
楽天証券と広島大学は、個人が市場の暴落や大きな変動に惑わされず合理的な投資行動を選択するため必要な要素を解明するべく行動ファイナンスの分野で共同研究をおこなっています。
この研究の一環として楽天証券は、大規模なお客様アンケートをおこない、その調査結果を多角的に分析することで得られた成果を「行動ファイナンス研究レポート2025年版」として公開いたします。
調査手法
インターネット調査
調査対象
楽天証券の証券総合口座を保有しており、過去1年以内に1回以上楽天証券にログインありかつ18歳以上のお客様
調査時期
2025年1月15日~2025年1月29日
回答数
231,307人

(期間)2023年12月29日~2025年6月30日、日次
(出所)日本経済新聞社のデータを基に楽天証券作成
<当資料で使用した指数について>
「日経平均株価(日経225)」に関する著作権、知的財産権、その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は、日経平均株価の内容を変える権利および公表を停止する権利を有しています。

楽天証券は、2022年より広島大学大学院経済学プログラム(経済学部)の角谷快彦教授と共同研究を進めています。
角谷教授はウェルビーイングを中心テーマに、行動ファイナンス、医療経済学、社会保障論などを専門とする研究者です。
角谷研究室は、エルゼビア社の世界最大級の研究者業績評価ツール「SciVal(サイバル)」で「金融リテラシーとウェルビーイング(Financial Literacy and Its Impact on Wellbeing)」の研究分野で、教授をはじめ研究員・助教・博士後期課程学生ら5名が世界トップ150にランクされています(2025年11月現在)。
主な著書に「Human Services and Long-Term Care: A Market Model」(Routledge)、「介護市場の経済学」(名古屋大学出版会)などがあります。
楽天証券との共同研究の成果の一つとして、2025年1月に当社社長・楠雄治との共著「楽天証券社長と行動ファイナンスの教授が「間違いない資産づくり」を真剣に考えた」(日経BP社)を刊行しており、投資初心者が合理的に資産形成するためのコツを分かりやすく解説しています。
2024年の新NISAの導入により、投資はこれまで以上に身近になりました。
昨今ではYouTubeやSNSで初心者でも無理なく投資を続けるための様々な情報を簡単に得ることができますが、実際に相場の急変に直面すると冷静さを失いパニック売りをしてしまうことがあります。
これは投資で最も避けるべき行動の一つです。
本ページでは、パニック売りを引き起こす心理的原因とそれを避けるためのコツについて広島大学との共同研究成果を分かりやすく解説しておりますので、是非ご覧ください。
株価急落時に、さらなる下落への恐怖から株式や投資信託などの有価証券を一気に、あるいは衝動的に売ってしまう行為を指します。
直近では、以下のチャートのような局面で更なる下落への恐怖が売りを呼ぶ展開となりました。


パニック売りは市場への復帰を困難にし、相場回復や長期成長の機会を逃しやすくなります。

「損切り」との違い
事前に定めたルールに従い、想定したリスク管理の範囲で機械的に売却するのが「損切り」です。
機関投資家の場合、運用ガイドラインに従い損切りを行ったとしても、一定期間後に買い戻すことが多いです。
一方で、お客様が長期投資を行う際に避けた方がよいのは、恐怖や焦りといった感情に押されてルールなく手放す「パニック売り」です。パニック売りは恐怖や焦りにより市場に戻りづらくなる、という点でルールに基づく計画的な損切りと異なります。
楽天証券と広島大学による産学共同研究では、次のような心理的特徴を持つ方が2020年2月~3月にかけてのコロナウイルスによる株価急落局面でパニック売りしたことが判明しました。
金融知識・金融態度・金融行動の3要素のスコアが低い方(出典1)

遠い将来については合理的に考えられる一方、直近の出来事には衝動的に反応しやすい傾向を持つ方(≒双曲割引、ある種の衝動性)(出典2)
客観的に測定した金融知識は低いにも関わらず、自己評価では金融知識が高いと感じている方(=自信過剰バイアス)(出典3)

ご自身が上記に述べたパニック売りしやすい人の心理的特徴を持っているかどうか気になる方は、パニック売り傾向チェックをぜひお試しください。
日常生活における消費や金融に対する考え方に関する全14問の質問に答えるだけで、あなたがパニック売りしやすい人の心理的特徴を持っているか確認することができます。
ポイントは「金融知識・金融態度・金融行動」の3要素を鍛えることです。研究では、これらの要素が高い方について次の結果が確認されました。
「金融知識・金融態度・金融行動」を向上させるため、以下のことを心がけてみましょう。
投資の際の心がけ
消費・家計管理の際の心がけ
本ページでは、パニック売りの分析に加え、アンケートの各設問への回答状況も掲載しています。本アンケートは約23万人ものお客様にご回答いただき世界でも有数規模のサンプル数となっています。
アンケートに快くご協力いただいたお客様にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
各設問についてご自身の相対的な位置づけが気になる方は、アンケート回答状況ページにて気になる項目を是非ご覧ください。