現在地
ホーム > 海外先物取引 > 入門講座 > 第5章 先物取引の説明 先渡し取引から先物取引へ

第5章 先物取引の説明 先渡し取引から先物取引へ

  • 海外先物取引

本章のまとめ

  1. 先渡し取引は個人と個人の当事者同士の取り決めである

  2. 契約の不履行を防ぐため証拠金という制度ができた

  3. それでも先渡し取引は転売できないのでリスクが大きかった

  4. そこで取引を標準化した先物取引が編み出された

  5. 取引所は破産者に代わって契約を履行するギャランティーを打ち出した

先渡し取引

先物取引の仕組みを理解するために先物取引のルーツである先渡し取引(forward contracts)から話を始めたいと思います。

先渡し取引とは穀物を将来のある決められた日に取引するという当事者同時の取り決めを指します。

いま農家の場合を考えてほしいのですが例えばとうもろこしを栽培する農家が10月頃の収穫を見込んでいたとします。

そこにある仲買人が現れ、「あなたの作っているとうもろこしを買い上げたい。納期は収穫の終わった10月で構わないが、いま○○の値段で取引を成立させるわけにはいかないか?」と持ちかけたとします。

こうして成立するのが先渡し取引なのです。

  • ヒント

    先渡し契約は当事者個々人の事情に合わせた個別の契約である。

この場合、農家の作付したとうもろこしの見込まれる収穫量はその農家に固有の収量ですから買い手はこの農家の事情に合わせた数量を買い取ることになります。

農家としては収穫期に自分が作った作物を売却する際の値段を事前に決定(ロックイン)できるわけですから市況の暴落などの不測の事態で破産するリスクを回避できるメリットがあるわけです。

先渡し取引の進化

さて、上の例で実際に収穫期が来るとその年はたいへんな豊作でとうもろこしの価格が暴落したとします。

すると折角先渡し取引を交わしていた仲買人が姿をくらまし、契約が履行されないという問題が生じます。ちゃんと値段をロックインしていたと思っていた農家は大損害を受けます。

このように昔は契約の不履行(=デフォルト)が頻繁に起こりました。そこで取引所は先渡し取引の成立した際に証拠金(good-faith deposit)と呼ばれるお金を当事者に積ませることで、約束を簡単に破ることを防ぐ対策としました。

  • ヒント

    先渡し取引の契約を破る当事者が多かったので証拠金という制度ができました。

しかしそのような予防策を講じていても実際に取引を履行することによる損害の方が証拠金より大きければ取引相手は雲隠れしてしまいます。

別の言い方をすれば将来の或る日に決められた値段で穀物と現金をやり取りするという約束が当事者同士で一回きりのチャンスでもって決められるということ自体にそもそも限界があるのです。神様でもない限りその年の作柄などわからないわけで、これでは進んで先渡し契約を交わそうという市場参加者自体が少なくなります。

  • ヒント

    折角、先渡し契約や証拠金という制度ができても、必要だと感じた時、当事者がその先渡し契約を転売できなければリスクが大きすぎた。

そこで昔の人々は先渡し取引の発展型である先物取引という概念を編み出したのです。

先物取引

先物取引(futures contracts)では先渡し取引に幾つかの改良が加えられました。

その中でも最も大事なのがコントラクト(契約)の標準化(standardization)です。

別の言い方をすれば取引単位を各農家の事情に応じてバラバラのままにするのではなく、誰もが取引しやすい単位に標準化し、後は農家の見込んでいる収穫規模に応じて2コントラクトとか10コントラクトという切りの良い単位で取引するということがなされたわけです。また取引する商品の品質や等級に関しても安心してトレードできるように共通基準が設けられました。

  • ヒント

    先物取引では契約が標準化され、さらに品質や等級の共通基準が設けられました。

この共通基準が定められたことによりコントラクトからコントラクトへと乗り換えても常に自分のイメージ通りの品質の商品(=このことをファンジブルfungibleといいます)を入手できる保証が得られたわけです。

切りの良い単位で取引が可能になり、しかもどのコントラクトを誰から買っても一定の品質の商品が買えるということは他の一般市場参加者が取引に参加しやすくなることを意味します。

  • ヒント

    コントラクトの標準化は他の市場参加者が取引に参加しやすくなることを意味しました。

また受け渡しをする期限に関しても収穫期の10月だけでなくいろいろなバラエティーを加えることで個々の市場参加者のいろいろな事情に合わせた取引の組み合わせができるようにしたのです。

