これまで日本株への投資が中心だった皆様の中にも、外国の株式、特に世界一の経済大国である米国株式への投資に興味を持たれている方も多いと思います。特に、GAFAM株を中心とするアメリカのハイテク銘柄に投資したい場合、NASDAQ-100ETF(1545)※であれば、外国証券取引口座を開くことなく、2020年12月30日現在、1万円台で投資をすることができます。
要約すると
NASDAQ-100ETF(1545)は、米国店頭株で構成されるナスダック総合指数から、金融以外のセクターで時価総額と流動性が最も高い100銘柄程度で構成されるナスダック100指数(NASDAQ-100®指数)への連動を目指すETFです。NASDAQ-100®指数の上位構成銘柄は、フェイスブックやアップルなど、米国の代表的なハイテク銘柄で占められています。
銘柄名 | NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信 (愛称)NASDAQ-100ETF(1545) |
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銘柄コード | 1545 | 信託報酬 (税抜) |
0.45% |
対象指標 | NASDAQ-100®指数(円換算) | 決算日 | 毎年8月10日(年1回) |
売買単位 | 1口単位 | 上場日 | 2010年8月16日 |
米国株式市場の代表的な指数としては、株式市場全体を表すS&P500指数、一部の代表銘柄を抽出したNYダウ30種平均指数、そして、米国店頭株で構成されるナスダック総合指数があります。ナスダック100指数は、2,000銘柄を超える構成銘柄があるナスダック総合指数から、金融以外のセクターで時価総額と流動性が最も高い100銘柄程度で構成される指数です。
ナスダック100指数は1985年1月31日から算出が始まっていますが、1985年2月末を起点に主要指数の成長を比較すると、図1のようになります。2020年11月までの約35年で、S&P500指数の20.0倍に対して99.3倍成長という高いパフォーマンスで、S&P500の20.0倍と比較すると約5倍でした。また、ナスダック100指数の大元の母集団であるナスダック総合指数は42.9倍で、2倍以上成長しました。なお、それぞれの指数の推移は図2のようになります。
<図1>米国主要株価指数の年率リターン(期間:1985年2月末~2020年11月末)
2020年11月末現在 | 年率 | |
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ナスダック100指数 | 99.3倍 | 13.7% |
ナスダック総合指数 | 42.9倍 | 11.1% |
S&P500 | 20.0倍 | 8.7% |
NYダウ | 23.1倍 | 9.2% |
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
<図2>米国主要株式指数の推移(期間:1985年2月末~2020年11月末、月次)
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
ポイント①で比較した4指数の年代別リターンを見たのが図3になります。株式市場の動向としては、1980年代、1990年代は好調に推移し、2000年代にはITバブルを経験、2010年代は再び上昇相場でした。ナスダック100指数の動向を見ると、1990年代のIT相場や足元の2010年代のリターンが良く、1980年代や2000年代は逆に劣勢だったことがわかります。 指数計測以来、高いリターンを残してきましたが、常に上昇を続けていたわけではなく、相場によって特徴が出ていることがわかります。
<図3>米国主要株価指数の年代別リターン(期間:1985年2月末~2020年11月末)
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
ナスダック100指数の上位構成銘柄は米国の代表的なハイテク銘柄で占められており、2020年11月末現在の上位6銘柄は、GAFAM+Tと呼ばれる有名なハイテク銘柄群が占めています。GAFAM+Tは各銘柄の頭文字をとって名付けられた俗称で、以下のような銘柄群です。
G:Google(グーグル、Alphabet)、検索大手
A:Apple(アップル)、iPhoneメーカー
F:Facebook(フェイスブック)、世界的SNS企業
A:Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)、eコマース
M:Microsoft(マイクロソフト)、ソフトウェア開発
T:Tesla(テスラ)、電気自動車メーカー
<図4>ナスダック100指数の上位6銘柄の構成比率(2020年11月末現在)
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
GAFAM+T株に代表されるナスダック100指数の上位構成銘柄群は高成長銘柄だけに株価も高く(値嵩株)、例えば、アマゾン・ドット・コムの株価は足元では3,000米ドル以上になっています。そのアマゾン株に投資する場合は最低でも33万円ほどの資金が必要です。仮に、GAFAM株全てに取引最低単位である1株ずつ投資する場合は、2020年11月末現在、日本円にして合計約63万円の資金が必要です(1米ドル=103.89円として算出)。
ETFを活用すれば、比較的少ない資金でこうした銘柄群へ分散投資をすることができます。野村アセットマネジメントは、NASDAQ-100ETF(1545)の売買単位を本年10月28日(水)より10口から1口に変更しました。NASDAQ-100ETF(1545)を活用すれば、11月30日時点で、1万3千円程度でGAFAM+T株を含む米国の代表的なハイテク株に分散投資することが可能です。
<図5>ナスダック100指数のGAFAM株の株価と最低投資金額(2020年11月末現在)
企業名 | 株価(米ドル) | 最低投資金額(円) |
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Apple | 119.05 | 12,368 |
Microsoft | 214.07 | 22,240 |
Amazon.com | 3,168.04 | 329,128 |
Alphabet(Google) *議決権有 |
1,754.40 | 182,265 |
276.97 | 28,774 | |
Tesla | 567.60 | 58,968 |
合計 | 6,100.13 | 633,743 |
(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成
NASDAQ-100ETF(1545)は手数料0円ETFの対象銘柄のため、売買手数料0円でお取引できます。また、貸株サービスを利用すると、貸株金利を受取ることができ、保有期間中のコストを削減することができます。
詳しくはこちら
<図6>楽天証券の貸株サービスと0円ETF対象
貸株金利 | 0円ETF対象 | |
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NASDAQ-100ETF (1545) |
0.10% | ○ |
2021年1月15日時点
ご注意
記事に使用されているデータは過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、特定銘柄の売買などの推奨、価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。また、ファンドの運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
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運用会社の商品ページ等に掲載されている月次レポート等で確認できます。
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ETFは税法により、決算期間中に発生した利子や配当などの収益から信託報酬やその他費用を控除した全額を分配するよう定められています。ETFの分配金を受け取るためには、ETFの決算日(権利確定日)にETFの受益者になっている必要があります。そのためには、決算日の2営業日前の権利付最終日までに、ETFを保有していなくてはなりません。分配金の支払いは、ETFの決算日である分配金支払基準日から約40日後となっています。
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ETFを運用している運用会社が違います。そのため、銘柄によって資産規模信託報酬率や流動性が異なります。
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ETFには、国内株式指数に連動する商品以外にも、外国株式や債券、REIT、コモディティ等様々な種類があります。また国内株式であっても、規模別、テーマ別、業種別等、 特定の対象に投資することもできます。
国内株式のリスクと費用について