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2014年5月19日

新進気鋭のファンドアナリストが好実績ファンド、注目ファンドの魅力に迫る!

日本応援株ファンド(日本株)

日本株に投資するファンドで設定来好調な運用実績を残している「ネット証券専用ファンドシリーズ<購入時手数料無料>日本応援株ファンド(日本株)【愛称:スマイル・ジャパン】」。楽天証券経済研究所のファンドアナリスト吉井崇裕が、全4回にわたり、その運用の魅力に迫る。

第1回 ファンドマネジャーの運用哲学を知る

吉井
こんにちは。それでは当ファンドの運用方針について教えてください。
野崎
まず、投資対象はわが国の株式になります。運用にあたっては、競争力のある優良企業の株式の中から、割安と判断される銘柄を厳選して投資します。
吉井
厳選投資ということですが、組み入れ銘柄を30~50銘柄程度に絞り込んでいるのが特徴的ですね。運用にあたって、意識している運用目標はありますか?
野崎
目論見書で謳っているわけではありませんが、日本株のアクティブファンドということで、市場平均である東証株価指数(TOPIX)を上回ることは意識しています。もう一つ加えれば、効率の良い運用、つまり、より低い価格変動リスクでより高いリターンを獲得するような運用を目指しています。

<出所>三菱UFJ投信から提供されたデータを基に楽天証券株式会社が作成。
※設定日(2011年7月11日)を10,000として指数化。
※当ファンドにベンチマークはありません。また、当ファンドの参考指数は東証株価指数(TOPIX)です。
※上図は、当ファンドの運用実績を把握するために、楽天証券株式会社が独自に配当込み東証株価指数(TOPIX)と比較したものであり、配当込み東証株価指数(TOPIX)は当ファンドのベンチマークおよび参考指数ではありません。

  年率シャープレシオ 累積リターン リスク(標準偏差)(年率)
過去
1年間
過去
3年間
過去
5年間
過去
1年間
過去
3年間
過去
5年間
過去
1年間
過去
3年間
過去
5年間
日本応援株ファンド
(日本株)(愛称:スマイル・ジャパン)
0.56 8.52% 15.10%
【参考実績】優良日本株ファンド
(愛称:ちから株)
0.57 1.00 0.67 8.51% 74.64% 87.09% 15.00% 20.49% 20.00%
配当込み東証株価指数
(TOPIX)
0.13 0.71 0.49 1.75% 45.65% 53.67% 13.98% 18.76% 18.44%

<出所>三菱UFJ投信から提供されたデータを基に楽天証券株式会社が作成。
※年率シャープレシオは、累積リターンを年率換算した数値をリスク(標準偏差)(年率)で除して算出。
※当ファンドの主な投資対象である「優良日本株マザーファンド」を共有する「優良日本株ファンド(愛称:ちから株)」の運用実績を参考実績として掲載する。

吉井
設定来の運用実績は好調ですね。当ファンドの運用実績は3年未満と短いですが、同じマザーファンドに投資している「優良日本株ファンド(愛称:ちから株)」の運用実績を見れば、長期の実績が把握できます。市場平均であるTOPIX(配当込み)を大きく上回っていることはもちろんのこと、運用の効率性を表すシャープ・レシオも相対的に高い数値が出ています。銘柄選びにあたっては、下図のように「優良企業」と「割安度」という2つの観点から選んでいますね。これは当ファンドの運用哲学といえると思いますが、なぜ、「優良」と「割安」に着目するのですか?

ファンドのイメージ図

上記は銘柄選定の視点を示したものであり、実際にファンドで投資する銘柄の将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。また、投資判断によっては特定の銘柄に集中投資することがあります。そのため、当該銘柄の影響を大きく受ける場合があります。

