕まった全てのひとは、われ先にと出口へと向かうだろう。これまでと反対方向への群れる行動が発生する。だが、多くの投資は流動性に欠けるファンドへの投資であり、乱高下を円滑にしてきた伝統的なマーケット・メーカーはどこにも見当たらなくなる。したがって、売り手は投げ売りをせざるを得なくなる。マクロ流動性(QE・異常低金利)と市場の非流動性との組み合わせはひとつの時限爆弾である。これまでは、乱高下するフラッシュ・クラッシュや債券利回りと株価の急な変化に留まっている。だが、時間が経つにつれて、中央銀行が短期変動率を抑制しようとする流動性創出が長引けば長引くほど、中央銀行は株式、債券そしてその他資産市場の価格バブルを煽ってしまう。より多くの投資家が、過大評価された、債券のような一段と非流動的な資産を積み上げるにつれて、長期的なクラッシュのリスクが増加する。これは金融危機への政策対応の皮肉な結果である。マクロ流動性はブームとバブルを煽っている。だが、市場の非流動性が、究極的には暴落と崩壊の引き金を引くだろう」(ヌリエル・ルービニNY大学教授)という市場の非流動性が、2月相場であからさまになった。

レイ・ダリオ、ジェフリー・ガンドラック、マーク・ファーバーをはじめとするヘッジファンドの運用者は、米国の利上げが金融危機の引き金を引き、結局数か月で金融危機対策のために利下げに追い込まれることを懸念していたが、12月16日にイエレンは利上げに踏み切った。

FOMCの利上げを前に、石油や銅などのコモディティ相場の急落、中国人民元など新興市場諸国の為替相場の下落が起きたが、市場はFRBの利上げへの警告を発していたのだろう。現在の状況を見れば、やはり米国の利上げは時期尚早だったのである。世界的な景気の悪化で昨年は欧米の大手銀行11行が従業員の1割にあたる10万人を削減したが、金融機関は現在のような事態はブラックスワンではなく必然と考えていたようだ。

日・欧の緩和継続はまだ続くが、金融危機への対応として起こった中央銀行バブルは、最後には悲惨な結末を迎えるだろう。負債(借金経済)のスーパーサイクル(市場の上昇は負債を原動力とする興奮状態に過ぎない)の賞味期限に注意しながら、今年は慎重に運用をしたい。バブル相場は人の気持ちを高揚させる、だが、2016年相場は人為的な価格形成が崩壊する<終わり>も考えておく必要があるだろう。

マーク・ファーバーは『マーク・ファーバー博士の月間マーケットレポート2月号「投資目標を達成する最善の方法は目を覚ますこと」(パンローリング)』で、「世界の債務は、対GDP比で2007年の水準をはるかに上回っている。そして、デフレが拡大しているのだ……(図4)。資本ストックが失われ、バランスシートの強度が疑問視される時代に入ったと不安に思う人にとって、2016年の相場は悲鳴をあげているように聞こえる。依然としてGDP、配当、利息のフローばかりに注目している人々は、資本ストックが消失すると、カサブランカのルノー署長のように「ここでギャンブルが行われていたなんて残念でならない」とのたまうだろう。そう、市場にはいくつか動きがある。それがダボスの落日をひそかに進めている。そうした市場の動きとは、単にフローが低下していく世界の兆候ではない。ストックが失われていく世界の兆候だ。その世界では、成長を目的としたギャンブルに効果がなく、すべてのチップがテーブルから一掃されている」と述べている。

世界の債務(対GDP比 2001年~2013年)

(出所:『マーク・ファーバー博士の月間マーケットレポート2月号「投資目標を達成する最善の方法は目を覚ますこと」パンローリング発行 掲載許可済)

PKOが効かないのは、現在の相場は既にミンスキー・モーメント(信用循環または景気循環において、投資家が投機によって生じた債務スパイラルによりキャッシュフロー問題を抱えるポイント)に突入しているからである。

中央銀行が値付けをしている現在の中央銀行バブル相場を「あまりにもばかげている」と語る債券の帝王ビル・グロスは、「中央銀行バブルに慣れきって、投資家は長い間試練を与えられてこなかった」と語り、「長期停滞でゼロ金利、債務危機回避が困難なことから、資産市場では終わりの予感を感じにくい。理性的な投資家は、リーマン危機再来とは言わないまでも、中央銀行バブルの終わりの予感を感じている」と語っていたが、「あまりにもばかげている」官製相場と大本営発表相場の本質が、2016年に入り世界中の投資家に知れわたってしまったのである。

世界の中央銀行のバランスシート(1995年~2015年) 中央銀行バブルは終わりの予感を感じにくい

(出所:『マーク・ファーバー博士の月間マーケットレポート2月号「投資目標を達成する最善の方法は目を覚ますこと」パンローリング発行)

