楽天投信は、楽天グループの資産運用会社として、資産運用における個人投資家の「エンパワーメント」(インターネットを通じて人々と社会に力を与えること)に向け、投資を考え、実践していく会社です。誰もが無理なく投資の成功を得られるように―――そんな願いを込めながら、投資の基本的な考えや商品に触れたお話を2週間に1回、お届けしてまいります。 前々回・前回にわたり、株式等一般的なリスク性資産と組み合わせて理想的な長期分散投資ポートフォリオを形成するのに適した資産の要件を考え、そして例として商品やボラティリティがその要件を満たすか議論をしました。
ボラティリティの代表、VIX(米国の代表的株価指数、S&P500指数のボラティリティ予測を指数化したもの)およびその先物は、上記の条件のうち2を十分に満たします。しかし、条件1の長期的収益に関しては、VIXに連動する資産の持ち切りは、長期的な投資対象として役に立ちません。 これら2つの条件を単純な持ち切りで満たせる資産は皆無と言っても過言ではありません。そのため、ボラティリティが条件の片方だけでも満たすならば、もう片方は運用でカバーすることによりうまく活用できないか、という発想ができます。 ここで、S&P500指数をはじめとする指数の開発・算出の老舗、スタンダード・アンド・プアーズ社が日々公表している「S&P500ダイナミックVIX先物指数」(以下「ダイナミックVIX」)を見てみましょう。これは、ボラティリティの期間構造(期日が異なる複数のVIX先物や関連指数の価格差異状況)の変化に応じて一定のルールで関連指数の売り持ちや買い持ち、配分等を切り替える指数です。 株式:S&P500指数 VIX先物は長期的に大きく毀損してしまっています。一方ダイナミックVIXは、リーマンショック等の非常時に大きく上昇することを確保しつつ、平常時もVIX先物の単純な持ち切りほどは毀損していません。 これをポートフォリオ全体の中での守りの資産として一部活用するとどうなるか。例として、S&P500指数を8割、ダイナミックVIXを2割、それぞれ組み合わせた場合を見てみましょう。 株式:S&P500指数 ダイナミックVIXを一部に組み入れることにより、リーマンショックや欧州債務危機等の非常時にポートフォリオ全体での下落を株式のみのものに比して穏やかにし、長期的リターンを大幅に改善しています。直近はダイナミックVIXが低調なのですが、その比率は2割だけなので、ポートフォリオ全体としては堅調です。 ここで例示したものとは違うのですが(そしてもちろん、これよりもさらにいい投資内容と自負しているのですが)、ダイナミックVIXのような指数と同様の、相場異変時におけるヘッジ効果を確保しつつ、平常時の収益も高めることを目指しているのが「楽天ボラティリティ・ファンド(愛称 楽天ボルティ)毎月分配型/資産成長型」です。そして、それを活用しながら、株式やハイイールド債券等と合わせた一つの総合ポートフォリオとして具現化し、しかも投資家の皆さんにとって納得感のあるコストで長期投資の成功を目指すのが「楽天みらいファンド」です。 今回までの計3回、このコラムとしてはめずらしく、具体的な商品名もご紹介しました。 今回はこのへんで。また次回お会いしましょう。 投資との付き合い方や用語解説「ちょっととがった長期投資講座」 人気ファンドの基準価額を当日中に確認したい方 今日の話になるほどと思った方へ:色川が直接お話しします 2013年5月30日開催セミナー動画配信 2013年7月18日開催セミナー動画配信 2013年8月29日開催セミナー動画配信 2013年9月26日開催セミナー動画配信 2013年11月7日開催セミナー動画配信 投資信託は、商品によりその投資対象や投資方針、申込手数料等の費用が異なり、多岐にわたりますので、詳細につきましては、それぞれの投資信託の「目論見書」「目論見書補完書面」を必ずご覧ください。また、一部の投資信託には、原則として換金できない期間(クローズド期間)が設けられている場合があります。 ※各商品は、銘柄ごとに設定された購入又は換金手数料(最大4.32%)および運営管理費用(信託報酬率等)の諸経費をご負担いただく場合があります。 投資信託の取引にかかるリスク 投資信託に組み入れられた株式または債券(投資信託に種類によって異なる)等の価格の変動等により基準価額が上下するため、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。また、投資信託に組み入れられた資産が外貨建ての場合、為替相場の変動等の影響により基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。 投資信託の取引にかかる費用 申込時に直接ご負担いただく主な費用:お申込手数料(投資信託によって異なります) 買付・換金手数料、信託報酬等、信託財産留保額以外にお客様にご負担いただく「その他の費用・手数料等」には、信託財産にかかる監査報酬、信託財産にかかる租税、信託事務の処理に関する諸費用、組入有価証券の売買委託手数料、外貨建資産の保管等に要する費用、受託会社の立替えた立替金の利息等がありますが、詳細につきましては「目論見書」で必ずご確認いただきますようお願いいたします。 商品等にご投資いただく際には、各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みいただき、ご自身でご判断ください。 最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 本メールマガジンに掲載している内容はお客様への情報提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。最終的な投資決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、掲載している内容は予告なしに変更または廃止される場合がございます。必ず楽天証券のホームページなどで最新の情報をご確認のうえ、各サービスをご利用くださいますよう、お願いいたします。 弊社のサービス停止をともなう計画メンテナンスについて、現在の実施予定をご案内いたします。お客様にはたいへんご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解くださいますよう、お願いいたします。 楽天証券ホームページ 商号等:楽天証券株式会社 |