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第9回 コモディティ投資入門(5)穀物

2010年12月29日

穀物

穀物には、コメやトウモロコシ、麦類などのイネ科のものと、大豆や小豆などのマメ科のものなどがあり、食材となるものだけでも50品目以上あります。しかし、商品取引での穀物は、トウモロコシ、大豆、小麦、コメ、小豆など数品目に限定されます。

中でも、トウモロコシ、大豆、小麦の3品目は、商品取引では世界3大穀物と呼ばれており、世界の穀物相場とは、シカゴ商品取引所(CBOT:Chicago Board of Trade)のトウモロコシ相場、大豆相場、小麦相場のことを指すと考えていいと思います。

1 穀物市場の特性

  1. 市場の規模が小さい

    穀物では最大の小麦ですら、年間の生産高は約12兆円と米S&P500の時価総額の1%にも及びません。先物市場でも、穀物では最大のトウモロコシ先物(CBOT)で約3兆円(先物の取組高)と、S&P500先物の1割、TOPIXの6割弱しかありません。従って、まとまった金額の売買によって相場が大きく動くこともあります。世界の年金資産は1,500兆円程度ありますから、このわずか1%が穀物市場に振り向けられるだけでもかなり大きなインパクトがあると言えます。

  2. 貿易量が小さい

    生産量に対し貿易量(輸出量)が2割程度でしかないため、輸出国の国内生産や国内需給の変動が増幅されて穀物価格に反映される傾向があります。これが「穀物市場は薄いマーケット」と言われるゆえんですが、基本的に穀物は基礎食料ですから国内での消費が優先され、余った分が輸出という形で国際市場に供されるということです。

    このため、世界的な不作時には貿易量を維持しようとすると、国際価格が高騰することになります。また、バイオ燃料のような新たな需要が出てくると供給が追いつかず、結果として世界在庫が取り崩され、需給逼迫から価格が高騰することにもなります。

  3. 輸出国が限られている

    穀物の主な輸出国は米国、カナダ、オーストラリア、南米などに限られていています。例えば、トウモロコシでは世界の輸出量のうち米国が6割を占めており、他の主な輸出国はアルゼンチンくらいしかありません。大豆では、米国、ブラジル、アルゼンチンの3カ国で世界の輸出量の9割を占めています。また小麦は、米国、カナダ、オーストラリア、アルゼンチンの4カ国が全体の6割を占めています。

    特に、米国のシェアーは圧倒的であり、また米国の穀物メジャーが世界の穀物市場を支配していることを考えると、米国の動向が穀物の国際価格を左右しているといっても過言ではないと思います。

  4. 耕作地が重なっている

    トウモロコシと大豆と小麦の耕作地は重なっています。すなわち、転作が可能なことから個々の穀物価格の比較や将来の価格動向を予測して、有利と思われる穀物の生産が増加し、不利な穀物の生産は減少することになりがちです。

    代表的なものとしては、大豆価格をトウモロコシ価格で割った大豆・トウモロコシ比価があります。この数値では、2.4~2.5が分岐点と言われており、3に近づけば大豆が価格的に有利になり大豆の作付けが増え、他方、2に近づけばトウモロコシの方が有利となってトウモロコシの作付けが増えるといった現象が起こっています。

2 シカゴ商品取引所(CBOT)の穀物先物取引

取引単位(先物取引の1枚)は、トウモロコシ、大豆、小麦とも5,000ブッシェルです。ブッシェルという単位は、元々は容積の単位で、1ブッシェル=35.239リットルなのですが、現在では1ブッシェル相当の重量の単位として用いられていますので、穀物の種類によって重さが異なります。そのため、大豆と小麦は1ブッシェル=27.215kgですが、トウモロコシは1ブッシェル=25.401kgとなっています。

価格単位はブッシェル当りセントなのですが、刻み値(最小変動値)が4分の1セントで、価格表示が若干変則ですので注意が必要です。例えば、トウモロコシ終値は353.6セントと表示(CBOTでは)されている場合、これは3ドル53.75セントのことです。

これは4分の1セントが0.2、4分の2セントが0.4、4分の3セントが0.6と表示される決まりになっているからです。すなわち、小数点以下は2と4と6しかなく、CBOTで353.2は3ドル53.25セント、353.4は3ドル53.50セントということになります。

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


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