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■第8回 RSI=Relative Strength Index

RSI(Relative Strength Index:相対力指数)は「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を 教えてくれる指標です。
そのベースとなる考え方は、価格動向にあります。

<計算式>
RSI=100−100/(1+【ある期間の前日比上昇した日の株価の合計】/【ある期間の前日比下落した日の株価の合計】)

従って、【ある期間の前日比上昇した日の株価の合計】が【ある期間の前日比下落した日の株価の合計】より多ければ値は50%以上になり、逆に【ある期間の前日比下落した日の株価の合計】が【ある期間の前日比上昇した日の株価の合計】を上回っていれば、値は50%以下になります。
【ある期間の前日比上昇した日の株価の合計】と【ある期間の前日比下落した日の株価の合計】が同じであれば50%になります。

【例(1)】
9日間で【前日比上昇した日の株価の合計】が150円だったとします。
また、9日間で【前日比下落した日の株価の合計】が50円だったとします。
RSI=100−100/(1+150/50)=75%

【例(2)】
9日間で【前日比上昇した日の株価の合計】が50円だったとします。
また、9日間で【前日比下落した日の株価の合計】が150円だったとします。
RSI=100−100/(1+50/150)=25%

【例(3)】
9日間で【前日比上昇した日の株価の合計】が150円だったとします。
また、9日間で【前日比下落した日の株価の合計】が150円だったとします。
RSI=100−100/(1+150/150)=50%

<売買ポイント1>
(1)【70%以上は買われ過ぎ】
(2)【30%以下は売られ過ぎ】
となります。
(1)は上記の【例(1)】で示したように、「70%以上」では上昇(下落)幅の合計が下落(上昇)幅の3倍以上になっており【買われ過ぎ】となるのが良くわかります。
(2)も同様に値上がり幅よりも値下がり幅が3倍もが大きいので売られすぎというのが良くわかります。

<売買ポイント2>
(3)【50%を下から上に突き抜けたら買い】
(4)【50%を上から下に突き抜けたら売り】
これは50%ラインを活用した売買になります。
50%ラインは株価の上昇幅、下落幅が拮抗しているラインと考え、このバランスが崩れたところを売買のチャンスととらえて行う順張りの売買方法です。

<売買ポイント3>
(5)実際の株価は上昇しているのに、RSIの上昇がストップし、前の山の高さを越えられなかった時、【売りのポイント】となります。
(6)また、実際の株価はどんどん下げているのに、RSIの下落がストップし、前の谷よりも高いところで反転し始めた時、【買いのポイント】となります。


「売買ポイント3」をマーケットスピードを使って見てみましょう。
【設 定】
○銘 柄 名 : ソニー(コード6758)
○期 間 : 20010107〜20010701
○チャート : 2層チャート(上段ローソク足、下段RSI)

【解 説】
ソニーの株価は2001年5月22日に高値を付けるまで、株価は上昇しつづけていました。しかし、下段のRSIは株価より先の2001年5月11日にピークを打ち、実際の株価が高値をつけた2001年5月22日は、70%ラインまでしか上昇出来ず、2001年5月11日の83〜5%を超えられずに下落に転じました。
また、株価も実際に下落に転じています。
この様に実際の株価が上昇しているにもかかわらず、RSIが【前の山の高さを超えられずに反転した場合】は「売りのポイント」となります。

次回はストキャスティックス(ノーマル・スロー)をご紹介いたします。

以上
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