現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 石原順「海外先物レポート」 > 第17回 ゴールド市場の構造変化

第17回 ゴールド市場の構造変化

2011年9月30日

振り返ると8月5日の米国債格下げ以降、市場をリスクオフに向かわせるようなNEWSが相次いでいる。米英のメディアから「これでもか!」というくらいユーロ圏の悪材料が報道されているが、欧州の要人や外銀のコメントでは米国の悪さから目をさらさせるための策略であるとの発言も聞かれる。

危機はユーロ圏のみならず新興国にも波及しており、本日の日経新聞ではブラジルや韓国の資本流出懸念が報道されている。中国の不動産バブル崩壊的な報道も増えており、投機筋は脆弱な市場を狙って投機を仕掛け続けている。

いずれにせよ、今回の欧州債務危機の最大の犠牲者は欧州の金融機関である。ギリシャの債務問題が金融システム不安へと波及しており、欧州の銀行はドルの調達が困難となっている。

仏の大手銀行BNPパリバ(左)とソシエテジェネラル(右)の日足


(出所:石原順)

8月以降の「リスク資産全部売り相場」は、銀行の自己資本維持のためのデレバレッジの動きと軸を一にしている。世界の金融機関はリスク資産のポジションの圧縮と金を貸さない方向に舵を切っている。いつの世も不景気は銀行が金を貸さなくなることから始まる。

金融機関によるリスク資産の圧縮(リスク資産全部売り)が起こったのは、リーマンショック以来のことである。ドルが売られても、ユーロが売られても、買われていた無国籍通貨ゴールドであるが、今回は15%程度の大幅な下落をみている。

前回のレポートで「一番こわいのはファンドの投げである。7月以降のゴールド先物相場は、終値で21日移動平均線を割り込んでいない。ここがサポートになっているわけだが、1カ月の市場参加者のコストである21日移動平均線を割り込んでくると、ファンドの損切りが持ち込まれる可能性がある」と書いたが、9月相場はファンド勢の壮大な「投げ」=損切り相場となってしまった。

9月20日のブログ「ゴールド相場 21日移動平均線が重い」では「典型的な調整相場となっているゴールド相場ですが、21日移動平均線が抵抗となり上値の重い展開となっています。急落していないのは調整相場だからで、次にトレンドが発生(ADX・標準偏差が上昇)したときに下に行くと怖いですよ」と書いたが、相場はトレンドが発生し、現在も売りトレンドが継続している。

ゴールド先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド0.6σ(緑)


(出所:石原順)

今回のゴールドの急落では、ファンド勢が大きな損失を出したと言われている。まだ発表されていないが、10月に入ればファンド関連の大損失報道が出てくるであろう。市場関係者はゴールド相場最大の仕手筋と言われるポールソンがゴールドを売却したのではないかという噂をとても気にしているようだ。ポールソンは「SPDRゴールドトラスト」を2011年6月30日時点で3150万口を保有していたが、彼が売りに回ったとなれば機関投資家が追随する可能性がある。ファンド勢は11月決算のところが多く、10月相場は「45日ルール」による「ファンドの解約売り」に気をつけたい。

移動平均リボンを観察すると、現在、1~3カ月のゴールド市場参加者のコストは1680~1780となっている。この価格帯では上値が重くなりそうだ。また、2008年からの上昇サポートラインは市場参加者が注目しているので、このサポートラインを相場が下に切った場合は、大相場に発展する可能性がある。

ゴールド先物(日足) MACDのシグナルと移動平均リボン

1~3カ月のゴールド市場参加者のコストは1680~1780


(出所:石原順)

ゴールド先物(日足) 2008年からの長期上昇相場は一旦終わるのか、それとも?

2008年からの上昇サポートライン(赤)に注目


(出所:石原順)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


個人確定拠出年金iDeCo

お知らせ
現在、システムメンテナンスのため、総合口座へのログインを停止しています。
サービス再開予定
2019/5/26(日) 10:00
※最大15:00になる場合があります
楽天FXについて
楽天FXのメンテナンス等についてはこちら
メンテナンススケジュール

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに

[PR]