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第11回 信用買い残・売り残に要注目

2009年12月17日

株価の戻り局面でも銘柄により反発力は大きく異なる

12月11日の日経平均株価の終値は10,107円87銭と再び10,000円台を回復し、SQ値9,982円59銭を上回って引けました。
日経平均株価だけをみると、9,000円台の安値から1,000円以上の上昇とかなりの戻りをみせていますが、個別銘柄に目を向けると、銘柄によって株価の戻りの強さはまちまちです。
例えば、三菱商事(8058)は、12月11日に年初来高値を更新し、非常に強い動きです。


株式会社マーケットチェッカー提供 マーケットチェッカー2

一方、みずほフィナンシャルグループ(8411)の12月11日の株価は159円であり、年初来安値146円からほんのわずかしか戻せていません(2009年12月11日現在)。


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信用取引の買い残・売り残の多寡が反発力に影響を与える

相場全体が大きくリバウンドしても、銘柄により戻りの強さが異なる理由の1つに信用取引の買い残・売り残の大きさがあります。
信用取引の買い残とは、信用取引で買い建てをした建て玉のうち、未だ売り返済されずに残っている株数をいいます。逆に信用取引の売り残は、信用取引で売り建て(空売り)をした建て玉のうち、未だ買い返済されずに残っている株数を表します。
三菱商事の信用取引残高をみると、12月11日時点での制度信用取引の残高は買い残が約10万株に対し、売り残は約592万株と、信用売り残が買い残を大幅に上回っています。一方、みずほフィナンシャルグループの信用取引残高は、12月11日時点の制度信用取引が買い残5,812万株に対し売り残1,256万株、12月4日時点の制度信用取引と一般信用取引の合算でみると買い残約4億株に対し売り残約4,000万株となっており、信用買い残が売り残を大きく上回る状況です。
このように、個別銘柄ごとの株価の反発力の差は、信用取引の買い残と売り残の多寡に影響されるのです。

信用買いは将来の売り需要につながる

なぜ信用買い残が多い銘柄は反発力が鈍く、逆に信用売り残が多い銘柄は大きく反発するのか。それは信用買いは、潜在的な売り需要、信用売りは、潜在的な買い需要につながるからです。信用買い残が多い銘柄は、株価反発局面であっても信用買いの返済売りにより株価上昇の頭を抑えられてしまうことが多いのです。

信用取引には通常6カ月という返済期日があります。期日が到来するまでに、反対売買を行い決済しなければなりません。
そのため、信用買い残は将来売り決済が必要となるため、潜在的な売り需要となるのです。反対に、信用売り残は将来の買い決済が生じることから潜在的な買い需要となります。
もちろん、信用買い残の多さが重石になっている銘柄であっても絶対に株価が大きく上昇しないというわけではありません。何か大きな買い材料が出たり、実需の買いが大量に流入したりすれば、信用買い残の大きい銘柄であっても株価が大きく上昇することがあります。また、信用売り残が多い銘柄の株価は必ず上昇するかといえばそうではありません。悪材料の出現や大量の現物売りにより株価が大きく下落することもあります。
ただ、少なくとも需給の面からは、信用買い残が多い銘柄は潜在的な売り需要が、逆に信用売り残が多い銘柄は潜在的な買い需要が大きいということは間違いありません。

「投げ売り」と「踏み上げ」

信用買い残が多い銘柄は「投げ売り」による株価下落が起きることがよくあります。「投げ売り」とは、信用買いを行っている投資家が、下落による含み損の拡大に耐えられず、損失覚悟で返済売りを実行することにより株価の下落に拍車がかかることをいいます。
反対に、信用売り残が多い銘柄は、「踏み上げ」による株価上昇が起きやすいといえます。「踏み上げ」とは、信用売りを行っている投資家が、株価上昇による含み損の拡大に耐えられず、損失覚悟で買い戻しを実行することにより株価が上昇することをいいます。
信用売り残が多い銘柄には、この「踏み上げ」を狙って買い仕掛けが行われることがよくあります。サイバーエージェント(4751)の株価チャートをご覧ください。この銘柄も、信用売り残が買い残を大きく上回っていますが、まさに信用取引の売り方の踏み上げにより株価の上昇に弾みがついている典型例といえます。


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信用取引残高を有効活用しよう

株価は信用取引の買い残、売り残といった仮需だけで動くものではありませんが、これらが株価に大きな影響を与えているのは事実です。
したがって、新規買いもしくは新規空売りを検討している銘柄につき、まず信用取引の残高を確認することが重要です。

いくら株価が高値から大きく下がり、割安に思えたとしても、信用買い残が高水準の銘柄の新規買いは慎重に実行すべきです。特に、信用買い残が増加し続けていて、かつ相場全体が反発している局面にもかかわらず株価がほとんど上昇していないような銘柄は要注意です。将来投げ売りによる株価のさらなる下落が起こるかもしれません。買う場合には損切りラインを事前に決めた上で買うようにしましょう。できれば投げ売りが出尽くして、株価の明確な反発を待ってから新規買いを実行するのが得策です。

一方、株価が上昇基調にあり、相場全体の下落局面でもさほど下げないような銘柄は、信用売り残が高水準になっている可能性があります。こうした銘柄はいくら「高すぎる」と思っても空売りをするのは避けるべきです。
逆に、こうした銘柄は踏み上げによる株価上昇期待で、短期的な買いの候補にするのも一策です。現に、キヤノン、三菱商事、サイバーエージェントをはじめ、今年の12月に入って高値更新している銘柄の多くは、信用売り残が信用買い残を大きく超過している、いわゆる「売り長(うりなが)」の状態になっています。


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