現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート&コメント > 石原順「海外先物レポート」 > 第1回 海外先物の世界の歩き方

第1回 海外先物の世界の歩き方

2010年10月29日

サブプライム危機以降にあからさまになりましたが、世界中どこの国もねずみ講のような経済運営をしてきましたので、グローバル資本主義も相当疲弊しています。現在、世界中で財政危機が叫ばれていますが、資産と負債を両建てで膨らませる現在のネズミ講経済の先には実物資産の時代が到来しそうです。

先進国はGDPの分母が大きく、どこも低成長です。低成長の先進国に投資をしても、儲けが少ないので、新興国の成長から収益を得ようというのが、ここ数年のグローバルな資本家の戦略となっています。投資家もグローバルに投資しなければ、収益を得られない時代になりました。ベルリンの壁崩壊後、10億人の先進国が引っ張ってきた世界経済にBRICsの30億人が加わった資本主義は、今後ますます多極化していくでしょう。

楽天証券が主要ネット証券で初となる海外先物取引のサービスを10月23日(土)に開始しました。個人投資家がCMEとSGXで取引できるとは、便利な時代になったものです。

株・FX・金利・コモディティなど、一般的に金融商品の取引には垣根があります。「株はわかるがFXはわからない」「FXはわかるがコモディティはむずかしい」というような声をよく耳にします。これはファンダメンタルズがよくわからないということに起因しますが、私に言わせればとうもろこしも日経225先物も新日鐵も豪ドルもゴールドも皆同じ商品です。

私はとうもろこしや小麦、あるいは原油について何も知らなくても取引できます。

要は価格があればなんでも取引可能です。価格さえあればその市場がなんであれ、価格そのものの分析をすればトレードできますし、ファンダメンタルズ的なニュースはむしろトレードを複雑にするだけです。相場で重要なのは価格そのものの分析で、何を取引しているのかはさほど重要ではありません。投資家に必要とされるのはストップ・ロス注文を置くことだけです。

超低金利下の現在、一般的な金融商品には投資妙味がありません。ファンド勢のホットマネーは新興国投資かコモディティ投資に向かっています。現在は日本型のグローバルデフレ(ジャパナイゼーション)が懸念されていますが、長期的にはデフレの後に到来するインフレに注意しなければなりません。オバマ政権の経済顧問でハーバード大学教授のケニス・ロゴフは「巨額のレバレッジ(債務)を解消しなければいけないバブル収縮期に必要なことは、"意図的にインフレを起こし、債務の価値を減らす"ことだ。6%程度のインフレが2~3年続くのが望ましい」と発言していますし、FRBの内部では「現在のようなひどい不況には強力な金利政策が必要であり、望ましい金利はマイナス5%だ」とする論文が書かれています。金利をマイナスにすることはできないので、バーナンキFRB議長は量的緩和によるドルの大増刷を続けていますが、グリーンスパン、バーナンキとインフレ軽視政策をとっているFRB議長が続いていることから、将来のインフレが起きる確率はかなり高くなっています。

現状のデフレ下では現金がバブルしていますので、極端なことを言えばお金持ちは運用する必要がありませんが、新興国の経済成長は近い将来、先進国にも<コストプッシュインフレ>をもたらすことになるでしょう。それをヘッジできる市場はCMEです。そして、我々が資産運用をする究極の目的はインフレヘッジです。

2010年度、日本政府の債務残高はGDPの200%を超え、第二次世界大戦末期の水準(176%)を超えました。個人資産1,400兆円で日本国債をファイナンスできない日がいずれやってきます。また、2012年には新たな自己資本規制がスタートし、粉飾まがいの特例措置の期限切れを迎えます。これらの危機は、そのときになれば先送りされるかもしれませんが、日本売りとなってインフレになる可能性も十分あります。

20世紀以降、コモディティ(商品)と株式は平均18年周期で上昇相場が入れ替わっています。

過去のコモディティの上昇相場

1907年~1920年の13年間
1929年(大恐慌)~1946年の16年間
1968年~1982年の14年間

今回のコモディティの上昇相場

2000年をスタートとしてはじまっている

私の周辺にいるファンドマネージャー達は、近年、株式市場から金融先物(株価指数・FX・コモディティ)の市場に軸足を移してきています。それは、資産と負債を両建てで膨らませるネズミ講的政策の破綻を見越して、大相場や大暴落で儲けのチャンスを狙っているからです。10年か20年に1度、ローリスクでハイリターンを狙える相場環境が到来しますが、それはこの5年以内に到来するのではないでしょうか……。

株も為替もコモディティも、結局値段のあるものはみな同じ金融商品です。

相場の実践に必要なのは、以下の3つだけです。

  • 1. ポジションをとるタイミング(エントリーポイント)
  • 2. 利食い
  • 3. 損切り

相場で重要なのは「価格」であり、価格そのものを直接分析することが重要です。ファンダメンタルズや日々のニュースも確かに重要ですが、それはいつも価格に織り込まれているのです。

2010年11月14日(日)、 東京国際フォーラムにて海外先物の勉強会を行います。

興味のあるお客様は、せひ、ご参加を!

詳細は、セミナーで申し上げますが、以下のチャートを見てください。価格の変動だけみていれば、海外先物もFXも同じだと言うことがわかりますね。

世界のあらゆる市場に分散投資し、多くの商品を取引することがトレンドフォロー売買で収益を上げる最も効率的な方法です。それは、多くの商品を観察し、相場にトレンドが出ていると思われる時期だけ取引するということです。

銀先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1σ(緑)


(出所:石原順)

小麦先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1σ(緑)


(出所:石原順)

ゴールド先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド0.6σ(緑)


(出所:石原順)

原油先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1σ(緑)


(出所:石原順)

日経225先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1σ(緑)


(出所:石原順)

とうもろこし先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1σ(緑)


(出所:石原順)

銅先物(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド1σ(緑)


(出所:石原順)

ゴールド/シルバーレシオ


(出所:石原順)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。


楽らくサポート

個人確定拠出年金iDeCo

口座をお持ちでない方へ

まずは無料でかんたん

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

今すぐご利用いただけます。

ポートフォリオ一覧を表示

楽天証券にログインしてご利用ください。

楽天証券へログイン

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

よくあるご質問

お問い合わせランキング

マーケットスピード IIダウンロード

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

投資情報メールサービス「マーケットアロー」

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに