現在地
ホーム > マーケット情報 > レポート・コラム&コメント > 先物取引 > 石原順「海外先物レポート」 > 第27回 2014年の日経平均予測
投資情報メディア「トウシル」がオープン!レポート・コラムはこちらでご覧いただけます。

石原順「海外先物レポート」一覧へ

2014年1月16日

第27回 2014年の日経平均予測

2014年の日本株は1~3月・10~12月が上昇トレンドか?

下のチャートを見てほしい。1990年以降の日経平均の年間高値は1月~6月の年前半に付けることが圧倒的に多い。2013年相場は大納会が高値となったが、5月相場で急落が起こったことは記憶に新しい。やはり、今年も買いは年前半勝負とみている。

日経平均(月足)と年間高値の月
年間高値が年後半(7月~12月)となった年(緑色)は24年のうち7年しかない。

(出所: 石原順)

2014年は日本株の上値が軽くなる可能性がある

2013年は海外勢が14兆円も日本株を買い越した一方で、日本の個人投資家は証券優遇税制終了の影響もあり7兆円も売り越した。今年はこの税金対策の売りが出ないので、日本株の上値が軽くなる可能性がある。NISAによる新規投資の効果よりも、こちらの影響の方が大きいだろう。

安倍政権は意図的にバブルやインフレを起こす政策を行っており、今年も日本株はアベノミクスの流れで買い循環が予想される。日経平均は1996年からの岩盤と言われた上値抵抗線を突き抜けてきたことから、中期タームで2007年高値の18300円が視野に入っている。

日経平均(月足)と長期抵抗線
1996年からの上値抵抗線(赤)をブレイクし2007年高値18300円奪回が視野に…

(出所: 石原順)

筆者がレポートでたびたび取り上げている日経平均の「10月末買い・4月末売り」売買も、10月末終値の14327円から12月末には16291円まで上昇し、現在1964円のプラスとなっている。

日経平均(月足) 10月末買い・4月末売り(赤は失敗の年)

(出所: 石原順)

月別の日経平均の動き
<1971年9月から2013年7月までの503カ月間(約42年間)について、日経平均の4本値(始値、高値、安値、終値)を調べ、月間の変動パターンを始値を100としてグラフ化>

(出所: 石原順)

2014年の日本株は米国株と連動か・・

筆者は2014年の日本株相場が上がるか否かは、日本の要因よりも米国株の動向次第だと思っている。2013年の日本株は大きく上昇したが、所謂アベノミクス相場は2013年5月までで、5月以降は米国株連動で動いている。2014年は4月の消費増税の影響や日銀の追加緩和の有無など日本独自の要因もあるが、基本は米国株に連動すると予測している。

米国株はS&P500に続いてNYダウも上値抵抗線を突き抜けてきたが、2000年以降の相場は拡張型のボラタイルな形状となっており、バイアンドホールド売買やアルゴリズム売買が機能しなくなっているのが特徴だ。

NYダウ(月足) 2000年以降、相場の振幅が大きくなっている
上段:14か月ADX(赤)・26か月標準偏差ボラティリティ(青)

(出所: 石原順)

SP500(月足) 史上最高値更新の青天場相場だが、反動安にも注意が必要?
上段:14か月ADX(赤)・26か月標準偏差ボラティリティ(青)

(出所: 石原順)

2014年の株式相場の注意点

現在、筆者が気にしていることは、米国株がQEの縮小をまったく織り込んでいないことである。米国の経済が回復していると言っても実態はぜい弱で、また仮に米国株式市場が金融相場から業績相場へ移行すると考えても、その移行期には「調整が入る」のが普通である。

昨年の5月にバーバンキがQEの縮小をほのめかしただけで、日本や新興国の株が急落に見舞われたが、今では「同じことは2度起きない」「FRBが緩和縮小に踏み切った12月には織り込み済みだった」などの楽観的意見が市場のコンセンサスとなっている。しかし、この楽観論の根拠は明確ではなくムードだけのものだ。したがって、筆者はどこかで大きな調整が入ってもおかしくはないと考えている。

NYダウ(週足)と米国の金融政策 テーパリングに失敗の恐れはないか?