私たちは、おかしな時代を生きることになる

「民主主義の指導者たちは気づいていた。手っ取り早く民衆の支持を得られるのは、民衆を結束させられる戦争があるときしかないと。だからこそ、いたずらに暴力的な問題に手を出し、戦争を作り上げ、民心を惑わそうとする。そして、その権力を確固たるものにするため、自分たち指導者の立場を重要なものとする法規を作る。また、庶民が支配者に反抗できない、あるいは反抗を望まないよう徹底するため、重税を課す。(中略)指導者たちに異を唱える者は、誰であれ、敵のレッテルが張られ、スパイとして迫害される。(中略)私たちは、おかしな時代を生きることになる。老いも若きも嘘を教え込まれ、思い切って真実を語る者は、すぐに狂ったバカ呼ばわりされるのだ」と怒りを隠さないマーク・ファーバーは、米国経済について次のような示唆に富む指摘をしている。

「S&PキャピタルIQによると、米国で危機的状況にある企業の不良債権(ディストレストデット)が、1月に2850億ドルと山のように拡大したという。前月比22%増で、前年比162%増だ。また、米国で危機的状況にある企業の数は324社に上る。前月比20%増で、前年比84%増だ(図9)。 不良債権の金額とそれを抱える企業の数がこうした水準にまで急増したのは、リーマンブラザーズが破産申請した直後の2008年10月以来である。現在の米国がどれだけまずい状況にあるか分かるというものだ。人為的な金融緩和が長年続いた結果、必然的に生産が過剰となり、それがFRB(米連邦準備理事会)に煽られて必死に利回りを追求した投資家の狂信、そうした狂信的な投資家を利用してリスクを取ったバカな企業、未公開株の資産収奪と買収、そして何よりもコモディティ価格の下落を生んだ。(中略)不良債権を抱える企業数が1月に前月比20%増の524社に跳ね上がった。そのうち石油ガスが156社で30%を占めている。その不良債権は894億ドルで、全体の31%だ。ジャンク債市場の低迷を石油ガスのせいにするのは簡単である。しかし、残りの70%は、他の業種にまんべんなく広がっているのだ――「より広範な分野への投機的格付けの波及効果」である」(『マーク・ファーバー博士の月間マーケットレポート2月号「投資目標を達成する最善の方法は目を覚ますこと」(パンローリング)』)ジャンク債の崩壊は、もはや石油とガスだけではないようだ。

米各業種のハイイールド債の利回り(2010年~2015年)

(出所:『マーク・ファーバー博士の月間マーケットレポート2月号「投資目標を達成する最善の方法は目を覚ますこと」パンローリング発行 掲載許可済)

米国の不良債権全額とその企業数(2008年~2016年)

(出所:『マーク・ファーバー博士の月間マーケットレポート2月号「投資目標を達成する最善の方法は目を覚ますこと」パンローリング発行 掲載許可済)

長期停滞への処方箋として、財政出動が最も有効

レイ・ダリオは、「FRB当局者が引き締め路線にコミットするあまり、かなりの緩和措置が必要になった場合でも路線変更が困難になるとのリスクにわれわれは直面している」(2015年8月25日 ロイター)と述べた。FOMCメンバーによるドットチャートの予測など、FRBの見通しはほとんどはずれており、世界景気が減速する中で米国の利上げはうまくいかず、2016年は米国の出口戦略が失敗する可能性が高まっている。

QEを否定し、中央銀行バブルの崩壊は必然と言ってきたヌリエル・ルービニNY大学教授でさえ、「残念ながら現状ではQEを継続せざるを得ない」と述べている。イエレンが利上げ路線を変更するには、おそらく相場の暴落が必要となるが、「さらなる危機が起こらない限り、FRBは緩和に動けない」というのがレイ・ダリオの懸念である。

ミンスキー・モーメントでは、突然かつ急激な崩壊、市場流動性における急激な落ち込みが発生する。人為的につくられた流動性があるうちに、手仕舞うのは相場の鉄則である。投資家が大きな損失を抱えている今の相場は既にミンスキー・モーメントに入っていて、大きく戻すことがあっても、結局は売りなおされて売りトレンドを強化することになってしまうのではないか」という意見が多い。

2008年にリーマンショックという<100年に1回の金融危機>が起きた。これは<経済危機>ではなく<金融危機>だった。本来なら、ゼロ金利や量的緩和策(QE)を即刻行うべきだったが、中国を始め世界各国が行ったのは大規模な財政出動だった。