このような一連の改良により市場参加者が増えたことで自分がしたい取引の相手側になってくれる市場参加者が格段に多くなりました。

活発に商いされるということは自分が「もうこのポジションは持ちたくないな」と心変わりした契約についてもデフォルトという形で約束を破るのではなく、市場で反対売買することでコントラクトを処分することができるようになったのです。このような「出口」が出来たことでデフォルトは大幅に減りました。

  • ヒント

    いろいろなコントラクトが取引されはじめたことで、市場参加者は心変わりした際には市場で反対売買しコントラクトを処分できるようになりました。

因みにアメリカを代表する先物取引市場であるCMEは先物取引を次のように定義しています:

先物取引とは将来の或る日に特定の数量、品質を満たした標準化された商品を定められた値段で売ったり買ったりする法的拘束力を持つ標準化された契約を指す。

取引所の保証

さらに先物取引所は契約を履行しない一部の不届き者のせいで取引所の参加者の多くに迷惑がかかることを防ぐため、もしデフォルトする者が現れたら、取引所がその破産者に代わって契約を履行するというギャランティー(保証)を打ち出しました。

これはひとりの破産者のおかげでそのトレードの反対側をとった相手も連鎖的に破産することを避けるための措置です。

(なお、この取引所のギャランティーは先物取引で自分が損をしたとき、それを取引所が補てんしてくれるという意味ではありません。)

  • ヒント

    取引所はトレードの当事者がデフォルトした際、その破産者に代わって契約を履行するというギャランティー(保証)を打ち出しました。

破産者が出た場合、取引所が破産者に代わって契約を履行するというギャランティーが出来たおかげでカウンターパーティー・リスク(=取引の相手のリスク)を気にすることなく安心して取引できるようになったのです。これは先物取引の市場参加者を増やすのに大事な役割を果たしました。

こうして農家や食品会社などの業者以外の、一般の投資家もはじめて先物取引に参戦する環境が整ったのです。

海外先物取引

海外先物取引にかかるリスク
海外先物取引の価格は対象となっている株価指数や商品等の価格の変動、または金利、通貨、経済指標、政治情勢の変化等、さまざまな要因により上下するため、これにより損失が生じるおそれがあります。とくに海外商品先物取引は、それぞれの商品(コモディティ)に特有なファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)の影響を受ける等のリスクがあります。また、海外先物取引は差し入れた委託証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託証拠金を上回るおそれがあります。委託証拠金率が一定率を下回った場合、ロスカットルール(※)により全ポジションが強制決済されます。市場環境が急激に変動する場合には、ロスカット価格がロスカットルール適用時の価格から大きく乖離して約定することがあり、その結果、損失額が委託証拠金の額を上回る可能性があります。
委託証拠金等について
海外先物取引をおこなうには委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金は各外国金融商品取引所または各外国商品取引所が発表するイニシャル証拠金(発注時証拠金)、メンテナンス証拠金(維持証拠金)およびSPAN(シカゴマーカンタイル取引所が開発した証拠金計算方法)をもとに当社が定めます。
※海外先物取引について、必要な証拠金に対する取引金額の比率は、銘柄によって異なるため記載することができません。以下のウェブページをご覧ください。
海外先物取引にかかる費用
円建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は400円(税込432円)/1枚、ミニ先物(SGX)は200円(税込216円)/1枚、ミニ先物(CME)は300円(税込324円)/1枚がかかります。米ドル建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は4.5米ドル(税込4.86米ドル)/1枚がかかります。Energy(エネルギー)、Metals(金属)、Agriculture(農産物)の取引手数料は6.0米ドル(税込6.48ドル)/1枚、ミニ先物は4.5米ドル(税込4.86米ドル)/1枚、マイクロ先物は2.5米ドル(税込2.7米ドル)/1枚がかかります。(米セント未満切捨)

楽ラップ

口座をお持ちでない方へ

まずは無料で口座開設

口座開設

口座開設中のお客様

クイック口座開設手続き中のお客様

システム関連のお知らせ

よくあるご質問

お問い合わせランキング

Marketspeedダウンロード

Marketspeed for Macダウンロード

MarketspeedFXダウンロード

 お友達紹介プログラム

お客様の声をカタチに

楽天証券へ資料請求して、今すぐご利用いただけます。

楽天証券資料請求はこちら

「ログイン前の登録銘柄と同期する」設定をしていただくことでご利用いただけます。

設定はこちらから

上記より楽天会員にログインしてください。

ポートフォリオ機能とは?

お気に入り登録機能とは?