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ドル・円はもみあいか、米利上げペース鈍化の思惑も/ドル・円週間見通し

2017/04/28

[為替週間見通し]
*15:03JST ドル・円はもみあいか、米利上げペース鈍化の思惑も

 5月1日-12日週のドル・円はもみあいか。5月7日に行われるフランス大統領選の
第二回投票(決選投票)で、中道系独立候補のマクロン前経済相が欧州連合(E
U)離脱を掲げる国民戦線のルペン党首を破る公算。予想通りならリスク先行的な
ドル買い・円売りが優勢となる展開となりそうだ。クロス円レートの上昇(主要
通貨に対する円売り)も見込まれることから、ドルは対円で底堅い値動きとなる
見通し。ただし、大方の予想に反してルペン氏が勝利した場合、リスク回避の動
きが強まり、円急騰の可能性がある。

 米トランプ政権は4月26日、連邦法人税率の35%から15%への大幅引き下げを柱
とした税制改正案を発表した。ただ、税収規模や財源などの詳細は明示されず、
実現性については懐疑的な見方が少なくない。税制改革の有効性も疑問視されて
おり、リスク選好的なドル買いがさらに広がる可能性は低いとみられる。

 5月2-3日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金融政策の現状維持が見
込まれる。米連邦準備理事会(FRB)による2017年の利上げペースは3回から2回に
鈍化するとの見方が一部で浮上しており、FOMCの声明内容から6月利上げの可能性
が見出せない場合、市場はドル売りに傾くだろう。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(5月2-3日開催予定)
 3月14-15日の会合で政策金利を0.75%から1.00%に引き上げたばかりで、金融
政策は現状維持の公算。米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースは年3回か
ら2回に鈍化するとの見方が一部で浮上しており、方向性が注目される。

【米4月雇用統計】(5月5日発表予定)
 5月5日発表の4月米雇用統計は、失業率4.6%(前回4.5%)、非農業部門雇用者
数は前月比+19.3万人(同+9.8万人)、平均時給は前月比+0.3%(同+0.2%)と予
想されている。非農業部門雇用者数は前回想定を大きく下回った反動で大幅な改
善が見込まれる。ただ、米利上げペース鈍化の思惑が浮上しており、予想を下回
る内容だった場合、リスク回避的なドル売りが強まりそうだ。


・5月1日-12日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)3月PCEコア指数 1日(月)午後9時30分発表予定
・予想は、前年比+1.6%
 参考となる2月実績は、前年比+1.8%。コア指数はインフレ加速の兆候は表れて
いないが、1%台後半の水準を維持している。3月については家賃、衣服などの価
格上昇は小幅にとどまるとみられており、インフレ率は2月実績をやや下回る可能
性がある。

○(米)4月ISM製造業景況指数 1日(月)日本時間午後11時発表予定
・予想は、56.5
 先行指標となる4月マークイット製造業PMIは3月実績を下回っていることから、
4月の指数は3月実績の57.2をやや下回る見込み。ただし、新規受注、雇用の指数
は高い水準を維持すると予想されており、米製造業の景況感が短期間で悪化する
可能性は低いとみられる。

○(米)4月ADP雇用統計 3日(水)午後9時15分発表予定
・予想は、前月比+17.5万人
 参考となる3月実績は前月比+26.3万人。4月中の新規失業保険申請件数の水準を
考慮すると、雇用者数は3月実績を下回る可能性が高い。ただし、雇用情勢悪化の
兆候は表れていないことから、3月と4月の平均では20万人を超える雇用増となる
見通し。

○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合 3日(水)日本時間4日午前3時結果判明
・予想は、政策金利の据え置き
 前回公表のFOMC声明では、「経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の
状況はさらにいくらか力強さを増している」との見解が表明された。国際情勢が
急激に悪化する可能性は低いとみられているが、利上げは緩やかなペースで進め
られる方針でることから、今回のFOMC会合では金融政策の現状維持が決定される
見込み。


○(米)3月貿易収支 4日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、-452億ドル
 参考となる2月実績は-436億ドルに縮小した。自動車や消費財の輸入額が減少し
たことが要因。3月については、自動車などの輸入額は減少する可能性があるが、
消費財の輸入はやや増加する可能性がある。輸出増加は期待できないことから、
貿易赤字額は2月実績を上回る可能性が高い。市場予想は妥当な水準か。

○(米)4月雇用統計 5日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+19.3万人、失業率は4.6%
 3月の非農業部門雇用者数は10万人未満の増加にとどまったが、4月中旬におけ
る新規失業保険申請件数を基にすると4月分の非農業部門雇用者数は20万人程度増
える可能性がある。完全雇用に近い状態であることから、大幅な増加は望めない
が、3月、4月の2カ月の平均では15万人程度の増加となる可能性がある。失業率に
ついては労働参加率の上昇が予想されることから3月から0.1ポイント上昇し、4.
6%になると予想される。


○主な経済指標の発表予定は、3日(水):(米)4月ISM非製造業景況指数、11日
(木):(日)3月経常収支(国際収支)、(米)4月生産者物価指数、12日
(金):(米)4月消費者物価指数、(米)4月小売売上高、(米)5月ミシガン大
学消費者信頼感指数、(米)3月企業在庫

[予想レンジ]
・109円00銭−113円00銭
《MK》





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