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最近、リーマンショック後の高値を更新し続ける各国株式市場への「高所恐怖症」もあってか、「株価はいつ、どこまで行くか?」といった議論が盛んです。 このコラムでは、投資の成功のためにはハンパが一番良くない、以下の対照的な2つの方法のどちらかだ、ということを再三申し上げています。すなわち、
もしくは、
これら両極のどちらかが、今回タイトルにした「儲ける秘訣」と考えています。そして一つ目の方法は誰にでもできるとは限らないが、二つ目の方法は誰でもできるものである、と私は信じて疑わないわけですが、もうちょっと具体的に見てみましょう。 下図は、先進国株式に分散した代表的株価指数、MSCIワールドの推移(ドルベース)です。 MSCIワールド(含む源泉徴収後配当)、ドルベース。1994年末〜2014年8月末 こうやって後から見ると、あくせく頻繁に売買しなくても、限られた回数の取引だけで、いとも簡単に儲けることができるように思えるから不思議です。図中に書き込んだように、一定の幅をもたせた長期上昇トレンドを引き、株価がそれを下に抜けたらば売る。それで2000年代初頭のITバブル崩壊からまぬがれ、まだ記憶に新しい2008年のリーマンショックも問題なく避けられそうです。そして、それぞれ大幅下落の後は、下落トレンドから上に抜けたら買い直すことによって大きくリバウンド(反発局面)による収益を取れます。 しかし現実はどうでしょうか? ここまでの説明は、チャートを見てのものですが、そもそも、金融や投資のことを勉強すると、リーマンショックのようなものを事前に予想して逃げることができるかを考えてみましょう。 これは「リーマンショック」という呼称を見ただけで明らかですね。無理です。その名が示す通り、これは金融・投資のプロ集団だったリーマン・ブラザーズが破綻し、その影響が世界中に波及した事象です。勉強したプロなら見抜けるのなら、そもそもリーマン・ブラザーズは破綻の危機に陥りません。また、リーマン・ブラザーズだけが愚かだったのだとしたら、他の金融機関は事前に危機を察知して何の問題もなく対処しているはずですが、現実には世界の名だたる金融機関が軒並み大混乱に陥りました。 これは、暴落後の底値の見極めに関しても同様と言えます。後から見ればそれら底値は絶好の買い場だったわけですが、それぞれの時点では、世界が悲嘆にくれており、どこが底なのか分かりません。また、暴落後にリバウンドが始まっても、世界経済はまだ痛んでいる状態なので、本当にリバウンドが続くのかの自信は持てないものです。 ここで冒頭の問題に戻ります:株価はいつ、どこまで行くか?答えは「分からない」というのが潔いのです。 株価の当面の行先が「分からない」のであれば、長期的には収益を得られる構造が備わっていると自分が信じられる投資対象を厳選し、高くても安くても積立投資し続ける。これが誰でも実践が可能な、「儲ける秘訣」である、私はそう信じています。 投資との付き合い方や用語解説「ちょっととがった長期投資講座」 人気ファンドの基準価額を当日中に確認したい方 今日の話になるほどと思った方へ:色川が直接お話しします 2013年5月30日開催セミナー動画配信 2013年7月18日開催セミナー動画配信 2013年8月29日開催セミナー動画配信 2013年9月26日開催セミナー動画配信 2013年11月7日開催セミナー動画配信 投資信託は、商品によりその投資対象や投資方針、申込手数料等の費用が異なり、多岐にわたりますので、当該商品の目論見書、契約締結前交付書面等をよくお読みになり、内容について十分にご理解いただくよう、お願いいたします。 投資信託の取引にかかるリスク 主な投資対象が国内株式 主な投資対象が円建て公社債 主な投資対象が株式・一般債にわたっており、かつ、円建て・外貨建ての両方にわたっているもの 投資信託の取引にかかる費用 各商品は、銘柄ごとに設定された購入又は換金手数料(最大税込4.32%)および運営管理費用(信託報酬等)の諸経費をご負担いただく場合があります。また、一部の投資信託には、原則として換金できない期間(クローズド期間)が設けられている場合があります。 ご購入時にお客様に直接ご負担いただく主な費用 保有期間中に間接的にご負担いただく主な費用 ご換金時にお客様に直接ご負担いただく主な費用 買付・換金手数料、信託報酬、信託財産留保額以外にお客様にご負担いただく「その他の費用・手数料等」には、信託財産にかかる監査報酬、信託財産にかかる租税、信託事務の処理に関する諸費用、組入有価証券の売買委託手数料、外貨建資産の保管等に要する費用、受託会社の立替えた立替金の利息等がありますが、詳細につきましては「目論見書」で必ずご確認いただきますようお願いいたします。 各商品のお取引にあたっては、当該商品の目論見書、契約締結前交付書面等をよくお読みになり、内容について十分にご理解いただくよう、お願いいたします。
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