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第14回 QE2後の投機資金は新興国に入るのか?

2011年5月27日

過剰流動性相場では株とコモディティが買われる。投機筋はQE1、QE2と、そのセオリーに基づいて、株と商品に対してこれまで強気の姿勢をとってきた。

そのQE2相場も6月一杯で終了する。これが今後の相場に影響を与える影響は大きい。投資家の関心はこれまで「インフレ」であったが、QE2終了が近づいてきた現在、「インフレ」から「成長力不足」に変わりつつある。

株式ファンドのポートフォリオの中身も変化してきている。筆者は、「今年は新興国より先進国の株が買われる」とこれまで述べてきた。それは概ね実現しているが、QE2終了を睨んで「先進国の株式市場から新興国の株式市場に乗り換えようとする動き」が散見される。

ブラジルなど新興国の株が今年低迷していたのは、新興国が利上げサイクルに入っていたからであるが、今後、ブラジルの利上げサイクルは一旦休止するとみられている(中国などはまだ金融引き締め中)。そうなると、ブラジル(この先、ワールドカップも五輪もある)の株式市場には資金が流入してきてもおかしくない。

QE2終了でドル垂れ流しによるインフレ懸念が消えれば、「新興国の株は上がり、先進国の株は横這いになる」という見方が出てきているが、これが実現するには原油などの商品価格が下落する必要があるだろう。

日本株については、PBR、PERからみると確かに割安だ。だが、現在の政権には明確な成長戦略が無く「成長期待」というものがないので、当面9,000~11,000円のレンジだろう。1980年代後半のバブル相場では、PERが70倍であろうと100倍であろうと株が上がり続けたが、それは「成長期待」があったからである。

ブラジルボベスパ指数(左)NYダウ(右)の日足


(出所:石原順)

日経平均(左)と上海株(右)の日足


(出所:石原順)

QE2が終了するといっても、増やさないだけで、緩和の規模は維持する方針(QE2.5)なので、リスク資産の下値は硬直化する。したがって金融市場全体が横這い傾向になるというのがメインシナリオとなろう。横這い相場ではQE1、QE2の時のように上値をどんどん買い上げる相場にはなりにくい。したがって、押し目買いや循環物色という消極的な相場になりそうだ。

QE2.5相場のイメージ


(出所:石原順)

コモディティ市場は基本的に需給で価格が決まる市場である。穀物市場は需給中心に動いていると思われるが、原油、ゴールド、シルバーなどは「プレミアム価格」となっており、バブル相場が展開されている。歴史的なドル安水準・米国債の格下げ見通し・ユーロ圏のソブリン危機・中東情勢という人々の不安を煽るようなニュースが続いており、下値では買いが入りやすい。

先日の「証拠金引き上げ騒動」の恐怖で、上値には慎重な姿勢をとっているファンドが多い。商品専門ファンドの懐も痛んでおり、以前と比べると投資意欲は削がれているが、結局、カネの行き場がないので押し目は買われると思われる。

現在、相場のトレンドが発生しそうな商品はゴールドだけで、他の商品はレンジや自律反発の域を出ていない。商品ファンドの多くは、「今は小さなポジションで様子を見ながら、次のチャンスを待つ」と語っている。

QE2.5相場は「買い上がらない相場」なので、「へこんだところ(押し目)」にマネーが流入することになろう。

ゴールド先物(左)とシルバー先物(右)の日足


(出所:石原順)

とうもろこし先物(左)と原油先物(右)の日足


(出所:石原順)

大豆先物(左)と小麦先物(右)の日足


(出所:石原順)

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