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白鳥光良「ランナー必見!マラソン愛好家のための【サブ4】資産管理・運用教室」一覧へ

2016年6月22日

第7回 逆境の118kmマラソンに学ぶ、資産運用のリスク管理

全国2,000万人のランニング愛好家の皆さん、こんにちは!
マラソンと資産運用を愛するファイナンシャルプ・ランナーの白鳥光良です。

今回は、2016年4月24日に富士五湖すべて118キロを15時間以内で走破しなければならないウルトラマラソンに挑戦した体験をシェアしつつ、そこから長期の資産管理・運用に欠かせない考え方を深めてみましょう。

風邪気味の状態のまま迎えた、人生2度目の118キロ

私は過去にフルマラソン以上の距離のレースに35回エントリーして34回完走。ダメだった1回は、2015年4月に走った富士五湖ウルトラ118キロの部。前進する力は残っていたのですが、制限時間オーバーが明らかになって90キロ地点でリタイアしました。人生初リタイアは悔しかった! そこで今年こそはリベンジ完走すると決意して準備しました。年明けから100日間で合計1000キロの走り込みを行い、本番の4週間前と2週間前に60キロと70キロの練習レースを走りました。

これで万全と思っていたのですが、走り過ぎて身体の抵抗力が落ちたのか・・・なんと本番3日前に風邪を引きました! 鼻風邪の症状で、喉にも違和感。2日前は少し熱がある気がしましたが、前日には落ち着いてきました。しかし、濃厚な黄色い鼻水が止まらない状態のまま直前を迎えたので、レース本番は「ある数値」をコントロールする作戦に出ました。

今回のレースでコントロールした、重要な数値とは?

今回のコンディションで、無理をしたら完全につぶれる。
そこで、最後まで走り続ける現実的なペース配分を考えました。

序盤:スタート~75キロまで:1キロ7分ペース ⇒ 8時間45分
中盤:75キロ~98.9キロまで:1キロ8分ペース ⇒ 3時間11分(累計11時間56分)
終盤:98.9キロ~113.1キロまで:1キロ9分ペース ⇒ 2時間08分(累計14時間04分)
ラスト:113.1キロ~118.3キロまで:1キロ10分ペース ⇒ 52分(累計14時間56分)

このゆったりペースで走れば、15時間以内に118キロを完走できる。しかし、万全ではない体調で息が乱れる無酸素運動の走りを前半ですると、脚に乳酸が溜まって後半は大失速する。そこで今回は「有酸素運動レベルの心拍数を維持する走り」に徹すると決意。具体的には、心拍数が図れるランニングウオッチを見ながら走って、最大心拍数の80%相当(私の場合は180×0.8=144)を超えてきたら無酸素運動の水準に突入したと判断してスピードを落とす作戦に出ました。

レースは夜中の午前4時にスタート、空が徐々に白くなっていきました。実際に走ると、1キロ6分半のペースまで上げても心拍数は130~140台で推移していましたが、上り坂を走ると心拍数は150~160を突破するのでその都度スピードを落としました。そのうち「上り坂は(心拍数が上がらないように)速歩き」が基本アクションになりました。

その後も体調は万全ではなく、給水・給食の後には必ずティッシュを取り出して鼻水をかむ風邪引きランナーの状態が続いていましたが、1キロ7分のペースは維持しながら午前11時過ぎには60キロ地点を通過。無意識にスピードが上がることもあったのですが、心拍数が150を超えてきたら抑えるようにしました。

この『心拍数コントロール作戦』が功を奏し始めたと感じたのは、昨年リタイアした90キロ地点を過ぎてからでした。「昨年は前半に頑張り過ぎたせいで80キロ以降は大失速したのに、今回は90キロを過ぎても1キロ7分~7.5分の走りをする余力がある。しかし無理はしない。最後の最後までは決して無酸素運動の領域に入らないように気を付けよう!」そう思いながら、常に心拍数を見ながら走ったり歩いたりする前進を続けたところ、最終関門である113キロ地点の河口湖ステラシアターを18時6分に通過。私はここで制限時間内の完走を確信しました。

完走タイムは、当初のプランより2分だけ早い14時間54分でした。
真ん中の写真に表示されているように、平均心拍数は141でした。
最初から最後まで有酸素運動レベルの心拍数で通せたようです。

あなたの資産運用は「有酸素運動」領域?それとも「無酸素運動」領域?

今回の富士五湖118キロ男子は1042人がエントリーして、完走者は563人。

厳しいレースでしたが、私の場合は資産運用の実践を通じて「リスク管理」の重要性を体感していましたので、このような法則・・・

「スピードを上げる(期待リターンを高める)と、
短期的にはタイムの短縮(目先のリターン)を実現しやすくなるが、
後半に大失速する(資産が大幅に減る)リスクが高くなる」

を理解したうえで、資産運用で過剰なリスクを取ることに相当する「心拍数を上げ過ぎる」ことに陥らないようにしたのが勝因でした。

では、個人の資産運用において「心拍数」に当たるような、大失速のリスクを避けるためにコントロールすべき指標はあるのでしょうか?

金融資産の管理では、まず「実質株式比率」を意識しましょう。
現在のあなたの金融資産の中で「株式に連動する資産(個別株や株式投信など)が実質的に何割あるか?」という株式比率を大まかに計算してみましょう。

短期的な値動きに気を病みやすい人を除いては、1~3割程度の株式比率は「有酸素運動」の領域と思います。過剰なリスクを取っている訳でもなく、失敗しても大半の資産は概ね保全されおり、株式下落時の追加投資も可能です。しかし、その水準を超えて4~5割を上回ってきたら、大失速して後悔するリスクが高まる「無酸素運動」の領域に入ったと思って慎重な姿勢になるのが賢明です。

そして、もしあなたのライフプランに合った株式比率や資産管理の方法がわからな場合には、例えば以下の一覧の中からお近くのファイナンシャルプランナーに相談されることをオススメします。

お住まいの地域の「3つの領域に強いFP」が、慎重なあなたを親身にサポートします。住まいと保険と資産管理

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

白鳥光良

白鳥光良

ランナー必見!マラソン愛好家のための【サブ4】資産管理・運用教室

市民ランナーは、4時間以内(サブ4)で42.195キロを安定して走る実力がつけば、一生マラソンを楽しめる。個人投資家は、年4%弱のリターンを長期的に実現できるなら、長い人生で必要なお金に困る可能性は低い。フルマラソン完走25回、お客様の総合的な資産管理のサポートを15年以上にわたって継続しているファイナンシャルプ《ランナー》が、資産運用とマラソンの両方に役立つ知恵をお伝えします。

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