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第2章 すぐはじめたい人へ 最低限の知識

  • 海外先物取引

本章のまとめ

  1. どの限月を取引するか迷ったら一番出来高の多い月を選ぶこと

  2. 最終取引日に近い限月は出来高が細ることに注意

  3. 出来高が薄い限月はビッド、アスクのかい離が激しい

  4. 取引単位は先ず1単位から練習してみること

  5. ミニかラージか迷った場合は先ずミニからトレードすること

ご注意

先物取引は大きなリスクをともないます。投資資金の一部または全部を失うことも珍しくありません。さらに、投資資金以上の損失を被ることもあります。取引に際しては先物取引のリスクや商品性をよくご理解のうえ、トレードしてください。リスクに関しては第3章でも論じますのでトレードする前にかならず併せてお読みください。

限月とは?

はじめて先物取引に接する投資家が画面を見ていちばん困惑するのは同じ銘柄(例えばE-mini S&P500 Index Futures)にいろいろな月の種類がある点でしょう。これは限月(げんげつ)と呼ばれるものです。

私が先物取引をする場合は、必ず一番出来高の多い限月を取引します。

  • ヒント

    どの限月を取引するか迷ったら、一番出来高の多い限月を取引すると良いでしょう。

最終取引日にいちばん近い限月を期近(きぢか)と呼びます。これと反対にずっと先の取引期限の限月は期先(きさき)と呼ばれます。

普通、期近のコントラクト(月の種類のこと)の出来高が一番多いです。

最終取引日前に出来高が細るのはなぜ?

穀物や原油などの先物の場合、最終取引日が迫ってくると急に出来高が細るのが普通です。

それはなぜかと言うと先物市場の取引の97%は私や皆さんと同じような一般投資家であり、農家や石油会社のような生産者ではないからです。

穀物や原油などの「モノ」を扱う先物取引では現物決済という実物の受け渡しが発生します。その場合、最終取引日が来てしまうと買い手は実際にその現物を引き取る必要があります。

でもこれを読んでくださっている読者の皆さんは実際に「大豆や原油の現物を引き取れ!」と言われても、困ってしまいますよね?

私だって、そうなれば困ります。なぜなら大豆の貯蔵庫や原油の備蓄タンクを持っていないからです。

(なお株価指数先物など「モノ」を扱わない先物は「最終清算値による決済」というのが行われます。このようにトレードの対象が貯蔵に困らない商品である場合はいまここで論じているような「早目に手仕舞う」という行動の影響はあまり出ません。)

よく「先物のポジションはアセット(=財産)ではなく、ライアビリティー(=義務)である」という説明がなされます。だから発想としては「ババ抜きゲーム」のような感覚で接する必要があるのです。つまり思い通りに利が乗れば、サッサと処分して次へ行くといいう潔さが必要なのです。

  • ヒント

    先物は「ババ抜きゲーム」のような感覚で接すること。いつまでもポジションを持ったままにしてはいけません。

このように実際に現物を引き取る義務が発生する日が近づくと、一般投資家はウッカリして現物を引き取るリスクを冒さないようにその限月のポジションを一旦手仕舞って、次の限月へとトレードの「場所替え」をしてしまうのです(これをロール・オーバーと呼ぶ場合があります)。

なお楽天証券の海外先物取引では現物決済銘柄については海外先物取引所が定める最終日(=取引所最終日)よりも前に当社最終売買日が設定されています。これは上に述べたような、ウッカリして現物を引き取らなければいけなくなる状況を未然に防ぎ、さらに限月の出来高が急に薄くなるときまでグズグズ取引のポジションを持ったままにして、窮地に陥ることを避けるための予防措置なのです。

  • 原油、天然ガス、金、銀、銅(以上ラージのみ)と、穀物(ラージとミニの両方)合計11銘柄
    → 「海外先物取引の取引ルール」の12.最終決済期日/最終の取引日をご確認ください。
  • ヒント

    最終取引日を巡るうっかりミスを防ぐ目的で「当社最終売買日」が設定されています。

最終売買日近くになると出来高が細る様子を実際の例で見てみます。下はある日のCBOT(シカゴ・ボード・オブ・トレード=先物取引所のひとつです)のとうもろこし先物の出来高を示したグラフです。

