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第4章 先物取引の説明 歴史

  • 海外先物取引

本章のまとめ

  1. アメリカの先物取引の発祥の地はシカゴ

  2. アメリカ最初の先物取引所はCBOT

  3. CMEは新しい事をどんどん試す野心的な取引所

  4. NYMEXはエネルギーの取引で知られている

  5. COMEXは貴金属の取引で知られている

  6. CMEがそれらの取引所を買収、統合した

先物市場の生い立ち

米国の先物市場は1840年代にシカゴではじまりました。

なぜシカゴが先物取引の中心地になったのかという点については、シカゴが米国中西部の穀倉地帯の真ん中に位置していたことと五大湖や鉄道を通じて穀物が集積、配送される交通の要所であったことが原因です。

昔は現代のような巨大な穀物貯蔵庫が無かったので秋に穀物を収穫すると速くシカゴに出荷してしまうことが必要でした。米国中西部の冬はとても厳しいので河川は凍りついてしまいます。

この結果、シカゴの市場では収穫期に各地から供給が殺到し値段が崩れるので、一番安くなったときに農家は作物を叩き売りするという結果になったのです。

逆に交通が途絶える冬場や雪解けで道路がぬかるみ馬車が通れなくなる春先は穀物の供給がひっ迫し、市況は高騰しました。

そこで自分の作った作物を売るタイミングをずらすことができればもっと合理的な商売ができると一部の農家は考えたのです。

  • ヒント

    アメリカの先物取引は穀倉地帯、シカゴが発祥の地です。

CBOT

シカゴ・ボード・オブ・トレード(CBOT)はそんな農家が集まって1848年に始められた取引所です。決められた場所で決められた時間に取引をすることで仲買人や大口需要家が取引をしてくれる相手を見つけやすくなったわけです。

CBOTは1851年に初めてフォワード取引が開始されました。フォワード取引(forward contracts)というのは「先渡し取引」の事を指し、穀物を将来のある決められた日に取引するという当事者同士の取り決めのことを指します。これが発展したものが先物取引になるわけです。

現在、CBOTはシカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ(CME)と合併し、CMEの一部門として存続しています。

  • ヒント

    アメリカで最初の先物取引市場はCBOTです。

CME

シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジはもともとの名前をシカゴ・プロデュース・エクスチェンジと言い、1874年に創設されました。プロデュース(Produce)というのは「産物」という意味です。

その後シカゴ・プロデュース・エクスチェンジは1898年にシカゴ・バター&エッグ・ボード、そして1919年にシカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジという名前に改名しています。現在はその頭文字を取って、単に「CME」と呼んでいます。

地元のシカゴ市民はCMEのことを「ザ・マーク(The Merc)」とニックネームで呼んでいます。

CMEは1972年に外国為替の先物取引を開始しました。その後、1982年に株価指数先物の取引を開始しています。

また1992年にはGLOBEXと呼ばれる電子取引を開始しました。

現在のCMEは穀物の他に株価指数先物、通貨先物、金利先物などいろいろな商品を取り扱っています。

  • ヒント

    CMEは外国為替の先物取引や株価指数先物など新しい事に積極的にチャレンジしてきました。

NYMEX

一方、ニューヨークでも1880年代になるとシカゴと同様の取引所が出来ました。バター&チーズ・エクスチェンジ・オブ・ニューヨークがそれです。後にこの取引所はニューヨーク・マーカンタイル・エクスチェンジと改名され、その略称、NYMEXが名称として定着しました。

現在、NYMEXは原油などエネルギーに関するコモディティーの取引所として知られています。また1994年にNYMEXはコモディティー・エクスチェンジ(COMEX)と合併しました。COMEXは貴金属の取引所として有名です。

NYMEXは2008年にCMEに買収され、いまはCMEの一部門となっています。

CMEグループの傘下取引所
CME 株価指数先物など
CBOT 穀物、E-mini Dow
COMEX 金、銀など貴金属、工業金属
NYMEX 原油、天然ガスなどエネルギー

SGX

SGXはシンガポール・エクスチェンジ・リミテッドの略称で1984年に創設された先物市場であるシンガポール・インターナショナル・マネタリー・エクスチェンジ(SIMEX)とストック・エクスチェンジ・オブ・シンガポール(SES)が1999年に合併してできた証券ならびにデリバティブの取引所です。

海外先物取引のリスクと費用について

海外先物取引にかかるリスク

海外先物取引の価格は対象となっている株価指数や商品等の価格の変動、または金利、通貨、経済指標、政治情勢の変化等、さまざまな要因により上下するため、これにより損失が生じるおそれがあります。とくに海外商品先物取引は、それぞれの商品(コモディティ)に特有なファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)の影響を受ける等のリスクがあります。また、海外先物取引は差し入れた委託証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託証拠金を上回るおそれがあります。委託証拠金率が一定率を下回った場合、ロスカットルール(※)により全ポジションが強制決済されます。市場環境が急激に変動する場合には、ロスカット価格がロスカットルール適用時の価格から大きく乖離して約定することがあり、その結果、損失額が委託証拠金の額を上回る可能性があります。

海外先物取引にかかる費用

1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料(米セント未満切捨て)
株価指数(Equity Index) 米ドル建 4.95米ドル(税込)/枚、円建 ラージタイプ 440円(税込)/枚、円建 ミニタイプ(SGX) 220円(税込)/枚、円建 ミニタイプ(CME) 330円(税込)/枚
エネルギー(Energy)、金属(Metals)、農産物(Agriculture) 米ドル建 ラージタイプ 6.60米ドル(税込)/枚、米ドル建 ミニタイプ 4.95米ドル(税込)/枚、米ドル建 マイクロタイプ 2.75米ドル(税込)/枚

委託証拠金等について

海外先物取引をおこなうには委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金は各外国金融商品取引所または各外国商品取引所が発表するイニシャル証拠金(発注時証拠金)、メンテナンス証拠金(維持証拠金)およびSPAN(シカゴマーカンタイル取引所が開発した証拠金計算方法)をもとに当社が定めます。
※海外先物取引について、必要な証拠金に対する取引金額の比率は、銘柄によって異なるため記載することができません。詳しくは取引説明書等をご確認ください。


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