(出所: 石原順)

米国株に対する楽観的見方が揺らぐとすれば、それはイエレンへの信認が試される3月のFOMC以降だろう。それまではガイダンスの変更がないからだ。中間選挙年の米国株のアノマリーは「9月が安く、9月末から12月末までの上昇が大きい」というのが特徴だ。これらのことを勘案すると、4月~9月は相場の反動安に要注意の時間帯と言えるだろう。

2014年のNYダウ相場のイメージ

(出所: 石原順)

本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

石原順

海外先物レポート

海外のヘッジファンドを運用する現役のファンドマネジャーが提供するレポート。日本において為替取引がまだヘッジ取引しか認められなかった時代からシカゴのIMM通貨先物市場に参入し活躍してきた筆者が、独自の視点で海外先物を分析いたします。

新着レポート

最新の情報は、投資情報メディア「トウシル」で公開中です。
窪田真之/香川睦

国内株式 2017/07/31

嵐の前の静けさ 日経平均膠着はいつまで?(窪田)

窪田真之/香川睦「3分でわかる!今日の投資戦略」

今中能夫

国内株式 2017/07/28

決算コメント:任天堂、日本電産、東京エレクトロン

今中能夫「楽天証券投資Weekly:セクター・投資テーマ編」

吉田哲

コモディティ 2017/07/28

原油価格上昇の裏側に潜む、弱材料の7つの芽

吉田哲「週刊コモディティマーケット」

足立武志

ライフ 2017/07/28

相続時精算課税での上場株式贈与は要注意!

足立武志「個人投資家なら誰もが知っておきたい「相続」の基礎知識」

石原順

FX 2017/07/27

「ここから3~4カ月の相場は要注意」

石原順「外為市場アウトルック」

足立武志

国内株式 2017/07/27

ファンダメンタル分析入門(7)~配当金にまつわるアレコレ

足立武志「知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」

ハッサク

FX 2017/07/26

物価の見通し

ハッサク「ハッサクのなるほど為替超入門」

優待主婦 まる子

投資を楽しむ 2017/07/26

人気優待が多い8月。流通系や外食銘柄も多く、定番のクオカード、食事券も。

優待主婦 まる子「優待マニアが選んだ!今月のお宝優待株」

山崎俊輔

投資信託 2017/07/25

分からないことを認める勇気と、分からないことがある場合の投資方法について

山崎俊輔「『なんとなく』から卒業!実践・資産形成術」

出島昇

国内株式 2017/07/25

今週は、ドル売り要因多く、日経平均の上値は重い

出島昇「柴田罫線をベースとした相場分析」

海外先物取引

海外先物取引にかかるリスク
海外先物取引の価格は対象となっている株価指数や商品等の価格の変動、または金利、通貨、経済指標、政治情勢の変化等、さまざまな要因により上下するため、これにより損失が生じるおそれがあります。とくに海外商品先物取引は、それぞれの商品(コモディティ)に特有なファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)の影響を受ける等のリスクがあります。また、海外先物取引は差し入れた委託証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託証拠金を上回るおそれがあります。委託証拠金率が一定率を下回った場合、ロスカットルール(※)により全ポジションが強制決済されます。市場環境が急激に変動する場合には、ロスカット価格がロスカットルール適用時の価格から大きく乖離して約定することがあり、その結果、損失額が委託証拠金の額を上回る可能性があります。
委託証拠金等について
海外先物取引をおこなうには委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金は各外国金融商品取引所または各外国商品取引所が発表するイニシャル証拠金(発注時証拠金)、メンテナンス証拠金(維持証拠金)およびSPAN(シカゴマーカンタイル取引所が開発した証拠金計算方法)をもとに当社が定めます。
※海外先物取引について、必要な証拠金に対する取引金額の比率は、銘柄によって異なるため記載することができません。以下のウェブページをご覧ください。
海外先物取引にかかる費用
円建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は400円(税込432円)/1枚、ミニ先物(SGX)は200円(税込216円)/1枚、ミニ先物(CME)は300円(税込324円)/1枚がかかります。米ドル建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は4.5米ドル(税込4.86米ドル)/1枚がかかります。Energy(エネルギー)、Metals(金属)、Agriculture(農産物)の取引手数料は6.0米ドル(税込6.48ドル)/1枚、ミニ先物は4.5米ドル(税込4.86米ドル)/1枚、マイクロ先物は2.5米ドル(税込2.7米ドル)/1枚がかかります。(米セント未満切捨)