とうもろこし先物出来高(2010年9月10日ザラバ、CBOT)

上のグラフを見ると必ずしも9月の、いちばんエクスピレーション(=取引最終日)の近い限月の出来高が一番多いわけではなくて、この場合ではその次の限月である12月の出来高が多いことがわかります。

上の9月物の例でもわかるように市場参加者がだんだん減ってくるとそれだけビット(Bid)やアスク(Ask)も少なくなり、結果としてスプレッドが開いてしまう可能性があります。

  • ヒント

    出来高が少ない限月は市場参加者が少ないのでビッド・アスクのスプレッドも拡大してしまいます。

ビッドとアスク

ビッドとアスクを簡単に説明いたします。皆さんがある先物を買おうとすると、アスクの値段で買いにいくことになります。

逆に今度その先物を売る段階になるとビッドの値段で売るわけです。

つまりアスクは相手が自分に売ってくれる値段、ビッドは相手が自分の持っているポジションを買ってくれる値段だと思ってください。

するとアスクとビッドが大きくかい離していたら、仮に値段がぜんぜん動かなかったとしても高いアスクでポジションを仕入れて、今度は安いビッドでしか自分のポジションを処分できないことになりますから、その差額(=これをスプレッドと言います)だけで損してしまうわけです。

皆さんが実際にトレードを始める際、いろいろな銘柄(例えば日経225やS&P500など)のビッドとアスクのスプレッドがどのくらい離れているかを皆さんご自身で確認することをお勧めします。電卓を片手にそれぞれの銘柄のスプレッドを自分で計算すると銘柄によってすごく格差があるのできっとびっくりされると思います。

もし自分がトレードしようとしている銘柄が他の銘柄とほとんど同じ動きをする場合(例えば日経225とS&P500など)、皆さんがデイトレを狙っているのであれば銘柄間の値動きのニュアンスの違いよりそもそもスプレッドがどれだけかけ離れているかという問題の方がトレードの勝ち負けに決定的な影響を与えることが多いということを肝に銘じてください。

取引単位

先物の1取引単位のことを1枚、ないしは1コントラクトと言います。初めて先物取引をやってみようという人は最初1枚から取引してください。そしてこの1枚の先物を買った(ないしは売った)とき、証拠金が幾らかかって、自分の投資可能資金が幾ら残っているかをノートかなにかに書きとめておいてください。

必要証拠金は取引対象のボラティリティー(価格のブレの激しさ)に応じて見直される場合があります。また証券会社がそれに上乗せして安全のための余分な「のりしろ」を設ける場合もあります。

先物には通常のサイズ(=ラージ)のものとmini(ミニ)ないしはE-miniと呼ばれる、小さい単位のコントラクトがあります。もし最初どちらを取引すれば良いか迷ったら、miniからはじめることをお勧めします。

  • ヒント

    miniかラージか迷った時はminiからトレードするとよい。

E-miniの「E」は電子取引の意味です。

立会場取引と電子取引

ここで少しだけ先物の取引所について説明すると米国を代表する先物取引所であるシカゴのCMEには昔ながらの立会場があり、オープン・アウトクライと呼ばれるトレーダーが大きな身振りで手を振り回しながらわめく、エキサイティングな取引仕法が今でも健在です。

多くの銘柄の場合、このような立会場での取引に加えて電子取引も行われています。

このように立会場でも電子取引でも商いが行われていることを「サイド・バイ・サイド」と呼びます。同じ商品なのに立会場と電子市場の両方で相場が立っているというのは奇異に感じるかも知れませんが、これはそれぞれにメリットがあり、投資家のニーズに合わせて使い分けられています。

ただフルサイズのS&P500やオリジナル・サイズのダウなどはピット(立会場)取引のみです。

楽天証券の海外先物では電子取引だけを取扱っています。

それでも一応、オープン・アウトクライの立会場の存在を説明しておく理由は立会場取引で付いた価格をベースにしているチャートと電子取引のチャートでは微妙に値段が違ったりすることがあるからです。

