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ドル・円はもみあいか、年内利上げの有無を見極める展開/ドル・円週間見通し

2016/08/12

[為替週間見通し]
*15:41JST ドル・円はもみあいか、年内利上げの有無を見極める展開

 ドルはもみあいか。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ時期について市場参
加者の思惑が交錯する展開となりそうだ。17日に公表される7月26-27日開催された連
邦公開市場委員会(FOMC)議事録(7月26-27日開催分)が注目される。この時は市場の
予想通り、利上げは見送られた。

 その後発表された7月雇用統計は堅調な内容となり、年内利上げ観測が再燃した
が、4-6月期の米非農業部門労働生産性が3四半期連続で低下(マイナスを記録)した
ことから、早期利上げ観測は大幅に後退。10年債利回りの低下を背景にドル売りが強
まった。年内の引き締めについて市場はなお懐疑的であり、7月時点でのFOMCでの利
上げの感触を探ることになろう。

 また、原油高や株高がリスク選好的な円売り・ドル買いを促す展開も想定しておき
たい。サウジアラビアのエネルギー産業鉱物資源相は11日、9月下旬に石油輸出国機
構(OPEC)非公式会合で、市場安定に必要な措置について協議すると発言した。原油
先物は反転したが、原油高が続いた場合、株高にけん引されたドル高につながる可能
性もあるだろう。

【7月米消費者物価コア指数(コアCPI)】(16日発表予定)
 7月米消費者物価コア指数(コアCPI)は前月比+0.2%と予想されており、上昇率は
6月実績と同水準になる見込み。前年比は+2.3%と予想されている。米年内利上げに
懐疑的な見方は残されており、インフレ関連指標が悪化した場合、ドル売り材料とな
りやすい。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録】(17日公表予定)
 7月26-27日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り、利上げは
見送られた。声明では、欧州連合(EU)離脱に伴う英国の経済情勢に関する懸念が示
されたほか、雇用の伸びに関し5月は低調だったものの6月は強かったとの認識だっ
た。年内利上げに向けた議論の内容が注目される。


・8月15日-19日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

○(日)4-6月期国内総生産速報値 15日(月)午前8時50分発表予定
・予想は前期比年率+0.7%
 個人消費や企業設備投資は力強さを欠いており、1-3月期との比較で成長率はやや
鈍化し、1%未満となる可能性が高い。1-3月期の個人消費は「うるう年効果」やや押
し上げられており、4-6月期は反動減が想定されている。設備投資については、為替
相場の円高反転でやや伸び悩むことが予想されている。外需もややさえない状況とな
る見込み。新興国経済の成長鈍化の影響は残されており、輸出はマイナスとなる公算
が大きい。

○(米)7月消費者物価コア指数 16日(火)午後9時30分発表予定
・予想は前年比+2.3%
 参考となる6月実績は前月比+0.2%、前年比では+2.3%。帰属家賃は+0.3%。医療
費や教育費、航空運賃の値上がりがコアの物価上昇率を押し上げた。7月について
は、6月とほぼ同水準になるとみられており、前年比では+2.3%と予想される。為替
相場の変動(ドル高・ポンド安)の影響は小さい見込み。

○(米)7月住宅着工件数 16日(火)午後9時30分発表予定
・予想は117.6万戸
 参考となる6月実績は前月比+4.8%の119万戸で市場予想を上回る結果となった。住
宅市場は堅調に推移しており、7月の数字に大きな変動が生じる可能性は低いとみら
れる。住宅ローン金利の水準が低位で推移していることや雇用情勢の改善は支援材料
になっている。

○(米)7月住宅建設許可件数 16日(火)午後9時30分発表予定
・予想は116万戸
 参考となる6月実績は前月比+1.5%の115.3万戸だった。一戸建て住宅は+1.0%、集
合住宅は+2.5%。賃貸物件の需要は減少していないようだが、人手不足や土地の確保
は遅れており、建設許可件数はわずかな増加にとどまる見込み。

○(米)7月鉱工業生産 16日(火)午後10時15分発表予定
・予想は前月比+0.2%
 参考となる6月実績は前月比+0.6%。2カ月ぶりの上昇で市場予想を上回った。自動
車製造の増加が貢献しており、電気・ガスは+2.4%、鉱業は+0.2%だった。7月につ
いては6月の設備稼働率が上昇していることから、伸び率は6月実績に近い数字になる
可能性がある。市場予想をやや上回る可能性がある。

○(日)7月貿易収支 18日(木)午前8時50分発表予定
・予想は、+2398億円
 参考となる6月実績は+6931億円。黒字額は市場予想の5000億円程度を上回った。輸
出入額はいずれも減少したが、原油価格の下落によって輸入額の減少はより大きな減
少となった。7月の輸出入額は伸び悩む見込みだが、原油安は続いており、一定水準
の貿易黒字は確保される見込み。

○日米の主な経済指標の発表予定は、15日(月):(米)6月ネット長期TICフロー、
18日(木):(米)8月フィラデルフィア連銀景況調査、(米)7月景気先行指数、19
日(金):(日)7月全国百貨店売上高

[予想レンジ]
・100円00銭-104円00銭
《MK》





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