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第10章 先物取引のトレード戦略 カレンダー

  • 海外先物取引

本章のまとめ

  1. カレンダーはトレンド・フォロー戦略を取る際、とりわけ重要

  2. 経済指標の予想が大きく外れたら、案外マーケットは用心深く動くもの

  3. その際は市場参加者がトレードを翻すリスクに気をつける事

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カレンダー

今回はカレンダーに基づいたトレードの方法について説明します。カレンダーは海外先物でデイトレする場合、いわゆるトレンド・フォロー型のトレード戦略を実行する上でとりわけ重要です(その具体的方法に関しては第9章で説明しました)。

そこで指標発表時にトレンドを形成する原因になりやすい指標(=インパクトのある指標と言い直すこともできるでしょう)について、大体の発表のタイミング順で解説します(順番は入れ替わることもあります)。

なお、時間は米国の冬時間を想定し日本時間で示してあります。

ユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI)

重要度:低い
発表のタイミング:毎月最初の営業日。日本時間 8:00 PM
データ元:NTCリサーチ

欧州の製造業の景況を測る指数です。欧州はGDPに占める製造業の比率が高いため、比較的重視されます。この指数が50以上であれば景気は拡大しており、50以下であれば縮小していると解釈します。

米国ISM製造業景況指数

重要度:やや高い
発表のタイミング:毎月第1営業日。日本時間 0:00 AM
データ元:ISM

製造業の購買担当者に対するアンケート調査。50を超えると景気が拡大しており、それ以下だと後退していると判断します。調査項目は将来の生産計画、新規受注、在庫、雇用、納品などに渡っています。速報性の強い指標です。

米国雇用統計

重要度:とても高い
発表のタイミング:毎月第一金曜日。日本時間 10:30 PM
修正値の有無:過去の数値は修正されることが多い。
データ元:労働省労働統計局

雇用統計は非農業部門雇用者数と失業率に分けられます。なかでも非農業部門雇用者数は極めて重要度の高い統計です。非農業部門雇用者数の数字が強ければ米国株は上昇します。失業率の計算に際しては就業可能年齢(16歳以上)でなおかつ就業意欲のある求職者が労働人口全体に占める割合を計算します。このため余りに長く失業状態が続き、求職を諦めてしまった失業者は失業率の計算の中に入りません。それは見かけ上、失業率が低下している印象を与えます。最近の失業率の低下はまさしくこの諦めてしまう人が多いことが原因となっており、その意味では失業率の低下は雇用市場の改善が原因ではありません。

ユーロ圏GDP

重要度:低い
発表のタイミング:四半期を締めた約2カ月後。日本時間 7:00 PM
データ元:ユーロスタット

その四半期におけるユーロ圏全体の財やサービスの生産を測る指標です。ギリシャ問題が話題になってからはドイツと周辺国のGDP成長率の格差が問題にされるようになってきています。もしドイツのGDPが強く、それが全体を押し上げていても周辺国のGDPの数字が悪ければそれは不均衡の拡大と取られ、ユーロが売られる場合もあるので注意が必要です。なおユーロ圏GDPは統計を締めてから発表されるまでの経過時間が長いため、速報性は低いです。米国のGDP同様、巨視的な景気の良し悪しを測る尺度として重視されています。

ドイツZEW景況感調査

重要度:やや低い
発表のタイミング:調査月と同じ月の半ば。日本時間 7:00 PM
データ元:ZEW(CEER)

ドイツの調査機関、ZEWが専門家にドイツ経済の中期的見通しに関する聞き取り調査をするものです。設問が簡潔なため速報性が高いです。調査結果は楽観的回答者と悲観的回答者の差で表されるため、悲観的回答者が多い場合は数値がマイナスになります。

米国住宅着工件数・建設許可件数

重要度:やや高い
発表のタイミング:毎月15日前後。日本時間 10:30 PM
データ元:米国商務省

住宅着工件数は住宅関連統計の中でも最もリアルタイムに住宅市場の動向を把握できるデータポイントです。この数字が強ければアメリカ株は買われます。また建設許可件数はその住宅着工件数の先行指標と考えられており重要です。住宅着工件数の統計は一戸建てと集合住宅に細分化されますが、このうち集合住宅は変動が大きく、一戸建てのデータの方が信頼性は高いと考えられています。住宅建設は経済への波及効果が大きいため景気の先行指標としての役割があります。

