本メールは「投資信託ニュース」を配信希望のお客様にお届けしております。 楽天投信は、楽天グループの資産運用会社として、資産運用における個人投資家の「エンパワーメント」(インターネットを通じて人々と社会に力を与えること)に向け、投資を考え、実践していく会社です。誰もが無理なく投資の成功を得られるように―――そんな願いを込めながら、投資の基本的な考えや商品に触れたお話を2週間に1回、お届けしてまいります。 こんにちは。楽天投信投資顧問社長、色川徹です。 これまで、投資商品の特殊性について複数の機会でお話ししました。通常、どんな商売でも、(A)いいものほどよく売れ、そして(B)同じものなら安いほどよく売れます。しかし投資商品は、同じものが高い時ほどよく売れ、安い時ほど売れません。これは(B)の「値段」に関して一般消費財との違いをお話ししたものですが、今日は(A)の「いいもの」とは何かについて、さらに考えてみます。 まず「いいもの」の前に、「売れるもの」を考えます。一般的には、
というところだと思います。これら要件が揃い、的確なブランディング、マーケティング等を行うことができれば、商品は爆発的に売れます。 このメルマガをお読みの方の中で、お仕事のご担当が商品開発の分野の方は、「いいものを作ったのに営業担当や顧客が分かってくれなくて売れない」等の日々の葛藤や挑戦があると思います。しかし、そうは言っても、ほとんどの業種では最終的にはやはり上記の「売れるもの」の要件を満たす商品は、「いいもの」だし、よって「いいものほどよく売れる」と言っていいと思うのです。 では、これらの要件を投資商品に当てはめてみます。まず、 1. 消費者のニーズ これは明確。儲かることです。そして残念ながら儲かるかどうか、すなわちニーズを満たせるかどうかは事前にわかりません。ここに投資商品の特殊性の根本があります。 そこで、このニーズを満たすための、誰でもできる最善の努力は、「長期的には収益が得られると信じられるものに分散投資すること」となりますが、これを要件2、3の側面で考えてみましょう。 2. ニーズを満たす即効性 「長期的には」と言っている時点で完全にアウトです。 3. 訴求ポイントの分かりやすさ 要件1と2を簡単に満たす(すぐに確実に儲ける)ことは困難もしくは不可能であること、そして長期投資・分散投資の重要性等は、短時間で理解できるものではありません。また、分散投資の基本がなるべく異なる動きをする複数のものに配分することである以上、それら複数の投資対象それぞれの内容を理解するのは単一投資に比してシンプルではありません。 つまり、誰でもそのニーズ(=儲かること)を満たすことができる「いいもの」を目指す投資商品は、「売れるもの」のあらゆる要件から外れているのです。 かくして、投資商品では、(A)「いいものほどよく売れる」がなかなか成り立ちません。 そしてここから(B)の「値段」へと話しは繋がります。
つまり、投資商品における「売れるもの」とは、「最近急上昇した投資テーマ」となります。そして冒頭でお話しした「高いものほどよく売れる」ことになるわけです。 高くなるほど買うことを繰り返せば、いつかは必ず反落します。そして「いいもの」になる即効性を期待した商品は損失をかかえた「悪いもの」へと変貌します。特に売れ行きが加速する上昇相場の最終局面である最高値においては、「悪いものほどよく売れる」ということとなるのです。 このメルマガが目指すこと、それは皆さんと投資を考え、これら投資商品の特殊性を理解し、それを乗り越えて長期投資による大成功を目指すことです。 今回はここらへんで。また次回お会いしましょう。 投資との付き合い方や用語解説「ちょっととがった長期投資講座」 人気ファンドの基準価額を当日中に確認したい方 今日の話になるほどと思った方へ:色川が直接お話しします 2013年5月30日開催セミナー動画配信 投資信託は、商品によりその投資対象や投資方針、申込手数料等の費用が異なり、多岐にわたりますので、詳細につきましては、それぞれの投資信託の「目論見書」「目論見書補完書面」を必ずご覧ください。また、一部の投資信託には、原則として換金できない期間(クローズド期間)が設けられている場合があります。 ※各商品は、銘柄ごとに設定された購入又は換金手数料(最大4.2%)および運営管理費用(信託報酬率等)の諸経費をご負担いただく場合があります。 投資信託の取引にかかるリスク 投資信託に組み入れられた株式または債券(投資信託に種類によって異なる)等の価格の変動等により基準価額が上下するため、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。また、投資信託に組み入れられた資産が外貨建ての場合、為替相場の変動等の影響により基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。 投資信託の取引にかかる費用 申込時に直接ご負担いただく主な費用:お申込手数料(投資信託によって異なります) 買付・換金手数料、信託報酬等、信託財産留保額以外にお客様にご負担いただく「その他の費用・手数料等」には、信託財産にかかる監査報酬、信託財産にかかる租税、信託事務の処理に関する諸費用、組入有価証券の売買委託手数料、外貨建資産の保管等に要する費用、受託会社の立替えた立替金の利息等がありますが、詳細につきましては「目論見書」で必ずご確認いただきますようお願いいたします。 商品等にご投資いただく際には、各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みいただき、ご自身でご判断ください。 最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 本メールマガジンに掲載している内容はお客様への情報提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。最終的な投資決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、掲載している内容は予告なしに変更または廃止される場合がございます。必ず楽天証券のホームページなどで最新の情報をご確認のうえ、各サービスをご利用くださいますよう、お願いいたします。 各種メールマガジンの購読申込、登録状況の確認、配信停止およびご登録メールアドレスの変更については、弊社WEBログイン後画面にて承っております。 お手数ですが、下記より各種お手続きをしていただきますよう、お願い申し上げます。 ※お手続きの関係で、配信停止登録後、メールマガジン等が4〜5日間届くことがございます。ご了承ください。 楽天証券ホームページ 商号等:楽天証券株式会社 |