本メールは「投資信託ニュース」を配信希望のお客様にお届けしております。 楽天投信は、楽天グループの資産運用会社として、資産運用における個人投資家の「エンパワーメント」(インターネットを通じて人々と社会に力を与えること)に向け、投資を考え、実践していく会社です。誰もが無理なく投資の成功を得られるように―――そんな願いを込めながら、投資の基本的な考えや商品に触れたお話を2週間に1回、お届けしてまいります。 こんにちは。楽天投信投資顧問社長、色川徹です。 5月23日にそれまでの日本株高・円安相場が崩れてから、早いもので5ヶ月が経とうとしています。これまで何度か、公募株式投資信託への資金の流入・流出の差額の統計を見ながら、投資家全体では高値掴みをする傾向にあるお話しをしてきました。今回の相場でも、5月22日までは大幅な相場上昇をしていましたが、その5月は久しぶりに1兆円超えの資金純流入となっています。いかに安い時に買い、高い時に売るということが難しいか、ということです。 そんな中、底値買いと高値売り抜けができていた商品と投資家層があります。さて、何でしょう? まずはグラフをご覧ください。 (2012年1月〜2013年8月。 投資信託協会、ブルムバーグから得たデータをもとに楽天投信投資顧問にて作成) 青い棒グラフは、海外債券に投資するタイプの公募投資信託の各月の購入と解約の差額です。これらファンドの多くは、円安が進行すると利益が出るものです。赤い線は円ドルレートで、上にいくほど円安であることを示します。昨年11月以降の円安と日本株高は、極めて連動性が高いものでした。 いかがでしょう?急激な円安開始前に海外債券型投信に大量の資金が流入しました。アベノミクス相場が始まる前の10月中旬から円ドルレートは円安に進み始めていますが、そのあたりからファンドからは徐々に資金が流出、その後円安トレンドが本格化した12月から2月くらいは流入と流出がほぼ拮抗、そして5月の円安のピークに向かう直前の3月と4月は大きく流出となっています。 この統計から私なりに考察するポイントがあります。 ● 毎月分配の「副次効果」これら海外債券投資のファンドの多くがいわゆる毎月分配型です。毎月分配型投信は人気の一方、いくつか留意点が指摘されています。
等です。 ●気になる3月〜5月の売却資金の行方さて、海外債券型投信に関する統計だけを見るとなかなか素晴らしいのですが、気になるのは円安に伴い3月から5月にかけて売却された資金の行方です。この資金がどこに向かったかの統計はないので分かりません。しかし投信全体で見ると、海外債券型投信が資金流出の一方、株式に投資する投信は大きな資金流入となっていました。せっかく底値買いでうまくいった後に、もし単に5月の高値で株式型投信に向かったのであれば、今のところは高値掴みの残念な状態ということになります。どうせ株式型投信に投資するならば、毎月分配型でできたのと同様、「安いから買おう」ということを早くにできていればベストだったのですが。 いかがでしたでしょうか? 今回のお話しは、毎月分配型投信の議論が目的ではなく、ハンパに相場タイミングを追うくらいならば、動機は何でもいいから「安い時ほど買う」という投資の方がうまくいくことが多い、というのが申し上げたい点です。 なお、今回ご案内した毎月分配型投信の利点は、すでにある程度資産を持っている方が分配金を楽しみに投資する場合のものです。資産形成過程の方が毎月分配型投信に投資する場合は、分配金を受け取らず再投資し続けることをお勧めします。また、分配金のレベルよりも何よりも大事なのは、その投信が最終的に投資している資産自体が、長期的に収益を得られると自分が信じられるものか、であることはぜひ肝に銘じてください。 今回はここらへんで。また次回お会いしましょう。 投資との付き合い方や用語解説「ちょっととがった長期投資講座」 人気ファンドの基準価額を当日中に確認したい方 今日の話になるほどと思った方へ:色川が直接お話しします 2013年5月30日開催セミナー動画配信 2013年7月18日開催セミナー動画配信 投資信託は、商品によりその投資対象や投資方針、申込手数料等の費用が異なり、多岐にわたりますので、詳細につきましては、それぞれの投資信託の「目論見書」「目論見書補完書面」を必ずご覧ください。また、一部の投資信託には、原則として換金できない期間(クローズド期間)が設けられている場合があります。 ※各商品は、銘柄ごとに設定された購入又は換金手数料(最大4.2%)および運営管理費用(信託報酬率等)の諸経費をご負担いただく場合があります。 投資信託の取引にかかるリスク 投資信託に組み入れられた株式または債券(投資信託に種類によって異なる)等の価格の変動等により基準価額が上下するため、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。また、投資信託に組み入れられた資産が外貨建ての場合、為替相場の変動等の影響により基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。 投資信託の取引にかかる費用 申込時に直接ご負担いただく主な費用:お申込手数料(投資信託によって異なります) 買付・換金手数料、信託報酬等、信託財産留保額以外にお客様にご負担いただく「その他の費用・手数料等」には、信託財産にかかる監査報酬、信託財産にかかる租税、信託事務の処理に関する諸費用、組入有価証券の売買委託手数料、外貨建資産の保管等に要する費用、受託会社の立替えた立替金の利息等がありますが、詳細につきましては「目論見書」で必ずご確認いただきますようお願いいたします。 商品等にご投資いただく際には、各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みいただき、ご自身でご判断ください。 最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 本メールマガジンに掲載している内容はお客様への情報提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。最終的な投資決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、掲載している内容は予告なしに変更または廃止される場合がございます。必ず楽天証券のホームページなどで最新の情報をご確認のうえ、各サービスをご利用くださいますよう、お願いいたします。 各種メールマガジンの購読申込、登録状況の確認、配信停止およびご登録メールアドレスの変更については、弊社WEBログイン後画面にて承っております。 お手数ですが、下記より各種お手続きをしていただきますよう、お願い申し上げます。 ※お手続きの関係で、配信停止登録後、メールマガジン等が4〜5日間届くことがございます。ご了承ください。 楽天証券ホームページ 商号等:楽天証券株式会社 |