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ドルは弱含みか、日米の金融政策据え置きで失望感も/ドル・円週間見通し

2016/06/10

[為替週間見通し]
*16:10JST ドルは弱含みか、日米の金融政策据え置きで失望感も

 来週のドル・円は弱含みか。連邦準備理事会(FRB)と日本銀行の政策決定が焦
点。ともに現行の金融政策維持が見込まれているが、米6月追加利上げ見送りに対す
る失望感からややドル安・円高方向に振れそうだ。また、不安定な値動きの原油先物
相場に反応する展開も想定される。一方、英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票
の実施を翌週に控えており、リスクを先取りした円買いが増える可能性がある。

 FRBは14-15日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催するが、今月3日に発表された5
月雇用統計の悪化などを考慮して、今回も追加利上げを見送る見通し。早期追加利上
げに対する市場の期待が後退した場合、市場コンセンサスである年2回の引き締め
(利上げ)ペースが鈍化する可能性があることから、ドル売りが強まる可能性があ
る。

 日本銀行は15-16日開催する金融政策決定会合で、追加金融緩和を見送る公算。1-3
月期国内総生産(GDP)改定値は上方修正されており、一段の追加金融緩和への期待
はやや後退している。日米の金融政策が現状維持となった場合、円高方向に振れやす
い地合いとなりそうだが、米国は7月に追加利上げを実施する可能性は残されてお
り、リスクオフの円買いが大きく広がる状況ではないとみられる。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(日本時間16日午前3時結果判明)
 連邦準備制度理事会(FRB)は14-15日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、現
行の政策金利の据え置きを決定する公算。3日に発表された5月雇用統計が悪化したこ
となどが背景。7月以降の利上げの可能性を探る意味でFOMC後の声明が注目される。

【日銀金融政策決定会合】(16日に結果判明)
 日銀は15-16日開催する金融政策決定会合で、現行の金融政策の維持を決める見通
し。1-3月期国内総生産(GDP)改定値が上方修正されたことや原油価格の上昇などを
考慮して、一段の追加金融緩和を見送る公算が大きい。


・6月13日-17日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

○(米)5月小売売上高 14日(火)午後9時30分発表予定
・予想は前月比+0.3%
 参考となる4月実績は前月比+1.3%で市場予想の同比+0.8%を大幅に上回った。3月
に減少した反動増との見方もあるが、雇用・所得の改善を示唆する内容となった。5
月については4月に大幅増となった反動で伸び悩む可能性があるが、食料品店やオン
ライン販売は順調とみられており、市場予想は妥当な水準か。

○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合 15日(水)日本時間16日午前3時結果判明
・予想は金融政策の現状維持
 米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は6日に講演を行い、「経済の見通しに新
たな疑問が生じた」と指摘した。14-15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での
追加利上げは見送りとなる見込み。7月追加利上げの可能性は残るものの、市場関係
者の多くは追加利上げ時期が9月以降になると想定している。5月米失業率は4.7%に
低下したが、平均時間給と不完全雇用率は4月実績と同水準であり、インフレ加速に
つながる明確な兆候は表れていない。

○(日)日本銀行金融政策決定会合 16日(木)決定会合の終了予定時刻は未定
・予想は金融政策の現状維持
 前回(4月27-28日開催分)の「金融政策決定会合における主な意見」によると、金
融政策運営に関する意見で「マイナス金利付き量的・質的金融緩和の効果は、実体経
済や物価面にも着実に波及していく」との見解があったが、「マイナス金利政策効果
の浸透度合いを見極めていくべき」との慎重な見解も表明されていた。原油価格の上
昇や1-3月期国内総生産は上方修正されていることを考慮すると、追加緩和策をただ
ちに講じる必要はなく、政策効果の浸透度合いを見極めていくことが適当であるとみ
られる。

○(米)5月消費者物価コア指数 16日(木)午後9時30分発表予定
・予想は前年比+2.2%
 参考となる4月実績は前月比+0.2%、前年比+2.1%だった。家賃や医療費、自動車
保険料、航空運賃の上昇が押し上げた。5月については、衣料品の価格低下が予想さ
れるが、家賃や医療費の上昇は続くとみられており、その他のサービス項目の一部も
上昇が予想されていることから、コアインフレ率は4月実績と同水準かやや上回る見
込み。


○日米の主な経済指標の発表予定は、14日(火):(米)4月企業在庫、15日
(水):(米)5月生産者物価指数、(米)5月鉱工業生産、(米)5月設備稼働率、
(米)4月ネット長期TICフロー、16日(木):(米)1-3月期経常収支、17日
(金):(米)5月住宅着工件数・住宅建設許可件数

[予想レンジ]
・104円00銭-109円00銭
《MK》





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