財政出動はカネをばらまいた分だけ、単年度ベースでは経済効果があった。しかし、カネが切れると効果はなくなり、膨大な財政赤字が残った。リーマン危機後に大きな財政赤字ができたことと、2009年にギリシャ危機が起きたことで、現在の先進国は超緊縮財政となっている。このような超緊縮財政のなかで、世界景気がよくなることは考えにくい。今の世界経済には財政出動が必要だ。サマーズも長期停滞への処方箋として、財政出動が最も有効だと述べている。

日本株が一番下げている本当の理由

日本株の下げがきつい。「日本株は世界の景気敏感株だから」という解説がされているが、海外ファンドの見方は全く違う。「世界の株式市場の下げを先導しているのは、先進国の株式市場だ。特に、量的緩和を行っている国の株が下げている。量的緩和の規模が最も大きい国は日本で、20年間ゼロ金利が続いている日本株の下げが一番大きいのは当然だ」という意見が多い。中央銀行バブルの限界が露呈し、グローバルマクロファンドは量的緩和を行っている国の株をショートしている。世界で最も量的緩和を行っている国は日本である。新興国の株はたいして下げていない。これが、先週までの動きである。

日経平均(月足) トレンドラインとフィボナッチのリトレースメント
2月12日(金)は証券各社に問い合わせの電話が殺到し、ネット証券では<受電ボード>が昨年の8月以来、久しぶりに真っ赤に染まったという。まだ油断はできないが、短期的には2月12日(金)がセリングクライマックスだったようだ。

(出所:石原順)

あるグローバルマクロファンドの運用者は、「量的緩和や異常低金利で儲かるのは、本来、国家や借金まみれのゾンビ企業であって、個人ではない。量的緩和の効果というのは、個人から預金金利を取り上げて、個人の金利所得を国家に移転する大増税政策である。消費税や法人税を上げるのは難しいので、そういった政策がとられるが、それは金融抑圧政策と呼ばれるものだ。日本は1000兆円の借金を持っているが、常識的な金利水準である3%の金利を払わずに、概ね20年間もゼロ金利を続けてきた。国民からみると、年間30兆円の金利が収奪されていることになる。このような<見えない大増税=金融抑圧>が行われている国の景気がよくなるわけがない」と述べている。

ドル/円相場は20か月移動平均を割り込んで円高への転換を示唆

ドル/円相場は日足も週足もドル売り・円買いトレンドが発生している。<買いトレンドが出ている中での押し目買い>、<売りトレンドが出ている中での戻り売り>はワークするが、超短期での取引を除いては、現在の局面で安易な逆張りを行うのは厳に慎むべきであろう。トレンド相場時の落ちたナイフを掴むようなカウンターの逆張りは中止するか、ストップロスを置くなどの防御が必要だろう。

ドル/円相場への取り組みの中で、筆者がドル/円相場の大局を判断するのに使っている指標は「20か月移動平均線」である。月足の終値(NYクローズ)が 20か月移動平均線を上抜ければ「ドル買い」、下抜ければ「ドル売り」というシンプルな判断ですが、相場の実践では意外に単純でシンプルなアプローチのほうが功を奏すことが多い。現在、相場はドル/円相場のトレンドを決する20か月移動平均線を下回っており、相場の中・長期のトレンドが円高に転換した可能性を示唆している。

ドル/円(月足)とトレンドを決する20か月移動平均線と売買シグナル

(出所:石原順)

ドル/円の週足・日足は売りトレンド相場を継続しており、トレンドフォロー売買(順張り売買)がうまくワークしている。とりあえず日足が21日ボリンジャーバンドの-1シグマの内側に入り、26日標準偏差ボラティリティや14日修正平均ADXがピークアウトするまでは円高バイアスがかかり続ける。円売りを持っている投資家には厳しい展開だが、14日修正平均ADXが横這い気味になっており、強い円高トレンドはいったん終息に向かっているのかもしれない。

ドル/円(週足)と順張り売買のシグナル 売りシグナル点灯中
上段:26週標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21週ボリンジャーバンド±1シグマ(緑)

(出所:石原順)

ドル/円(日足) フィルター付き逆張り指標の売買シグナル
上段:200日EMA(緑)
下段:ストキャスティクス5.3.3

(出所:石原順)

豪ドル/円(日足) フィルター付き逆張り指標の売買シグナル
上段:200日EMA(緑)
下段:ストキャスティクス5.3.3

(出所:石原順)

値動きが説明できないような相場環境でどうやって収益を上げるか?

