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第26回 次の買い場はどこか? 米国の出口観測とゴールド相場

2013年5月15日

4月12日から4月15日にゴールド相場が大暴落した。暴落後の10日間で中国は300トンのゴールドを買ったと報道されている。中国・インド・米国・カナダ・バンコクなどではゴールド金貨が飛ぶように売れたようだ。元々、中国やインドの人達は国を信用していないので、下がれば年中買いが出てくる。中国では1グラム300元以下が値頃感からの買いゾーンらしい。

4月23日には米国の造幣局で金貨が売り切れとなった。これは2008年11月のリーマンショック以来の出来事である。最近、ゴールドは危機の役に立たないと言われ出したが、アジアを中心に「ゴールド神話」はまだ生きている。

4月18日の「第25回 ゴールド大暴落、何が起こったのか?」というレポートで、「4月16日安値1,322ドルは150日エンベロープ(移動平均乖離)-20%の水準であり、とりあえず反発レベルまで下がったと見てよいだろう」と書いたが、ここを底にゴールド相場は反発に転じ5月3日には1,487ドルまで上昇した。

ゴールド反発の動きを見てゴールドマンサックスは「空売り推奨」を取り消し、空売りに動いていた投機筋は中国などの買いで買い戻しを余儀なくされた。これが5月までのゴールド市場の動きである。

ゴールド先物(日足) フィボナッチのファンライン

150日移動平均線(赤)・150日移動平均線20%乖離(紫)


(出所:石原順)

ゴールド先物(日足) 現在、急落後の調整相場

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

値頃感からの個人の買いは下がらないと出てこない。ここからのゴールドの動きは、やはり相場を主導しているファンド勢の動きに左右される。「金価格連動型上場投資信託(ETF)最大手のSPDRゴールド・シェアの運用残高が5月9日に前日比2.7トン増の1054.2トンと、3月19日以来ほぼ2カ月ぶりに増えた。5月8日は約4年2カ月ぶり低水準に落ち込んでいた」と日経新聞で報道されているように、現在、売買高は低水準である。

SPDRゴールド・シェア(日足)

上段:14日RSI
中段:13日移動平均線(赤)
下段:MACD


(出所:ストックチャーツ)

最大仕手筋ポールソンは「ETFを一旦投げて、下で買い戻した(また買った)」と噂されている。ジョン・ポールソンは依然ゴールド相場強気の姿勢を維持しており、「ドルの過剰発行がもたらすインフレの方が心配になる」と発言している。

その「ドルの過剰発行」だが、先週後半から要人発言や報道で「米国の出口観測」が取り沙汰されている。5月11日のウォール・ストリート・ジャーナル1面には「FRBは景気刺激策からの出口方法を模索している」と記事が踊った。「FRBは米国債をなどの資産購入策の幕引きに向けて緻密な計画を練っている」との報道だが、これは市場に向けての「観測気球」である。

債券市場では、「第1弾として、FRBは早ければ夏にもMBS(モーゲージ証券)を売って短・中期の国債に乗り換えるのではないか?」という出口観測が拡がっている。バーナンキFRB議長がG7を欠席して、シカゴで講演したのも様々な憶測を呼んでいるようだ。ちなみにバーナンキFRB議長は、「8月のジャクソンホール講演」も今年は行なわないらしい。

いずれにせよ、米国の「出口観測」はドル高要因であり、ゴールド相場にとっては悪材料である。ゴールド相場の今後の動向はドル相場(ドルインデックス)の動向にかかっている。あとは、中国の景気動向だ。

ドルインデックス先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1シグマ(緑)


(出所:石原順)

上海株(日足) 中国の景況感はさえない。今後、過剰流動性資金の流入はあるのか?


(出所:石原順)

ゴールド先物市場で大口の売りを出したと噂されているメリルリンチは、「ゴールド価格はしばらく反転上昇した後、大幅に値下がりし、底値とされる1オンス1,250ドルより下がる可能性もある」としているが、そこまで下がれば150日エンベロープ(移動平均乖離)-20%の水準に到達する。そこは、また「買い」だろう。もちろん、ストップロス注文は必須である。

ゴールド先物(日足) 緑のレンジの倍返し下げは1,240ドル

150日移動平均線(青)・150日エンベロープ20%(赤)


(出所:石原順)


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