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NISA(少額投資非課税制度)で投資デビューした投資家、投資信託を初めて購入する投資家の間で人気を集めている国際投信投資顧問の「トレンド・アロケーション・オープン」。弊社の特集、「最初に買うならこの1本」のうちの「おまかせの1本」でもある同ファンドについて、楽天証券経済研究所ファンドアナリストの吉井が目論見書には書いていない運用の裏側に迫る。
図:設定来の運用実績グラフ
※ファンドマネージャー(以下、FM)
図:各資産クラスと「トレンド・アロケーション・オープン」の期間別収益率の比較
出所: アリアンツ・グローバル・インベスターズ
(年初来のパフォーマンスのみ 2014年6月12日現在)
図:アクティブ・アセットアロケーション戦略の運用資産残高の推移
図:トレンド・アロケーション・オープンの運用体制
リスク・リターンの目標、資産配分決定のルールはあるか!?
各資産クラスの価格トレンドは、どのくらいの期間の値動きを捉えるのか!?
「トレンド・アロケーション・オープン」の運用のポイント
NISA開始以降、長期投資を浸透させる狙いから資産配分を柔軟に変更するファンドが増えている。これらのファンドはその運用コンセプトだけを聞くと、とても魅力的な商品と感じる投資家も多いだろう。しかし、これらのファンドの運用実績を見るかぎり、リターンを追求するあまりリスク管理が上手く機能しない、リスク管理を重視するあまり思ったほどリターンが出ないというファンドも少なくない。これらのファンドの良し悪しを見極めるには、何を目標として運用しているのか、リターンを獲得する考え方がしっかりしているか、規律に基づいてリスクが管理されているかというポイントを見極めることが重要だ。今回のインタビューでは、これらのポイントについて約2時間にわたり運用担当者に話を伺った。
インタビュー後の感想としては、「トレンド・アロケーション・オープン」は長期投資を続けるための工夫が盛り込まれた商品だという印象を受けた。まず目標とするリターンは「短期金利+4%」を目指しているが、この水準はインフレヘッジ+αを求める投資家にとって控えめ過ぎず、欲張り過ぎず、心地よい水準といえるのではないか。また、リスク管理については、過去1年の高値から15%以内に収まるよう下落リスクをコントロールするということだが、これも絶妙な水準だと考える。
あくまで私の経験上の話になるが、これまで多くの投資家の失敗談を聞くかぎり、値下がりに耐えられず保有商品を売却してしまったときの損失は、投資元本から2割以上値下がりした水準であった。おそらく、その売却した商品も長期保有していれば価格が回復し、リスクに見合ったリターンが得られたかもしれない。しかしながら、その下落リスクに耐えられなければ長期保有はできないのだ。そういう意味で、「トレンド・アロケーション・オープン」の15%程度の損失に抑えるというリスク管理の目標は、特に投資初心者にとって長期投資を続けるに絶妙の水準ではないかと思われる。
当ファンドの運用について心配していたことがある。それは価格トレンドを追い求めるあまり、リスクの高い資産に集中投資することがあるのではないかということだ。しかしそれも杞憂に終わったようだ。上述のとおり、当ファンドでは価格トレンドを意識しつつも各資産クラスの市場規模や流動性を考慮しながら規律をもって資産配分を決定しており、想定以上のリスクを取る可能性は低いと思われる。
もう一つ興味があったのは、どれくらいの期間の価格トレンドを捉えるのかということ。一口にトレンドといっても、超短期、短期、中期、長期、超長期とその期間は様々だ。当ファンドでは3~6ヵ月の価格トレンドを捉えるような設計になっているが、この期間を短期と捉えるか長期と捉えるかは投資家の考え方次第だ。一つ言えるのは、あまりにも短すぎるとトレンドを捉えること自体が難しいのと売買コストが上がる可能性があり、長すぎるとその間の価格の上下に投資家の心が揺らぐ可能性があるということだ。投資信託の運用成果は長期で判断することが望ましいが、当運用の特徴でもある価格トレンドをしっかり捉えているかどうかを判断するには、3~6ヵ月という期間はちょうど良い期間といえるのではないだろうか。
資産配分を機動的に変えてくれる運用というのは、これまでの伝統的な(資産配分を固定した)運用と比べるとまだ歴史が浅く日々進化している。当ファンドを通じて長期投資を続けていくなかで、新たな運用コンセプトの進化を見極めながら、資産運用を楽しんでもらいたい。
本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。
吉井崇裕
ファンドマネージャーインタビュー
楽天証券経済研究所のファンドアナリスト 吉井崇裕によるファンドマネージャーへの直接インタビュー、定量・定性の両側面から分析したレポートです。
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