米国小売売上高

重要度:やや低い
発表のタイミング:毎月15日前後に先月の数字が発表される。日本時間 10:30 PM
修正値の有無:毎月かなり修正される
データ元:商務省

消費者の動向を知る上で重要な指標です。しかし過去のデータが後で修正されることが多いです。

米国消費者物価指数

重要度:やや低い
発表のタイミング:毎月15日前後に先月の数字が発表される。日本時間 10:30 PM
データ元:労働省

インフレの動向を把握する上で最も重要な指標です。財やサービスなど200もの項目から成る指標です。この数字が強ければインフレ懸念からアメリカ株は売られます。比較的変動の大きい食品とエネルギーの部分を除いた、所謂、コア指数を見ることも一般化しています。

米国GDP

重要度:高い
発表のタイミング:通常各月の第4週の金曜日。日本時間 10:30 PM
修正値の有無:毎月修正されます
データ元:商務省

米国経済に関する最も包括的な指標です。GDPの数字が強ければ米国株は買われます。GDPの算出に使われるデータの一部はGDPの発表より一足先に公開されることからGDPの予想は事前に見当がつけやすいです。このためサプライズが出る事は比較的稀です。それでも全体としての景気の良し悪しを測る包括的な指標としてGDPは重視されます。

米国消費者信頼感指数

重要度:やや高い
発表のタイミング:各月の最後の木曜日。日本時間 0:00 AM
データ元:カンファレンス・ボード

消費者信頼感指数は消費動向を占う上で重要な指標です。この数字が強ければアメリカ株は買われます。毎月、新しい調査対象者に調査票を送るため月々のデータの変動が大きいという難点があります。また質問票は向こう半年の見通しに関してのアンケートであり、比較的短期的です。カンファレンス・ボードの消費者信頼感指数とは別にミシガン大学が行う「ミシガン大学消費者信頼感指数」という統計もあります。こちらの方は毎月同じ調査対象者に質問票を送ります。また向こう1年から5年の見通しに関するアンケートであるため変動が小さいと考えられています。「ミシガン大学消費者信頼感指数」の難点はサンプル数が少ない点です。

とんでもない数字が出たら……

もし市場参加者の予想を大きく裏切る、とんでもない数字が出た場合、2つのことに注意しながらトレード戦略を決めてください。

普通に考えると予想から大きく外れた数字が発表されると、コンセンサス予想からの乖離が大きいほど市場参加者は動転すると考えがちです。

原則的にはそういう理解で良いと思うのですが、あまりにも数字がかけはなれている場合、逆に(今回は何か特殊な事情があったのかな?)という感じで市場参加者がその数字自体に懐疑的になるケースもあるのです。(付和雷同してはいけない)という抑制心がトレーダー達のこころに芽生えると、案外、マーケットが動かない場合もあります。

ですから、とんでもない数字が出た時は極端な強気一点張りや弱気一点張りで相場に臨むのではなく、市場参加者のエモーション(感情)がドテンしないかどうかに気を配りながらトレードを進めてください。

海外先物取引

海外先物取引にかかるリスク
海外先物取引の価格は対象となっている株価指数や商品等の価格の変動、または金利、通貨、経済指標、政治情勢の変化等、さまざまな要因により上下するため、これにより損失が生じるおそれがあります。とくに海外商品先物取引は、それぞれの商品(コモディティ)に特有なファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)の影響を受ける等のリスクがあります。また、海外先物取引は差し入れた委託証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託証拠金を上回るおそれがあります。委託証拠金率が一定率を下回った場合、ロスカットルール(※)により全ポジションが強制決済されます。市場環境が急激に変動する場合には、ロスカット価格がロスカットルール適用時の価格から大きく乖離して約定することがあり、その結果、損失額が委託証拠金の額を上回る可能性があります。
委託証拠金等について
海外先物取引をおこなうには委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金は各外国金融商品取引所または各外国商品取引所が発表するイニシャル証拠金(発注時証拠金)、メンテナンス証拠金(維持証拠金)およびSPAN(シカゴマーカンタイル取引所が開発した証拠金計算方法)をもとに当社が定めます。
※海外先物取引について、必要な証拠金に対する取引金額の比率は、銘柄によって異なるため記載することができません。以下のウェブページをご覧ください。
海外先物取引にかかる費用
円建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は400円(税込432円)/1枚、ミニ先物(SGX)は200円(税込216円)/1枚、ミニ先物(CME)は300円(税込324円)/1枚がかかります。米ドル建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は4.5米ドル(税込4.86米ドル)/1枚がかかります。Energy(エネルギー)、Metals(金属)、Agriculture(農産物)の取引手数料は6.0米ドル(税込6.48ドル)/1枚、ミニ先物は4.5米ドル(税込4.86米ドル)/1枚、マイクロ先物は2.5米ドル(税込2.7米ドル)/1枚がかかります。(米セント未満切捨)

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