現在の相場はボラティリティレベルが非常に高く、手に負えないとの声が多い。中長期のポジションを持つのが好きな運用者でさえ、「日替わりメニュー的な乱高下相場で、不透明感が強く短期売買以外はできない」と語っている。

筆者はトレンドフォロー売買だけでは儲からなくなった昨今の相場で、短期売買を多用している。具体的には日足のトレンド(方向性)を確認し、トレンドがない場合は浅いストップロス注文を置いて、1時間足で13時間エンベロープや3時間修正平均ADXを使って逆張り・転換点売買を行なっている。

下のチャートは13時間エンベロープ±0.3%(青)・±0.6%(赤)と<3時間修正平均ADX>をプロットしたドル/円(1時間足)である。J. ウェルズ・ワイルダー・ジュニアが開発したADX(平均方向性指数)には様々なバージョンがあるが、筆者の使っているのは、ワイルダーのオリジナル、即ち、修正平均で計算されたADXである。

ドル/円(1時間足)
上段:13時間エンベロープ±0.3%(青)・±0.6%(赤)
下段:3時間修正平均ADX(青)

(出所:Meta Trader4 『DVD 相場で道をひらく7つの戦略 ~短期売買実践編~』)

そもそもADXは相場の順張りに使う指標であるが、筆者はADXを逆張り指標としても用いている。ドル/円(1時間足)相場では<3時間ADX(修正平均バージョン)>が70以上や30以下になった時が相場転換の領域となりやすい。3時間ADXが反転領域でトップをつけた次の1時間足の方向に賭けて、超短期の売買を行っている。相場に絶対の法則はないので失敗も多いが、現在の丁半ばくちのような相場環境でもストップロスさえおけば収益を上げることは可能である。

繰り返し述べるが、この1時間足売買は、日足チャートでトレンドを確認することと、浅いストップロス注文が必須である。利食いは相場を見ながら適当にやっている。そして、日足でトレンドが発生した場合はただちに逆張りは停止しなければならい。現在のドル/円相場は日足がまだ円高トレンドを持っているので、1時間足売買での逆張りはワークしにくい。

ドル/円(日足)
上段:21日ボリンジャーバンド
中段:26日標準偏差ボラティリティ
下段:14日修正平均ADX(青)

(出所:Meta Trader4 『DVD 相場で道をひらく7つの戦略 ~短期売買実践編~』)

一方、ユーロ/ドル相場の日足は26日標準偏差ボラティリティや14日修正平均ADXがピークアウトしており、ユーロ/ドルは1時間足での逆張り・転換点売買に適した時間帯にある。

ユーロ/ドル(1時間足)
上段:13時間エンベロープ±0.3%(青)・±0.6%(赤)
下段:3時間修正平均ADX(青)

(出所:Meta Trader4 『DVD 相場で道をひらく7つの戦略 ~短期売買実践編~』)

ユーロ/ドル(日足)
上段:21日ボリンジャーバンド
中段:26日標準偏差ボラティリティ
下段:14日修正平均ADX(青)

(出所:Meta Trader4 『DVD 相場で道をひらく7つの戦略 ~短期売買実践編~』)

2015年から最近までほとんどのファンドが厳しい状況にあり、 値動きが説明できないような相場環境だったと言われている。 先の読めない状況であり、且つ収益を上がなければならない相場の中で、 筆者が多用しているのが短期売買である。筆者が7月に出したDVDの続編である『DVD 相場で道をひらく7つの戦略 ~短期売買実践編~

が3月11日に発売される。短期トレード手法は、前作を基本として、ボラティティが低下した際に行うエントリーに関して主に解説している。単純でだれにでもすぐに実行できるものであり、興味のある方はDVDでの解説を参照していただきたい。

相場で一番大切なのは<防御>

今回の相場急落で多くの投資家が損失を被ったという。筆者が相場を30年近くやってわかったことは、相場で一番大切なのは<防御>で、具体的にはストップロス注文を置くという単純なことだ。加えて言うと、危ない局面は<休むも相場>で、様子見に徹するということである。

相場で一番重要なことは、ゲームに生き残ることだ。時間はわれわれの味方である。王道に沿った運用を続けていれば、相場で成功することは可能であろう。しかし、それも、資産管理を徹底して相場をそこまで続けていることが大前提となる。

ストップロス注文を置かない限り、どのような相場局面でも不安は解消されないし、マネーマネージメント(資産管理)は放棄された状態にある。ストップロス注文を置くことは、相場の損失から身を守る唯一の手段である。そのことを多くの人が理解するのは、たいていお金がなくなってからである。相場は個人の都合では動かないし、人間の心理は損失に耐えられるようにはできていない。だから、ストップロス注文を置いてから相場に挑戦するしかない。自戒を込めて、ことさらに、そう書いておく。

『DVD 相場で道をひらく7つの戦略 ──標準偏差ボラティリティトレード』(石原順) が楽天ブックスで好評発売中です。

日々の相場動向についてはブログ『石原順の日々の泡』を参照されたい。

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

石原順

「外為市場アウトルック」

海外のヘッジファンドを運用する現役のファンドマネジャーが、相場の周期および変動率を利用した独自のトレンド分析や海外情報ネットワークを利用した「生」の情報を提供いたします。

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