本メールは「投資信託ニュース」を配信希望のお客様にお届けしております。 楽天投信は、楽天グループの資産運用会社として、資産運用における個人投資家の「エンパワーメント」(インターネットを通じて人々と社会に力を与えること)に向け、投資を考え、実践していく会社です。誰もが無理なく投資の成功を得られるように――― そんな願いを込めながら、投資の基本的な考えや商品に触れたお話を2週間に1回、お届けしてまいります。 こんにちは。楽天投信投資顧問社長、色川徹です。 前回は、投資家の多くが高値掴みをしがちであるというお話をしました。 なぜ高値掴みをするのか、なぜ損をするのか。それは株価が高くなったことがメディア等で話題になってから投資するからです。そう、そのパターンの場合、負けはかなり濃厚です。なぜならば、高くなって話題だからと投資を考える人は、高くなったものを買い、思惑通りさらに上がれば儲かって機嫌を良くして買い増し、あるいは利食って別で話題になっている高いものに乗り換えることをするからです。それは最高値で投資し、反落する事態に遭遇するまで続きます。そしてその後も下落が続いて世の中の話題にもならなくなると、いやになって塩漬けのまま放置。そうなると、次の行動としては、さらにもっと下がって世の中が総悲観に陥ったときに投げ売りするか、数年して再び相場が動意づいて当初買ったときの値段まで戻ったときに、「やれやれ」とホッとして売る(いわゆる「やれやれ売り」)か、のどちらかとなります。過去の経験、最近の経験を思い返すと、耳の痛い方も多いのではないでしょうか。 このやり方だと負けるまでやり続けるギャンブルみたいになってしまいます(個人投資家の皆さんに投資商品を提供する職業に誇りを持っている者として、投資をギャンブルに例えるようなことは、本当は絶対にしたくないのですが)。最終的に、当初買った値段以下でしか処分しないので、儲かることがないのです。 どうしたら成功できるか?投資の成功方法は人それぞれであり、単純にここで言うことは不可能です。でも発想を逆にしたらどうでしょうか。どうしたら失敗するかを考え、その逆をするのです。失敗する方法は簡単です。要はここまでお話ししたことですね。上がってメディア等が騒ぎ立てたら漫然と一番上がったものを買い、上がったら買い増し、下がったら塩漬け。これで一丁上がり、時間の問題でいずれ失敗する傾向にあります。 ということは、成功するには少なくともそれと違うことをしなければなりません。つまり、漫然とハンパにやらないこと。 ハンパにやらないということは、ハンパじゃない両極端のどちらかをしっかりとやるということです。 まず一つは、高値を追うならばどういう風に高値を更新したところでトレンドに乗るか、どうなったら利食うか、もしくは意に反した動きになった時にはどこで損切るか等、自分のやり方を決め徹底することです。正直申し上げて、これは誰にでもできるやり方ではありませんし、また簡単に必ず成功できるやり方があるわけでもありません。 それを聞きたいんだ、という方も多いと思いますが、すみません、それは様々な書籍や楽天証券の豊富なコンテンツで探してみてください。この連載のテーマは誰にでもできる楽々投資術。これが意味するのは、「誰にでもできる」だけでなく、「誰にでも難しいことを考えず大成功できる」(と少なくとも私は信じている)ものでなければいけません。 そしてそれが、一つ目とは対照的なもう一つの方法、長期的に収益を得られると信じられるものに投資して、上がろうが下がろうが徹底的に持ち続ける(できれば月次積立で相場観に関係なく機械的に買い増し続ける)ということです。 長期投資しようとか、相場観を持たず月次積立しよう、ということはあらゆる証券会社、あらゆる運用会社が皆さんに呼びかけています。なので、ここまで読んだのに月並みな話しでがっかりされた方もいるかもしれません。 でも本当に月並みなお話でしょうか? ここでいう長期的に大きな収益というのは、毎年資産を倍にしようというレベルのものではありません。短期・中期的にはそれなりにマイナスもあるけれども、長い目で見て平均的に年あたり8%とかで増やすことができれば、長期積立投資を通じて「ものすごい」金額に育ちます(このあたりのお話やシミュレーションは楽天証券・楽天投信投資顧問各ウェブサイトにいろいろ載っていますのでぜひご覧になってください)。 年あたり8%なんて聞くと、アベノミクス相場で短期間に急上昇した株式や投資信託の話があふれているなかで、拍子抜けでつまらないかもしれません。