現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 石原順「海外先物レポート」 > 第19回 ゴールドは安全資産にならない?

第19回 ゴールドは安全資産にならない?

2011年12月19日

現在、某プライベートバンクの友人が日本に遊びに来ているが、プライベートバンクも大変な状況のようだ。今月はUBSが顧客向けの書簡で「2012年にはゴールドもスイスフランも安全資産にならない」と書いていることが話題となっている。

ゴールドがリスク資産としての輝きを失いつつあることは前回のレポート「金融危機とゴールド市場」でも書いたが、ゴールド市場の軟化は欧州危機で金融危機が深刻化したことが主たる原因である。銀行は「ファンドへの融資や出資」という形をとり、迂回してリスク資産の運用を行っていたが、7月以降の欧州危機の深刻化とともに銀行の自己資本の毀損が進み、金融機関は一斉にファンドから資金を引き揚げている。

金融不安観測のうちはゴールドが買われていたが、実際に欧州危機が本格化するとゴールドの上値は重たくなった。代わりに大きく買われたのは米国債である。何の商品が金融危機に有効なのかは難しい問題だが、一つ言えることは分散投資をしないとヘッジが空振りに終わる可能性が大きくなる。

先週、ゴールドはここ数年の重要なサポートであった「200日移動平均線」を割り込んできた。金融機関が安全資産でなくなったゴールドをポートフォリオから外す可能性もあるので「売り」方向の動きには警戒が必要だ。クリスマス休暇明けのファンド勢の相場の動きには注意したい。

ゴールド先物(日足) 2001年~2011年 200日移動平均線(緑)


(出所:石原順)

ゴールドの急落はいつもファンド勢の「投げ」が原因だ。今回も13日~21日の市場参加者のコストである13-21日移動平均線バンドを割り込み、ファンドの「ブン投げ」が出たと言われている。12月12日~14日の急落過程ではポールソンのETF売りの噂や、それに追随したファンドの売りが出たようだが、実態はよくわからない。

ゴールド先物(日足) 13-21日移動平均バンド(水色)


(出所:石原順)

ゴールド先物(日足) 値頃感で押目買いが入るだろうが、もう一段下がるようだと深押しも…


(出所:石原順)

ゴールド先物(日足) 今年の安値は1,309ドル、どこで下げ止まるか?

フィボナッチ・リトレースメントの支持線(赤)


(出所:石原順)

ゴールド相場の天井・底では特出した出来高となるが、その意味では12月14日の投げ相場で一旦底をつけたようにも見える。しかし、ゴールドは現在、単なるリスク商品に成り下がっているので、ユーロが売られるとゴールドも連動する。ユーロの下落が一服しないかぎり、押目買いを狙うのはリスクが大きいと言えるだろう。相場は14日ADXや26日標準偏差ボラティリティが上昇し、久々の売りトレンド相場となっている。とりあえず、押目買いは現在進行中の売りトレンドのピークアウト(天井打ち)を待つのがよいだろう。

SPDRゴールド・シェア(日足)と出来高


(出所:ストックチャート)

ゴールド先物(日足) 売りトレンド相場

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド0.6σ


(出所:石原順)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに