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Lesson 6
追証の発生と対処について

  • 日経225先物/日経225ミニ

今回は、「日経225ミニ取引」をおこなうにあたって、必ず理解しておかなくてはならない「追証(おいしょう)」についてご説明いたします。

ここでは、楽天証券で「日経225ミニ」のみを取引している場合でご説明いたします。

追証(おいしょう)とは…
損失が増えていって、維持しなければならない証拠金の額(=「最低証拠金所要額」=「SPAN証拠金額」)を「受入証拠金」が下回った場合に、追加して差し入れなければならない証拠金のことです。

追証は15:15の日中立会終了後に判定します。追証になった場合の追証の入金期限は翌営業日の正午までです。

まず、2014年3月20日(木)時点の「追証」のラインである「最低証拠金所要額」は、大阪取引所の定める証拠金の額である「SPAN証拠金額」と同じ69,000円です。

2014年3月20日(木)時点の当社証拠金所要額におけるSPAN証拠金額の掛目は1.0倍なので、この場合には「日経225ミニ」を1枚注文を出す場合に必要な証拠金(=「当社証拠金所要額」)と「追証」のラインである「最低証拠金所要額」(=「SPAN証拠金額」)が同じになります。

よって、69,000円だけを証拠金に差し入れて1枚の取引をおこなった場合には「日経225ミニ」の価格が予想と反対方向に動いて含み損が生じると、「受入証拠金」が69,000円を割り込んでしまいますので、十分注意してください。

  • 実際に注文を出す場合には、証拠金+取引手数料分の資金が必要です。
  • 追証判定は15:15の日中立会終了後におこないます。

それでは、例として、2014年3月20日(木)に120,000円の証拠金を差し入れて「日経225ミニ」を1枚15,000円で買建てた場合を考えてみましょう(※ 手数料は考慮しておりません)。

2014年3月20日(木)時点の「追証」のラインは69,000円なので、120,000円の証拠金を差し入れている場合は、「追証」までに51,000円の余裕があることになります。

「日経225ミニ」の実際の売買代金は、価格を100倍した金額なので、15,000円×100倍=1,500,000円の買いポジションを持っていることになるため、51,000円の損失が発生する場合というのは、価格が510円下がった時ということになります。

つまり、15,000円で買って14,490円よりも価格が下がって15:15の日中立会終了をむかえると追証発生ということになるのです。

そこで、ここでは「日経225ミニ」を1枚15,000円で買って、価格が最終的に14,300円で15:15の日中立会終了をむかえたと仮定した場合について考えてみます。

この場合、買った価格から価格が700円下がっているので、最初に差し入れた120,000円の証拠金に対して70,000円の含み損が生じていることになります。つまり、「受入証拠金」はこの時点で50,000円になっています。
維持しなければならない証拠金の額(=「最低証拠金所要額」=「SPAN証拠金額」)は69,000円ですので、19,000円足りないことになるのです。

よって、この19,000円を証拠金に追加で差し入れてくださいというのが、一般的にいう「追証」です。「追証」は「追加証拠金」の略になります。

そして、この「追証」が発生した場合の追証の入金期限は、翌営業日の正午までです。
入金期限が短いので、余裕をもって証拠金を差し入れておいて、できるだけ追証が発生しないようにしておくことも重要です。

なお、15:15の日中立会終了時点で建玉を保有していない場合には「追証」になることはないので、前営業日の16:30から当日の15:15までにポジションを必ず解消するデイトレードをおこなう場合には、「追証」が発生することはありません。

ただし、前営業日の3:00から当日の9:00までの取引ができない時間帯に価格が大きく動くこともございます。そういったリスクをできるだけ回避するといった意味合いにおいては、16:30~3:00と9:00~15:15の時間帯ごとにポジションを解消するというリスク回避手法もございます。

今回は、以上になります。

先物・オプション取引のリスクと費用について

先物・オプション取引にかかるリスク

先物・オプションの価格は、対象とする株価指数や商品市場の相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。また、先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座で指数先物取引以外の先物取引又はオプション取引(商品先物取引、オプション取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、指数先物取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象の先物取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。オプション取引はオプションを行使できる期間には制限があります。また、オプションの市場価格は、現実の株価指数の変動等に連動するとは限りません。価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。

オプション取引における買方特有のリスク

オプションは期限商品であり、買方が期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には権利は消滅し、買方は投資資金の全額を失うことになります。

オプション取引における売方特有のリスク

売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、売方は、オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座でオプション取引以外の先物取引(指数先物取引、商品先物取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、オプション取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象のオプション取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。売方は、権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり、権利行使価格と最終清算指数(SQ値)の差額を支払う必要があります。

先物取引にかかる費用

1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225先物取引 275円(税込)/枚
日経225ミニ先物取引 38.5円(税込)/枚(1円未満切捨)
日経225マイクロ先物取引 11円(税込)/枚
東証グロース市場250指数先物取引 41.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
金先物・白金先物・銀先物・パラジウム先物・ゴム先物・とうもろこし先物・大豆先物・小豆先物取引 275円(税込)/枚
金ミニ先物・白金ミニ先物・金スポット・白金スポット取引 77円(税込)/枚

オプション取引にかかる費用

日経225オプション取引は1取引あたり、日経225ミニオプションは1枚あたり以下の手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225オプション取引 売買代金の0.198%(税込)最低手数料198円(税込)(1円未満切捨)
日経225ミニオプション取引 19.8円(税込)/枚(1円未満切捨)

委託証拠金等について

先物・オプション取引をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金はVaR方式(特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法)によって計算され、「(取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目)-ネット・オプション価値総額+先物両建て証拠金」となります。

※先物両建て証拠金=銘柄ごとの両建て枚数×両建てにかかる限月の中で最も高い1枚あたりの取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目
※先物両建て証拠金は、価格の変動に損益が連動しない建玉(両建玉)を保有している場合であっても、上記算出式に基づく証拠金額が必要です。
※両建て取引は経済合理性に欠くおそれがあり、費用も二重にかかることをご理解のうえで、お取引ください。


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