しかし、これを長期で達成するのはとてつもないことであり、そして残念ながらそれを提供できた投資商品は多くないのです。安定的に、しかも円ベースでそのレベルの長期的な収益を提供し続けた商品を、少なくとも私は知りません。 このように、長期投資した果実として「ものすごい」収益を上げた一般的投資商品が存在せず、つまりは、長期投資から「ものすごい」収益を上げた一般人が皆無である以上、長期投資しようと言っても「なーんだ、またその話しか」、となるのは無理のないことです。しかし、その「ものすごい」長期投資を、難しいことを考えずに可能にする(と、少なくとも私は信じている)ことは実は「とんでもなく月並みでない話」でもあるのです。 さて、この連載ではいろいろなお話をできればと思っていますが、最も重要なものとしては、リスクの明確化です。要は、リスクを取った見返りに長期に渡って収益を得られると信じられるのはどういうものかを明確にすることです。 連載のタイトルである「楽々投資術」とは、短期的に儲かる運用をするのは難しいから、長期運用で楽々投資しながら「ものすごい」収益を目指そう、という意味を込めています。短期的に相場が上がるか下がるかを当てにいくことは目指しませんし、同様に、長期的に上がるテーマは何だとか、長期的に上がる株を選べるファンドマネージャーの投信はどれだ、というようなことを当てずとも、そうした面倒で難しいことを考えなくても長期には儲かるようにできているものに投資すればいいじゃん、という考え方をご紹介するものです。 では次回またお会いしましょう。 楽天みらいファンド 今なら、キャンペーン実施中! 投資信託は、商品によりその投資対象や投資方針、申込手数料等の費用が異なり、多岐にわたりますので、詳細につきましては、それぞれの投資信託の「目論見書」「目論見書補完書面」を必ずご覧ください。また、一部の投資信託には、原則として換金できない期間(クローズド期間)が設けられている場合があります。 ※ 各商品は、銘柄ごとに設定された購入又は換金手数料(最大4.2%)および運営管理費用(信託報酬率等)の諸経費をご負担いただく場合があります。 投資信託の取引にかかるリスク 投資信託に組み入れられた株式または債券(投資信託に種類によって異なる)等の価格の変動等により基準価額が上下するため、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。また、投資信託に組み入れられた資産が外貨建ての場合、為替相場の変動等の影響により基準価額が上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。 投資信託の取引にかかる費用 申込時に直接ご負担いただく主な費用:お申込手数料(投資信託によって異なります) 買付・換金手数料、信託報酬等、信託財産留保額以外にお客様にご負担いただく「その他の費用・手数料等」には、信託財産にかかる監査報酬、信託財産にかかる租税、信託事務の処理に関する諸費用、組入有価証券の売買委託手数料、外貨建資産の保管等に要する費用、受託会社の立替えた立替金の利息等がありますが、詳細につきましては「目論見書」で必ずご確認いただきますようお願いいたします。 商品等にご投資いただく際には、各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みいただき、ご自身でご判断ください。 最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 本メールマガジンに掲載している内容はお客様への情報提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。最終的な投資決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、掲載している内容は予告なしに変更または廃止される場合がございます。必ず楽天証券のホームページなどで最新の情報をご確認のうえ、各サービスをご利用くださいますよう、お願いいたします。 各種メールマガジンの購読申込、登録状況の確認、配信停止およびご登録メールアドレスの変更については、弊社WEBログイン後画面にて承っております。 お手数ですが、下記より各種お手続きをしていただきますよう、お願い申し上げます。 ※ お手続きの関係で、配信停止登録後、メールマガジン等が4〜5日間届くことがございます。ご了承ください。 楽天証券ホームページ 商号等:楽天証券株式会社 |