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第15章 エネルギー その1

  • 海外先物取引

本章のまとめ

  1. 原油は複雑な価格決定要因さえ頭に入れればトレードし甲斐のある対象

  2. 天然ガスはだんだん重要性が増している

  3. 原油はminiサイズから練習するとよい

  4. 水曜日の原油在庫統計に注目

エネルギーの種類

エネルギーの先物には原油、天然ガス、無鉛ガソリン、ヒーティング・オイルなどがあります。これらの商品は主にNYMEXで取引されています。

なかでも原油は話題になることが最も多いコモディティで、取引も活発です。但しニュースが出た時には価格の変動が激しく、スプレッドも拡大します。その意味では取引しにくい商品だと言えるでしょう。

  • ヒント

    原油はニュースが出た時、価格変動が激しいです。

でも複雑に交錯する価格変動要因さえ頭に入れてしまえば、トレードし甲斐のある投資対象です。

一方、天然ガスは最近、だんだん重要性を増しているコモディティです。

アメリカ国内における供給の構図はかなり変わりつつあります。

加えてLNGのプロジェクトなどの影響でグローバルな需給関係にも今後変化が出る可能性があります。

原油の取引

原油(ラージ)の1コントラクトは1,000バレルです。1バレルは42ガロンです。原油のコントラクトはドルでクウォートされます。

【参考例】Light Sweet Crude Oil Futures 2010年9月コントラクト
シンボル:CLU0
Bid 76.91
Ask 76.92

という感じです。呼値は0.01ドル刻みで、価格が1セント上昇するたびに1コントラクト当たりの利益は$10増える計算になります。

原油miniの取引

原油には通常のラージに加えてミニ(mini)というのがあります。

原油miniはラージの半分のサイズになりますので、1コントラクトは500バレル、必要になる証拠金も半分で、価格が1セント上昇するたびに1コントラクト当たりの利益も上の例の半分、つまり$5増える計算になります。 その例を示すと下のようになります。

  • ヒント

    原油miniはラージの半分のサイズ。

【参考例】NYMEX E-mini Light Sweet Crude Oil 2010年9月コントラクト
シンボル:QMU0
Bid 76.91
Ask 76.92

最初に示したフルサイズのコントラクト(/CL)と比べて、価格自体は殆ど同じであることに注目してください。また1枚当たりの手数料はラージが12.6ドル、miniが9.45ドルとなります。

天然ガスの取引

天然ガス(ラージ)の1コントラクトは100億BTU(10,000mmBTU)です。BTUはBritish Thermal Unitsの略です。クウォートはドルで最小の呼値は0.001ドルです。

【参考例】Natural Gas Futures 2010年9月コントラクト
シンボル:NGU0
Bid 3.953
Ask 3.955

という具合です。価格が0.01ドル上昇するたびに1コントラクト当たりの利益は$100増える計算になります。

天然ガスminiの取引

天然ガスのコントラクトにもミニ(mini)があります。

天然ガスminiのコントラクトはラージの4分の1になりますので1コントラクトは25億BTU(2,500mmBTU)。価格が0.01ドル上昇するごとの利益は$25増える計算になります。

  • ヒント

    天然ガスminiはラージの4分の1のサイズ。

【参考例】E-mini Natural Gas Futures 2010年9月コントラクト
シンボル:QGU0
Bid 3.953
Ask 3.955

トレードの際に気をつけること

原油や天然ガスのコントラクトは需給関係に大きな影響を及ぼすようなニュースが出た時は手がつけられないほど乱高下する場合があります。

また毎週、水曜日の朝に原油の在庫統計が発表されます。

原油在庫統計はAPI(American Petroleum Institute)とEIA(Energy Information Agency)の2つの機関から発表されます。

トレーダーはEIAのデータに主に注目します。その理由はEIAのデータは政府機関であることから強制的に企業が提出しなければいけない資料に基づいており、その分、包括的であると信じられているからです。

在庫は「積み上がっている(building)」、もしくは「取り崩している(drawing down)」という点に注目しながら評価されます。

海外先物取引のリスクと費用について

海外先物取引にかかるリスク

海外先物取引の価格は対象となっている株価指数や商品等の価格の変動、または金利、通貨、経済指標、政治情勢の変化等、さまざまな要因により上下するため、これにより損失が生じるおそれがあります。とくに海外商品先物取引は、それぞれの商品(コモディティ)に特有なファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)の影響を受ける等のリスクがあります。また、海外先物取引は差し入れた委託証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託証拠金を上回るおそれがあります。委託証拠金率が一定率を下回った場合、ロスカットルール(※)により全ポジションが強制決済されます。市場環境が急激に変動する場合には、ロスカット価格がロスカットルール適用時の価格から大きく乖離して約定することがあり、その結果、損失額が委託証拠金の額を上回る可能性があります。

海外先物取引にかかる費用

1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料(米セント未満切捨て)
株価指数(Equity Index) 米ドル建 4.95米ドル(税込)/枚、円建 ラージタイプ 440円(税込)/枚、円建 ミニタイプ(SGX) 220円(税込)/枚、円建 ミニタイプ(CME) 330円(税込)/枚
エネルギー(Energy)、金属(Metals)、農産物(Agriculture) 米ドル建 ラージタイプ 6.60米ドル(税込)/枚、米ドル建 ミニタイプ 4.95米ドル(税込)/枚、米ドル建 マイクロタイプ 2.75米ドル(税込)/枚

委託証拠金等について

海外先物取引をおこなうには委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金は各外国金融商品取引所または各外国商品取引所が発表するイニシャル証拠金(発注時証拠金)、メンテナンス証拠金(維持証拠金)およびSPAN(シカゴマーカンタイル取引所が開発した証拠金計算方法)をもとに当社が定めます。
※海外先物取引について、必要な証拠金に対する取引金額の比率は、銘柄によって異なるため記載することができません。詳しくは取引説明書等をご確認ください。


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