(2) リスクパラメータの見方

「総合-ポートフォリオ」 の"ポートフォリオ内訳(画面下段)"では、『再計算』ボタンの押下により、現在保有しているカバードワラントのリスクパラメータが出力されます。オプション価格は下記6つのファクターによって決定されますので、そのファクターが変化すればオプション価格はどの程度反応(変化)するのか、それを確認する指標が『リスクパラメータ』です。

※ニアピンeワラントの場合、『リスクパラメータ』はお使いいただけませんので、あらかじめご了承下さい。

オプション価格に影響を与える主要ファクター

  • 原資産価格
  • 行使価格
  • 満期までの残存期間
  • (無リスク)利子率
  • 原資産配当(率)
  • 原資産価格のボラティリティ

1. オプション価格について

オプションを保有している投資家が権利行使を行った場合、その時点で原資産価格と行使価格の差額に等しいキャッシュフローが発生します。「差のとり方」はコール型とプット型では逆になり、"コール型"では『原資産価格-行使価格』,"プット型"では『行使価格-原資産価格』となります。したがって、コール型では原資産価格が高くなるとオプション価値は上昇し、プット型では原資産価格が低くなると価値が上昇します。 また、残存期間が短くなるとオプション価値は減少し、利子率が高いほどオプション価格は高く、配当率が低いほどオプション価格は高くなります。 次に、ボラティリティ水準が高まれば、オプション価格は上昇します。ボラティリティ水準が高い場合、オプション満期時点での株価は行使価格から大きく乖離する可能性が高くなります。コールオプションの場合、原資産価格が行使価格を大きく上回ればペイオフは大きくなりますが、行使価格を下回ってもペイオフの下限は0円で限定されます。プットオプションの場合、原資産価格が行使価格を大きく下回るとペイオフは大きくなりますが、たとえ行使価格を下回ったとしてもペイオフの下限は0円に限定されます。このようにオプションのペイオフはダウンサイドが限定されているので、ボラティリティが大きくなればなるほどアップサイドの魅力だけが評価され価値が高まります。

2. リスクパラメータについて

aデルタ[δ]
原資産価格が変動した時にどの程度オプション価格が変動するかを表す指標が『デルタ』です。出力される値は「原資産が1円変動したときにオプション価格がいくら変化するか」を示しています。デルタが0.5とすると、原資産価格が変化するときにオプション価格がその50%変化するということを意味します。
bガンマ[γ]
原資産の変動によってデルタの値がどの程度変動するかを表す指標が『ガンマ』です。出力されるのは「原資産価格が1円変化した場合のデルタの変化」です。ガンマが大きければ、原資産の変動に対してデルタは大きく変化します。逆に、ガンマが小さければ、デルタは緩やかに変化します。アット・ザ・マネー付近のオプションはガンマの水準が高いので、原資産価格の変動とともに変化するデルタの水準に注意してください。また、残存期間の長さに影響されるので注意が必要です。
cベガ[ν]
ボラティリティの変動に対するオプション価格の変動の程度を示すのが『ベガ』です。ここでの出力は「ボラティリティが1%変化した場合にオプション価格がどれだけ変化するか」を表しています。ボラティリティ自体変動する値なので、その変動がオプション価格に与える影響を知っておく必要があり、それをベガで測ります。ベガの値が大きいほどオプション価格はボラティリティ変化に敏感になり、ベガの値が小さければボラティリティ水準の変化はオプション価格に大きな影響を与えません。ベガの値はアット・ザ・マネー付近で大きくなります。したがって、アット・ザ・マネー付近のオプションはディープ・アウト・オブ・ザ・マネーやディープ・イン・ザ・マネーのオプションに比べてボラティリティ水準の変化に大きく反応します。したがって、アット・ザ・マネー付近のオプションを保有している場合は、ボラティリティの変化に注意してください。
dシータ[θ]
残存期間が短くなった時、どの程度オプション価格に変化が現れるかを示す指標が『シータ』です。『タイム・ディケイ』とも呼ばれます。オプションの価値は時間の経過とともに減少しますが、セータを求めることで残存期間が短くなったときの価格減少額を知ることができます。「一日あたりシータ」という出力は一日満期が短縮したときの価格変化を表しています。基本的にシータは負の値をとりますが、残存期間が短くなればオプション価値が減少するからです。通常、アット・ザ・マネー付近でセータの絶対値は大きくなるため、タイム・ディケイは大きくなります。したがって、アット・ザ・マネー付近のオプションを保有している場合、残存期間が短くなることによるオプション価値の減少が大きいことを意識してください。
eロー[ρ]
金利の変動がオプション価格に与える影響を測る指標が『ロー』です。出力される値は「金利が1%変化したときのオプション価格変化額」です。ローが大きい場合、金利が変動したときのオプション価格の変化は大きくなります。逆に、ローが小さい場合、金利の変動はオプション価格に大きな影響を与えません。ローの符号はコールオプションの場合とプットオプションの場合で異なります。コールオプションの場合は正の値、プットオプションの場合は負の値となります。

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