制限値幅の拡大運用の一部見直しについて

2020年7月31日

制限値幅の拡大運用の見直しが行われます

近年の投資環境の変化に伴い、制限値幅の拡大に係る運用について見直しが行われることとなりました。
2020年8月3日(月)以降、見直し後の拡大要件に該当した銘柄について適用されます。

要約すると
  • 2020年8月3日(月)以降、制限値幅の拡大運用の一部見直しが行われます。
  • ストップ高が連続した場合には制限値幅の上限を、ストップ安が連続した場合には制限値幅の下限を、現行は2倍ですがそれぞれ4倍に拡大されます。

制限値幅の見直し内容について

現在の制限値幅の運用と見直し内容について

現在、東京証券取引所においては原則として3営業日連続で次のいずれかに該当した場合、翌営業日から制限値幅の拡大を実施することとしています。

  1. ストップ高(安)となり、かつ、ストップ配分も行われず売買高が0株
  2. 売買高が0株のまま午後立会終了を迎え、午後立会終了時に限りストップ高(安)で売買が成立し、かつストップ高(安)に買(売)呼値の残数あり

この上記拡大要件において、現在3営業日となっているストップ高(安)の連続日数を2営業日へと変更します。
また、値幅制限の拡大幅が現行の2倍から4倍へと変更となります。

制限値幅の拡大運用 見直し内容

現行 見直し後
拡大要件

原則として、3営業日連続で次のいずれかに該当した場合、翌営業日(4 営業日目)から制限値幅を拡大する。

  1. ストップ高(安)となり、かつ、ストップ配分も行われず売買高が0株
  2. 売買高が0株のまま午後立会終了を迎え、午後立会終了時に限りストップ高(安)で売買が成立し、かつ、ストップ高(安)に買(売)呼値の残数あり

原則として、2営業日連続で次のいずれかに該当した場合、翌営業日(3営業日目)から制限値幅を拡大する。

  1. ストップ高(安)となり、かつ、ストップ配分も行われず売買高が0株
  2. 売買高が0株のまま午後立会終了を迎え、午後立会終了時に限りストップ高(安)で売買が成立し、かつ、ストップ高(安)に買(売)呼値の残数あり
拡大幅 ストップ高が連続した場合には、制限値幅の上限を
ストップ安が連続した場合には、制限値幅の下限を
それぞれ2倍に拡大する
ストップ高が連続した場合には、制限値幅の上限を
ストップ安が連続した場合には、制限値幅の下限を
それぞれ4倍に拡大する
解除要件 拡大された日以降、当該ストップ値段以外の値段で売買が成立した場合、翌営業日から解除する 拡大された日以降、当該ストップ値段以外の値段で売買が成立した場合、翌営業日から解除する(変更なし)

ご注意

  • 従来から行っている制限値幅の拡大等に係る公表に関しては、当該運用の開始日以降においては、「制限値幅の拡大(拡大の継続を含む)の実施を決定した場合」にのみ、東京証券取引所のウェブサイト上で行われます。