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ドル・円はもみあいか、日銀の追加緩和見送りで円高も/ドル・円週間見通し

2016/07/22

[為替週間見通し]
*16:28JST ドル・円はもみあいか、日銀の追加緩和見送りで円高も

 来週のドル・円は、日米金融政策にらみとなり、基本的にはもみあう展開となりそ
うだ。連邦準備制度理事会(FRB)が26-27日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)
では現行の金融政策維持の公算。声明内容を点検し、追加利上げ時期を探ることにな
るだろう。現状維持は織り込み済みのため、ドル売りが強まる展開は想定しにくい。

 一方、日本銀行が28-29日に開く金融政策決定会合では、量的・質的緩和の持続可
能性に懸念があるとの見方から、追加金融緩和は見送られそうだ。政府による経済対
策の効果を高めるために一段の緩和策を講ずるとの期待感が広がっており、見送りの
場合にはリスクオフの円買いに振れる見通し。ただ、ドル安の恩恵が見込まれる4-6
月期の米企業業績や国内総生産(GDP)が市場予想を上回った場合、米国株の堅調地
合いが続き、ドルを押し上げる展開となるだろう。



【米企業決算】(25日以降)
 アップル、ツイッター、アマゾンなど4-6月期の米企業業績が材料視される。特
に、アップルは1-3月期にこれまでのドル高政策の影響で減収減益となっており、4-6
月期にどの程度回復したかが注目ポイント。市場予想を下回った場合、ドル相場を圧
迫する一因となる。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(26-27日開催予定)
 足元では連邦準備制度理事会(FRB)による利上げへの期待が一部で再燃している
が、7月は見送りの公算。相場には織り込み済みのため、ドルへの影響は限定的。声
明などで利上げ時期を探る展開だが、当局者は「利上げは急がない」との見解に集約
され、年内は9月以降の1回のみとの見方が多い。

【日銀金融政策決定会合】(28-29日開催予定)
 日銀内で量的・質的緩和の持続可能性に懸念が広がりつつあると報じられているこ
とから、日銀は28-29日開催の金融政策決定会合で追加金融緩和を見送る公算。それ
でも一部に緩和期待が残されており、金融政策の現状維持が決まった場合は円高に振
れそうだ。

【米・4-6月期国内総生産(GDP)】(29日)
 1-3月期は前期比+1.1%(年率換算)で、4-6月期は+2.6%と予想されている。4-6
月期は前期よりもドル安・円高が進行し、米国経済の成長を押し上げたとみられる。
想定通りの堅調な内容となれば米年内利上げ観測を後押しする見通しで、ドル買い要
因に。


・7月25日-29日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

○(米)6月耐久財受注 27日(水)午後9時30分発表予定
・予想は前月比-1.0%
 参考となる5月実績は-2.2%で市場予想の-0.6%程度を下回った。輸送関連を除く
と、前月比-0.3%。企業の設備投資の先行指標となる「航空機を除く非国防資本財」
の受注は-0.7%。6月については生産活動の回復が予想されることから、航空機を除
く非国防資本財は増加する見込みだが、全体の受注額は減少する可能性がある。

○(米)連邦公開場委員会(FOMC) 27日(水)日本時間28日午前3時結果判明
・予想は、金融政策の現状維持
 労働市場の改善は続いているが、インフレ加速を示唆するデータは揃っていないこ
とから、今回のFOMC会合でも政策金利の現状維持が賛成多数で決定される見込み。英
国が欧州連合(EU)から離脱することが決まったが、この動きが米国経済に打撃を与
える可能性は低いと判断された場合、9月以降に利上げが実施される可能性は高いと
みられる。


○(日)日本銀行金融政策決定会合 29日(金)決定会合の終了予定時刻は未定
・予想は金融政策の現状維持
 今回の会合では追加緩和について議論される見通しだが、マイナス金利の拡大は金
融機関の収益を圧迫するおそれがあることから、実施は困難とみられる。国債買い入
れ額の拡大については財政政策と協調して行われることが適切との見方が多く、9月
以降になるとみられる。円高進行は一服しており、株価は安定していることから、
ETF(上場投資信託)の購入金額を増やす可能性は低いとみられる

○(米)4-6月期国内総生産速報 29日(金)午後9時30分発表予定
・予想は前期比年率+2.6%
 参考となる1-3月期の実績は前期比年率+1.1%。またアトタンタ地区連銀の経済予
測モデル「GDPNow」では、前期比年率+2.4%と試算されている、個人消費や住宅関連
投資の伸びが成長に寄与しており、4-6月期は少なくとも2%成長は確保されたものと
みられる。

○日米の主な経済指標の発表予定は、25日(月):(日)6月貿易収支、26日
(火):(米)5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、(米)6月新築住宅販売件数、
(米)7月消費者信頼感指数、29日(金):(日)6月全国消費者物価指数、(日)6月
失業率、(日)6月鉱工業生産指数速報値、(米)7月シカゴPMI

[予想レンジ]
・103円00銭-108円00銭
《MK》





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