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ドル・円はやや底堅い動きが続くか、米大統領選を控えて慎重な取引に/ドル・円週間見通し

2016/10/28

[為替週間見通し]
*15:29JST ドル・円はやや底堅い動きが続くか、米大統領選を控えて慎重な取引に

 来週のドル・円はやや底堅い動きが続く見込み。日本銀行は10月31日-11月1日に金
融政策決定会合を開催する。また、米連邦準備制度理事会(FRB)は11月1-2日に連邦
公開市場委員会(FOMC)を開催する。いずれも現行の金融政策維持が決まる見込み。
日銀は黒田総裁がこれまで目標としてきた物価2%上昇の達成時期を2017年度中から
後ずれする方向を模索し始めており、日銀の政策的な手詰まり感が意識された場合、
投機的な円買いにつながる可能性があろう。

 一方、FRBによる12月利上げ期待は高まっており、市場参加者はFOMC後の声明から
その手がかりを探ることになりそうだ。ただ、来年の利上げペース鈍化の思惑が広が
ればドル売りに振れる可能性もあろう。

 米大統領選を翌週(11月8日)に控えて、外為市場参加者の間では様子見ムードが
広がりそうだ。直近の支持率調査で民主党クリントン候補の共和党トランプ候補に対
するリードが続いており、ドル買い基調は続くだろう。とはいえ、英国が欧州連合
(EU)からの離脱を決めた国民投票では直前の市場予想と正反対の結果になってお
り、各種世論調査を基にして大統領選挙前にクリントン氏の勝利を織り込んでドル買
いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

【日本銀行金融政策決定会合】(10月31日-11月1日開催)
 前回(9月20-21日)の金融政策決定会合では、物価上昇目標のため緩和拡大に向け
た枠組みを変更し、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入した。ただし、
今回は外部環境などに大きな変化は生じていないことから、追加的な金融緩和は見送
られる公算。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(11月1-2日開催)
 日本時間11月3日午前3時に金融政策と声明を発表する。金利据え置きは織り込み済
みだが、声明からメーンシナリオの12月利上げの手がかりを探ることになりそうだ。
来年の利上げペースの鈍化観測が広がればドル売りの可能性も。

【米10月雇用統計】(11月4日発表予定)
 11月4日発表の10月雇用統計は、失業率4.9%(前回5.0%)、非農業部門雇用者数
は前月比+16.9万人(同+15.6万人)、平均時給は前年比+2.6%(同+2.6%)と予想さ
れている。予想を上回る内容となれば年内利上げ期待が高まり、ドルを押し上げる材
料になる。


・10月31日-11月4日に発表される主要経済指標については以下の通り。

○(日)日本銀行金融政策決定会合 11月1日(火)決定会合の終了予定時刻は未定
・予想は金融政策の現状維持
 黒田総裁は、日本経済の状況に応じてマイナス金利の深掘りと長期金利操作目標の
引き下げを行うと明言している。足元の為替相場はやや円安方向で推移していること
や物価動向に大きな変化は生じていないことから、今回も金融政策の現状維持が賛成
多数で決定される見込み。年間約80兆円に相当するペースでマネタリーベースが増加
する現行の金融市場調節も維持されるとみられる。

○(米)10月ISM製造業景況指数 11月1日(火)午後11時発表予定
・予想は、51.5
 参考となる9月実績は51.5で市場予想を上回った。新規受注、生産の項目が大幅に
上昇した。10月については新規受注や生産がさらに上昇する可能性は低いとみられて
いるが、新規輸出は節目の50を上回る可能性が高いとみられており、景況指数は9月
実績に近い水準になると予想される。

○(米)10月ADP雇用統計 11月2日(水)午後9時15分発表予定
・予想は、前月比+16.0万人
 参考となる9月実績は前月比+15.4万人。10月中の新規失業保険申請件数の推移を参
考にすると9月実績と同程度かやや上回る雇用者数の増加が期待できる。市場予想は
妥当な水準か。15万人程度の雇用増がしばらく続く可能性がある。

○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明 11月2日(水)日本時間3日午前
3時結果判明
・予想は金融政策の現状維持
 前回(9月20-21開催)のFOMC声明文では、今年前半との比較で経済活動の拡大が加
速していることが指摘された。ガイダンス部分では、政策金利引き上げの根拠が強
まったとの見解が表明された。ただし、インフレは2%の目標水準を下回る状態が続
いており、すみやかな利上げが必要となる状況ではない。また米大統領選が11月8日
に行われることから、選挙直前での政策変更は適切ではないとみられており、利上げ
は12月に持ち越しとなる見込み。

○(米)10月雇用統計 11月4日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前月比+16.9万人
 参考となる9月実績は前月比+15.6万人で市場予想を下回った。10月については失業
保険新規申請件数が低水準で推移していることから、9月実績を上回る雇用増が予想
される。失業率については労働参加率が横ばいとなった場合、9月から0.1ポイント低
下して4.9%となる可能性がある。

○日米の主な経済指標の発表予定は、10月31日(月):(日)9月鉱工業生産、
(米)9月PCEコア指数、11月3日(木):(米)10月ISM非製造業景況指数、11月4日
(金):(米)9月貿易収支


[予想レンジ]
・103円50銭−107円50銭
《MK》





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