野崎
当ファンドを設定するにあたって、やりたかったことは「株式投資の王道を追求する」ということです。一般的に、株価というのは「一株当たり利益(以下、EPS)×株価収益率(以下、PER)」という式で表されます。なぜ株価が変化するのかということをシンプルに考えると、この「EPS」と「PER」のどちらかが変化すれば、株価が変化することになります。要するに、「その企業が生み出す利益(業績)がどれくらい伸びるのか」という点と、「割安度に対する評価(投資家の期待)がどう変化するのか」という点、この2つの観点に着目することで、株価の上昇が期待できる銘柄を選ぶことができるのではないかという考え方に基づいて、企業業績の観点を「優良企業」、投資家の期待という観点を「割安度」という言葉で表現しています。
吉井
優良企業を選別するにあたって、「健全な財務」、「高い業界シェア」、「株主還元」といった条件をあげていますが、なぜこういった観点に着目するのでしょうか?
野崎
「健全な財務」という点では、たとえば、その企業が豊富なキャッシュ(現金)を持っていれば、利益を伸ばすために設備投資することができますし、利益成長につながる競合他社をM&A(買収)することもできますよね。また、「高い業界シェア」という点でいえば、たとえば、シェアが高い企業というのは強い商品やサービス、技術力を持っている会社が多い。それを足掛かりにさらにシェアを伸ばすこともできますし、そこから海外に事業を拡大することもできます。要するに、「健全な財務」と「高い業界シェア」というのは、さらに業績が良くなる、利益が伸びる可能性が高いということです。そして、利益が伸びるということは、株価上昇につながると考えています。
吉井
「株主還元」についてはいかがですか?
野崎
「株主還元」というと、増配とか、自社株買いといったことを連想しますが、ここではもっと広い意味での「株主への姿勢」と捉えていただきたいと思います。たとえば、株主との対話を重視するとか、株主の期待に応えようとする姿勢とでもいいましょうか。そういった姿勢は、自分たちの先行きに対してポジティブに見ているということを投資家にわかってもらいたいという意思表示であり、先行きへの自信の表れといえるのではないでしょうか。
吉井
先行きに自信をもっているということは、好調な業績が続く可能性が高いということですね。さらに、その姿勢が市場に評価されれば、株価の上昇につながるのではないでしょうか。
野崎
はい。「健全な財務」、「高い業界シェア」、「株主還元」という3つの切り口から、その企業の優良性に着目することで、その企業の利益成長が持続できるのか、あるいは、今は悪くても今後成長する余地があるのではないか、ということを見極めることに努めています。
吉井
「優良企業」という観点が、株価上昇が期待できる銘柄につながるということがよく理解できました。では、「割安度」についての考え方も教えていただけますか?

野崎
「割安度」については、大きく分けると2つの考え方があります。一つは、利益成長が続きそう、あるいは加速しそうだけど、それに見合った評価が市場で得られていないという考え方。もう一つは、今は業績が苦戦していて市場に評価されない(PERが割安に放置されている)のは仕方がないけれど、今後復活する兆しがあり、それが実現したときには市場の評価が高まる(PERが切りあがる)という考え方です。前者の考え方は「優良性」に対して割安かどうかということに注目していて、後者は「割安度」に対する市場評価の変化に注目しています。
吉井
ただ単に割安であれば良いというわけではないのですね。割安度に対する市場評価の「変化」を捉えることが、株価上昇が期待できる銘柄につながるということですね。「優良性」と「割安度」という考え方のうち、どちらかに偏ることはないのですか?
野崎
市場環境によっては一時的に多少偏りが出ることはあるかもしれませんが、「優良性」と「割安度」という2つの観点から銘柄を絞り込んでいますので、両方の観点が万遍なく散りばめられるように分散投資することを心がけています。
吉井
当ファンドの運用で優れたパフォーマンスをあげるために、野崎さんが常に気を使っていることがあれば教えてください。
野崎
運用目標のところでお話ししたとおり、効率の良い運用を行うということですね。あとは、半年、1年といったある程度の期間で市場平均をしっかり上回る成績を残したいと思っています。そのために気をつけているのは、業種や企業規模(大型株や中小型株)の構成比が偏らないようにすることです。分散に留意しながら個別銘柄の選択で勝負することを意識しています。
吉井
株式投資におけるリスクとは、どのように向き合うことを心掛けていますか?
野崎
良いパフォーマンスを出すために気を使っていることの裏返しになりますが、ファンドマネジャーも人間なので、どうしても特定の銘柄、業種、テーマに思い入れを持ってしまうことがあります。そうならないように常に冷静にポートフォリオ全体のバランスを考えることが大事だと思います。当ファンドは、50銘柄に絞り込んでいるので、それだけでもかなりアクティブな運用になっています。そのなかで偏ったリスクはとらないようにしています。
吉井
特定の業種やテーマに偏らず、個別企業のファンダメンタルズに基づく銘柄選びで勝負するという考え方は、株式投資の基本といえますね。当ファンドの運用哲学については良く理解できました。それでは、この運用哲学を踏まえて、具体的に銘柄を絞り込み、最終的なポートフォリオを構築するまでの運用プロセスについてお伺いしたいと思います。

(次回につづく)

本資料は情報提供を目的としており、投資等の勧誘目的で作成したものではありません。お客様ご自身で投資の最終決定をおこなってください。本資料の内容は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手・編集したものですが、その情報源の確実性まで保証するものではありません。なお、本資料の内容は、予告なしに変更することがあります。

吉井崇裕

ファンドマネージャーインタビュー

楽天証券経済研究所のファンドアナリスト 吉井崇裕によるファンドマネージャーへの直接インタビュー、定量・定性の両側面から分析したレポートです。

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