ストップ・オーダーの場合、電子取引では存在した値段がピット取引では存在せず、その関係でストップの指値に値段が入らなかったというような例はよくあります。

また立会場取引の取引時間は銘柄によって少し異なりますが、大体、シカゴ時間の早朝から早い午後までが取引時間です。

一方、電子取引は日本時間の早朝に45分間だけ休憩がありますが(楽天証券のCMEの株価指数先物(Equity Index)の場合、1時間45分間)、それを除けば24時間取引されています(週末にはトレードはありません)。

なおこれは予備知識になりますがオープン・アウトクライと電子取引ではコードが分けてあります。

コードの読み方

海外先物のコードは、たとえばこんな形をしています:

NK Z0

上の例は:
日経225(NK)
なおかつ12月(Z)
そして2010年(0)

という風に分解できます。つまりこれらを組み合わせると「2010年12月限月の日経225」という意味になり、これでひとつのコードが出来上がりというわけです。

もうひとつの例で練習してみましょう:

CL V 0

上の例は:
ライト・スイート・クルード・オイル(CL)
なおかつ10月(V)
そして2010年(0)

という風に分解できます。これらを組み合わせて「2010年の10月が限月のライト・スイート・クルード・オイル(=原油)」という意味になるのです。

こうやって見てくると、どうやらコードの最初の部分は原油とか大豆など、商品名を表わしていて、次の1文字のアルファベットは月を表わしていて、最後のアラビア数字は年をあらわしているということが推察できるでしょう。

そこで一番使用頻度が高いと思われる商品のコードを例示すると:

商品 コード
CME日経225先物(ドル建) NK
CME日経225先物(円建) NIY
E-mini S&P500指数 ES
E-mini ナスダック100指数 NQ
E-mini ダウ30指数($5) YM
E-miniライト・スイート・クルード・オイル CL
E-miniゴールド QO

となります。

次に限月のコードを例示します:

コード コード コード コード
1月 F 4月 J 7月 N 10月 V
2月 G 5月 K 8月 Q 11月 X
3月 H 6月 M 9月 U 12月 Z

となります。

最後に西暦の何年のコントラクトかを表示することになりますが、この場合は:

2010年なら0
2011年なら1

という風に最後の数字を取ってそれを上の商品のコードと月のコードの次につければOKなのです。

海外先物取引

海外先物取引にかかるリスク
海外先物取引の価格は対象となっている株価指数や商品等の価格の変動、または金利、通貨、経済指標、政治情勢の変化等、さまざまな要因により上下するため、これにより損失が生じるおそれがあります。とくに海外商品先物取引は、それぞれの商品(コモディティ)に特有なファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)の影響を受ける等のリスクがあります。また、海外先物取引は差し入れた委託証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託証拠金を上回るおそれがあります。委託証拠金率が一定率を下回った場合、ロスカットルール(※)により全ポジションが強制決済されます。市場環境が急激に変動する場合には、ロスカット価格がロスカットルール適用時の価格から大きく乖離して約定することがあり、その結果、損失額が委託証拠金の額を上回る可能性があります。
委託証拠金等について
海外先物取引をおこなうには委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金は各外国金融商品取引所または各外国商品取引所が発表するイニシャル証拠金(発注時証拠金)、メンテナンス証拠金(維持証拠金)およびSPAN(シカゴマーカンタイル取引所が開発した証拠金計算方法)をもとに当社が定めます。
※海外先物取引について、必要な証拠金に対する取引金額の比率は、銘柄によって異なるため記載することができません。以下のウェブページをご覧ください。
海外先物取引にかかる費用
円建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は400円(税込432円)/1枚、ミニ先物(SGX)は200円(税込216円)/1枚、ミニ先物(CME)は300円(税込324円)/1枚がかかります。米ドル建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は4.5米ドル(税込4.86米ドル)/1枚がかかります。Energy(エネルギー)、Metals(金属)、Agriculture(農産物)の取引手数料は6.0米ドル(税込6.48ドル)/1枚、ミニ先物は4.5米ドル(税込4.86米ドル)/1枚、マイクロ先物は2.5米ドル(税込2.7米ドル)/1枚がかかります。(米セント未満切捨)

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