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白鳥光良「ランナー必見!マラソン愛好家のための【サブ4】資産管理・運用教室」一覧へ

2015年12月3日

第4回 「ゴール前の大失速」で後悔しない、慎重なカウントダウン作戦

全国2,000万人のランニング愛好家の皆さん、こんにちは!
マラソンと資産運用を愛するファイナンシャルプ・ランナーの白鳥光良です。

あなたは、レース本番で「ゴール前の大失速」を経験したことありますか?
私は・・・懲りずに何度も経験してきました。

世界中の上場企業が成長しなくても、年5%程度のリターンは実現する?

前回は、粘り強いランナーのあなたが年5%前後のリターンを実現する戦略の1つとして「世界株式マラソン積立戦略」を紹介しました。大まかに言えば、20年以上にわたって世界株式ファンドを買い続ける方法です。

この戦略が5%のリターンを実現しやすい根拠としては「20世紀すべてを含む101年間の世界先進12か国の上場株式の平均リターンは概ね7~8%以上だった」という実績を挙げましたが、

「それは過去の話でしょう。100年以上もあがり続けたなら、今後は世界中の株式が逆にさがり続けるんじゃないの?」

という方がいるかも知れません。そう思った方は、株式を「不動産」のように見立ててイメージしてみてください。

11月24日現在、東証一部全銘柄の「株式益利回り」は6%弱(今期予想ベース)ですが、これは東証一部全銘柄を「いま1億円で買える一棟物のアパート」に例えると、家賃から全コストを差し引いても年600万円近くは純資産が増える状態です。
もし東証一部全銘柄の1株利益が今後ずっと横ばいでも株主に帰属するお金は(単利で)年6%ずつ増加しますので、長期的な株価の上昇率は控えめに見て年5%は超えやすいと推測できます。また、米国の大企業500社で構成される ”S&P 500” 指数の株式益利回りも現在6%以上あるなど「実質利回り6%前後の資産」は世界中に転がっているような現状です。

では、この前提が崩れるのはどういうときでしょうか?それは、世界中の上場企業の業績(1株利益)が今後ずっと右肩下がりが続いて元に戻らない場合。よって「今後20年間で世界の上場企業(の1株利益)は成長するだろう、最悪でも横這いだろう」と思える方にのみ、この戦略をオススメします。

「ゴール前の大失速」で後悔するシナリオとは?

「世界株式マラソン積立戦略」を実行する場合、あなたの60代以降の収支状況を想像しながら前もって対策を考えておきたいことが1つだけあります。それは「ゴール前の大失速」というシナリオの可能性です。

世界の株価、通常は5~10年で天井と大底が一巡します。
例えば直近10年のNYダウを見ると、

(出所:楽天証券HP)

2007年に天井⇒2009年に大底⇒2013年には前の天井を越えて上に抜けた・・・というように、金融危機と世界的な不況があっても5年半でプラスに転じてきました。よって、今後10年近く取り崩す予定のない資金であれば世界株式ファンドだけで保有を続ける方法もあり得る(ただし2019年までに次の「ここ数年の大底」が来る可能性には注意)と思います。

しかし、もし65歳で完全にリタイアしようと思った直前に世界的な株価暴落が起きたらどうなるでしょう?そこまでコツコツと資産形成したお金が(一時的ではあっても)直近より何割も下がった状態で「換金のため売却せざるを得なくなる」可能性があります。そんな「ゴール前の大失速」が発生すると、精神的なダメージも生じるでしょう。これを避けるためにはどうしたらいいのでしょうか?

ラスト10キロは切り替えて、慎重にカウントダウン!

42.195キロのマラソンは、ラスト10キロが勝負。今年の7月、私がゴールドコーストマラソンを走った際も、32キロ近くまでは1キロ5分程度のペースを維持していましたが、苦しくてペースが落ちそうになりました。しかし、呼吸の仕方を(鼻から口に)切り替えて、大きく息を吸いながら「次の1キロを走る」ことだけに集中してカウントダウンを楽しみながら粘ったところ初の3時間半切りができました。

このような切り替えは、資産形成のゴール(取り崩しの開始時期)まで10年を切ったあとの資産管理においても実施すると良いでしょう。

具体的には、積み立ててきた投資信託の残高における実質的な株式性資産の割合を残り10年のタイミングから「9割→8割→7割→6割→5割→・・・」と毎年カウントダウンするように減らしていく方法があります。世界株式ファンドを売却したりしながら、最終的には株式割合を3割まで減らします。すると、カウントダウン中に世界中の株式が一時的に暴落しても、10年以上は株式性資産を売却せずに待てる余力があるので・・・あなたは笑顔でゴールを迎えることができるでしょう!

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

白鳥光良

白鳥光良

ランナー必見!マラソン愛好家のための【サブ4】資産管理・運用教室

市民ランナーは、4時間以内(サブ4)で42.195キロを安定して走る実力がつけば、一生マラソンを楽しめる。個人投資家は、年4%弱のリターンを長期的に実現できるなら、長い人生で必要なお金に困る可能性は低い。フルマラソン完走25回、お客様の総合的な資産管理のサポートを15年以上にわたって継続しているファイナンシャルプ《ランナー》が、資産運用とマラソンの両方に役立つ知恵をお伝えします。

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