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第22回 青天井相場で穀物市場のレンジは切り上がるか?

2012年7月24日

ブログ『日々の泡』では時折取り上げているものの、海外先物レポートは2月末以来の久々の更新となる。それはコモディティ市場の主力商品であるゴールドと原油に全くトレンド(方向性)がなかったからだ。

2012年のコモディティ市場は5月まで大豆を除くとほとんどトレンドが出なかったが、5月から原油やゴールドにもトレンドが発生するようになった。現在、ゴールドは三角保合(もちあい)を形成中だが、このブレイク(保合離れ)にトレーダー達は注目している。

ゴールド先物(日足) 現在、三角保合形成中

上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ(緑)


(出所:石原順)

原油先物(日足) 5月からの下げトレンド相場は大きく発展

上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ(緑)


(出所:石原順)

2011年までのコモディティ市場は「分散投資」や「ヘッジ」の機能を果たしてきたが、現在はヘッジ商品になっていない。最近は「危機が1つではなく、2つも3つも複合」しており、「危機」が多過ぎてゴールドも「単なるリスク商品」に成り下がっている。代わりにバブルしているのが、米・独・日の国債である。

この国債バブルは銀行がカネを貸さないことの裏返しなので、世界中が不景気となり中国・インドといった大口のゴールドの買い手も引っ込んでしまった。ボルカールール(金融規制)の強化を前に銀行の動きも止っている。ポールソンなどの投機筋も以前の力はもうない。

コモディティ市場は「信用リスク」がないとはいうものの、原油やゴールドは世界景気の影響を受けざるを得ない。ユーロ圏の債務危機が世界的に波及し、世界経済が総崩れとなっている現状では、原油やゴールドの上値は限られる。これらの商品は「ユーロ」や「米国株」と連動しているからだ。

このような環境で投機筋のマネーは穀物に流入している。米国が1988年以降で最悪の干ばつに見舞われ、米国政府が収穫高見通しを下方修正したことが要因である。米国に加え欧州南部も熱波に見舞われており、「天候バブル」相場が走っている。

ゴールドマンサックスは7月12日に「トウモロコシ相場の3~12カ月の見通しを1ブッシェル当たり6.30ドルから6.90ドルに、大豆の3~6カ月の見通しを15.50ドルから16.25ドルに、小麦の3~12カ月間の見通しは同7.15ドルから7.70ドルに、それぞれ引き上げた。

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

大豆先物(日足)

上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ(緑)


(出所:石原順)

コーン先物(日足)

上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ(緑)


(出所:石原順)

小麦先物(日足)

上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド0.6シグマ(緑)


(出所:石原順)

大暴騰している穀物相場だが、筆者は現在のような「位置」からの「買い」は勧めない。穀物相場はさすがにやりすぎているからだ。ヘッジファンドは年前半のパフォーマンスが悪かったところが多いらしく、それを取り返そうと俄に穀物市場に参入している。「材料なんてなんでもいい」という節操のなさだ。そのうち証拠金の規制が厳しくなり、ファンドの「投げ」が出るだろう。押し目を待って次のトレンドを待つのが無難である。

短期的な動きは兎も角、ファンド勢が興味を持っているのは、「穀物相場はレンジが変わるか?」ということである。穀物相場に関しては、第9回 コモディティ投資入門(5)穀物および、第10回 コモディティ投資入門(6)コモディティ投資の方法で取り上げたが、原油やゴールドに較べて穀物は過小評価されている可能性がある。

原油は2003年頃までは1バレル20ドル~30ドル前後、ゴールドも2005年半ば頃までは1オンス300ドル~400ドル程度と長期間低迷していた。しかし、レンジを離れた後は、その後4~5年の間に急騰している。

コモディティ価格はごく短期間に大きく価格水準を変えることがあるが、今回コーンと大豆は相場の節を抜き去り「青天井相場」となっている。今後の穀物相場のレンジが変わるのか否か、興味深い動きである。

ゴールド先物(月足)1980年~2012年


(出所:石原順)

原油先物(月足)1980年~2012年


(出所:石原順)

コーン先物(月足)1980年~2012年


(出所:石原順)

大豆先物(月足)1980年~2012年


(出所:石原順)

小麦先物(月足)1980年~2012年


(出所:石原順)


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